- Eric_Ridel
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ツイッターのような新興メディアにはまだルールもへったくれも確立されていないのですが、どうも「原則ノー」の発想はネットユーザーにすらあるのですね。
2010-11-23 21:43:49こうした「何も言われない場合は原則ノー」の原則は、欧米、特にアメリカとは真逆です。彼らは「何も言われない場合は原則イエス」で生きている。こうした「原則ノーの文化」を若者たちに叩き込んでいるのは、わが祖国では一体誰なのでしょう。
2010-11-23 21:44:59「何も言われない場合は、まず原則ノーである」という発想がいかにベンチャーの育成を妨げてきたか、この10年の日本のIT産業の惨状をアメリカと比べると明らかではないでしょうか。
2010-11-23 21:49:08グーグル、アマゾン、ITじゃないけどスターバックスなど、世界を制覇した企業の大半がアメリカ発で、90年代にテイクオフあるいは創業したということは恐るべき事実です。
2010-11-23 21:50:11ぼくはホリエモンの言動があまり好きではありませんが、それでも、彼を逮捕して裁判にかけたことで失ったものと、得たもののPLバランスを考えると、めまいがしてきます。
2010-11-23 21:51:39もとに戻すと、ぼくはネットに萌芽している市民言論が腐敗した既存メディアを「参りました」というほど叩きのめす日を楽しみにしているのです。ですが、まだその日は来ていません。
2010-11-23 21:55:53(注1)「原則ノーの社会」とは、特に許可されるまではやってはいけない、という禁止または抑制を成員に教え課す社会文化のこと。「あれはしてはいけない、これはしてはいけない」という「ノー」はたくさん教えるが、「これをしていい」という「イエス」をほとんど教えない。萎縮の文化ともいえる。
2010-11-23 22:57:05(注2)「原則イエスの社会文化」とは、「特に禁止される以外は何をやってもいい=イエス」という許可と寛容の文化。禁止をミニマムに抑え、自由をマキシマムに取る。アメリカ型。日本は反対。禁止をマキシマムに構え、自由をミニマムにしようとする。
2010-11-23 22:58:53つまり「原則ノーの社会」は「改革者」「クリエイター」「イノベイター」など「今までとは違った新しいことをしようとする人」を常に攻撃する規範を持っているのです。これは社会の安定性には寄与しますが、革新性、進歩、改革には非常に弱い。いま日本はその弱みがあちこちで出ているのではないか。
2010-11-24 03:21:28起業家や革新者が常に日本で非難攻撃されるのは、「規正秩序を破壊した」という欧米的な理由ではなく、「原則ノー」なのに「ノーと言われてないからイエスでしょう?」と「原則イエス」で動くからではないかと思うのです。
2010-11-24 03:24:15例証として適切かどうかわかりませんが、ホリエモンのどこが法律違反だったのか把握している人は多数ではないと思います。検察の捜査の問題も、村木局長事件で露呈した問題とぴったり一致する。
2010-11-24 03:26:31しかし日本人がずっと逮捕される前からホリエモンに抱き続ける「居心地の悪さ」「すっきりしなささ」(アヤシい、うさんくさいという言葉が象徴的)は何なのでしょう。それは、彼が「原則ノーの社会で原則イエスで行動した/している」からと考えると、すっきり理解できるのです。
2010-11-24 03:28:22検察がホリエモンを起訴している「法律違反」の内容は、初めて聞いた人には何のこっちゃわかりません。しかし誰もその強引は法解釈を批判してない(郷原信郎さんは例外。それは、まさに検察が「原則ノーの社会」の代弁者として、自由に「ノーの境界線」を設定し自由に「犯罪」を定義できるからです。
2010-11-24 03:32:04念のためにいいますが、ぼくはホリエモンに会ったことがないので好きでも嫌いでもない。言動や態度は好きではありません。自分のいいたい「ノーの社会」の例として適切かどうかも判断できない。
2010-11-24 03:33:14しかし、ホリエモンに向けられる日本人の態度は奇妙に矛盾しているのです。「何が法律違反なのかわからない」のなら「冤罪ではないのか」と考えるのが自然なのに「でもホリエモンってうさんくさいよね」と思考がねじれるのです。
2010-11-24 03:35:25例えば「原則イエスで動いた人」に、後から「ノーの境界線」を持ち出して否定、批判する人は、常に「後だしジャンケン」です。必ず有利です。相手の行動を見て、自分との間のどこかに「ノーの境界線」を設定すれば、向こう側にいる先行者は自動的に「規範に反した人」にできます。
2010-11-24 03:38:12