140903 岩上安身による名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー 実況ツイート

岩上安身 @iwakamiyasumi

126.安川氏「考えてみると福沢という人は、アジア蔑視の意識を近代日本人のメンタリティになるまで仕立て上げました。同時に、近年のヘイトスピーチが、東アジアに対する同様の排外侮蔑意識を煽るものとして、私は心配しています」

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127.岩上「だらだらとしたファシズムというものが用意されるかもしれないということですね」。安川氏「ありますね」。岩上「おそろしい話です」。「福沢は、日本の近代化の道のり総体の『お師匠様』として捉えるべき人物です」

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128. 安川氏「丸山眞男や司馬遼太郎さんのように、『暗い昭和』を、昭和の特有の『狂気』として取り上げることは間違いだと考えます。司馬が『栄光の明治』からの逸脱とみた昭和ですが、明治の初期啓蒙期からの延長上に『暗い昭和』があると捉えるべきです」

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129.安川氏「1984年に福沢諭吉が一万円札の肖像に登場したとき、作家の松下竜一氏は『近隣諸国蔑視者の福沢を国の顏に選んだということは、アジアからは傍若無人と受け止められても仕方がない』と毎日新聞に書かれています」

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130.安川氏「また、木村万平氏が『関係者の国際感覚の欠如は理解に苦しむ。私は新札の廃止を切望する』と朝日新聞に投書をしました。しかし、これら少数派でした。『最高の文化人』である福沢が最高紙幣の顏として定着している状況です」

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131. 安川氏「韓国、台湾の知識人の福沢の評価は厳しいものです。深刻なのは、このように憎悪されているという事実が、福沢諭吉神話のために、日本人にはほとんど知られていないということです」

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132. 安川氏「アジアとの和解、友好、共存を模索する大前提として、『福沢がアジアから非難されている』という他律的な理由からではなく、日清戦争以来の日本の戦争責任と植民地支配責任の清算の象徴として……（続く）」

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133.安川氏「……私たち日本人自身の主体的な選択として、日本の近代化総体の『お師匠様』だった福沢の最高額紙幣の肖像からの引退を目指すことを提案したい。このように私の著書の『福沢諭吉の教育論と女性論』の最後に書きました」

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134.安川氏「2024年に紙幣肖像の入れ替えがあると考えられます。その時の福沢の引退を目指して、雁屋哲さん、杉田聡さんと全国ツアーの講演会を通じて活動していきます」 。岩上「IWJでも、追いかけさせて頂ければと思います」

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135.岩上「紙幣には石橋湛山なような人が取り上げられて欲しいと思います。小日本主義を、あの戦中に主張していました」。安川氏「石橋湛山の社説はピカイチです」

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136.以上で「岩上安身による安川寿之輔氏インタビュー」の実況を終了します。長時間の御視聴ありがとうございました。動画記事は準備が整い次第アップいたします。（iwj.co.jp ）