ニンジャスレイヤー&艦隊これくしょん二次創作 【フォア・アウア・フリート・フー・ミート・サムデイ】 承前~井1
- shisei_ssi
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安定足場を奪われたニンジャスレイヤー、どうする!?「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはかつて甲板であった板の一つに左足から着地!右足にカラテを漲らせ、海面を大きく蹴る!板が即席サーフボードと化し海面を駆ける!迫りつつある嵐がビッグウェーブを招く! 9 #ssi7nj
2014-09-23 21:03:15「逃がすか!」センダイが砲撃しながらニンジャスレイヤーを追う!ニンジャバランス感覚で即席サーフボードを操り、ニンジャスレイヤーは巧みに攻撃を回避する!重金属酸性雨が激しく降り始める!ビッグウェーブが迫る! 10 #ssi7nj
2014-09-23 21:05:11「イヤーッ!」即席サーフボードが加速!波乗りニンジャスレイヤー!殺人マグロの速度でビッグウェーブを駆け上がる!「イヤーッ!」センダイも波乗り!弾丸じみた速度でニンジャスレイヤーに追いすがる! 11 #ssi7nj
2014-09-23 21:07:24「「イヤーッ!」」二人はほぼ同時にビッグウェーブの頂点からジャンプ!空中で回転!センダイが単装砲の照準をニンジャスレイヤーに向ける!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは空中で即席サーフボードを蹴ってベクトル転換!センダイに飛びかかる! 12 #ssi7nj
2014-09-23 21:10:17「ンアーッ!?」空中でニンジャスレイヤーに背後から羽交い絞めにされるセンダイ!センダイを顔面から海面に叩きつける!「ンアーッ!」鉄板と化した海面がセンダイのニューロンを激しくシェイクする!だが倒れぬ!この程度で倒れるわけにはいかぬ! 13 #ssi7nj
2014-09-23 22:08:08「ウワアーッ!」センダイは前を見ないままがむしゃらに海上を走り出す!左右に大きく身を捩るが、ニンジャスレイヤーは離れぬ!「このまま洗いざらい話してもらおうか、オヌシのこと、ニンジャのこと、知っていることすべてをな」耳元でジゴクめいた声が囁きかける。 14 #ssi7nj
2014-09-23 22:10:56「クソッ!誰が、お前なんかに!」センダイは抵抗を止めぬ!ニンジャスレイヤーはより強く締め上げる!センダイの両肩が鉄骨が軋むような音を立てる!見た目より遥かに頑丈な肉体だ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーの両腕に縄めいた筋肉が浮かび上がる! 15 #ssi7nj
2014-09-23 22:14:41「ンアーッ!」センダイの両肩が激しく軋む!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーがより一層の力を込める!センダイの両腕があらぬ方向に曲がり始め、根元からもぎ取られるかに思われた、その時! 16 #ssi7nj
2014-09-23 22:20:43二人のもとに突如新たなるマグロ漁船が突撃してきた!「ヌウーッ!」ニンジャスレイヤーはセンダイを蹴り飛ばすようにして、退避!センダイも辛うじてマグロ漁船を避ける! 17 #ssi7nj
2014-09-23 22:23:57乱入者はマグロ漁船だけに非ず!「ARGH」「ARGH」マグロ漁船を追って、鉄を被った魚類のようなモンスターが次々と現れた。さらにその後方から、センダイと同型の少女二人が現れる。ニンジャスレイヤーはカラテで海面を蹴ってアメンボのごとく跳躍を繰り返す。 18 #ssi7nj
2014-09-23 22:26:22「ドーモ、イキュウデス」「ロキュウデス」「ハキュウデス」「ニキュウデス」モンスターの艦隊が片言ながらアイサツする。人語を解しアイサツの大切さまで理解しているとは、恐るべき知恵持つモンスターのようであった。 19 #ssi7nj
2014-09-23 22:29:37ニンジャスレイヤーは残り二人の少女の動向を見やる。二つのオダンゴを頭に結わえた一人はセンダイを助け起こし、額にハチガネを巻いたもう一人はモンスターとニンジャスレイヤーの両方に油断なく照準を向けていた。その両目には怒りが宿っている。 20 #ssi7nj
2014-09-23 22:35:16ニンジャスレイヤーは細かいジャンプを繰り返しながら状況判断した。そして一際大きく跳躍すると、乱入してきたマグロ漁船を追いかけ、乗り込む!「アイエエエ!ニンジャナンデ!?」一人の若い男が悲鳴を上げて失禁した。その男以外の乗員は見当たらない。 21 #ssi7nj
2014-09-23 22:42:02「そのまま運転を続けよ」「アッハイ」ニンジャに命令されて、男は激しく混乱しながらも船の舵を保った。ニンジャスレイヤーは船尾に立つと、海中に向けて次々にスリケンを投擲する!ニンジャスレイヤーを、そしてマグロ漁船を追跡していた魚雷に命中し、次々に水柱が上がる! 22 #ssi7nj
2014-09-23 22:44:44イキュウ等と名乗った謎のモンスターたちは逃げる彼らをなおも追跡しようとしたが、背後から砲撃を受け、振り返る。そして今度はセンダイとその仲間らしき二人への攻撃を開始した。 23 #ssi7nj
2014-09-23 22:53:01(落ち着け。落ち着くんだ。こんな大ピンチは俺のクソッタレ人生の中でチャメシ・インシデントだったじゃないか)マグロ漁船の舵を握るその男、クイトは心の中で自分に言い聞かせた。 25 #ssi7nj
2014-09-23 23:00:21(落ち着け、落ち着くんだ、深呼吸。スー、ハー、スー、ハー)深呼吸を行った。落ち着いてきた。後ろを振り返った。やはりニンジャがいた。「アイエエエ!」今度は失禁を耐えた。 26 #ssi7nj
2014-09-23 23:03:09再び前を向く。沈黙。突然乗り込んできた赤黒のニンジャの男は後ろに立つだけで何も言わない。クイトは何も言えない。針路を見失い、謎のモンスターに追い回され、挙句の果てにはモンスターより恐ろしいニンジャだ!この状況でどう話題を切り出せば良いというのか! 27 #ssi7nj
2014-09-23 23:05:59「…おい」そうこうしているうちにニンジャの方が話しかけてきた!どうする、どう反応する?このまま黙っていたら殺されるのでは?だが気に障るようなことを言っても殺されるのでは?ブッダ! 28 #ssi7nj
2014-09-23 23:10:23「ドドドドド、ドーモ!」混乱極まったクイトは大声で喋り出した!「ドーモ、初めまして、クイトです!」咄嗟に腹の底から出てきたのはアイサツ!「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」赤黒の男、ニンジャスレイヤーは、普通にアイサツを返してきた。 29 #ssi7nj
2014-09-23 23:12:25クイトの心が落ち着いてきた。なんとなく、会話が成立しそうなアトモスフィアを感じ取っていた。「ニニニ、ニンジャスレイヤー=サンは、俺の船に何のご用事で?」「うむ、それだ」そういうとニンジャスレイヤーは、机の上に広げてあった一枚の海図を手に取った。 30 #ssi7nj
2014-09-23 23:15:08「クイト=サン、オヌシは一体どこに向かっている?」クイトは恐る恐る、海図の一点を指さした。ネオサイタマから遥か南方、海の只中のX印の付けてある一点を。「だいたい、この辺り」「成程、どうやら目的地はほぼ同じのようだな」ニンジャスレイヤーは頷いた。 31 #ssi7nj
2014-09-23 23:18:13「そうなんですか」クイトは相槌を打つ。目的地が違っていたらどうなっていたのだろうか。このニンジャはクイトを海のど真ん中に蹴り落としてこの船を乗っ取っていたのだろうか?クイトはニンジャスレイヤーの目を見る。どうなっていたかは予想できなかった。 32 #ssi7nj
2014-09-23 23:21:41「あ、でもこの船は実際迷子の最中なんです…」クイトは恐る恐る事実を述べる。「そのようだな」ニンジャスレイヤーは船の計器類を見ながら言った。それらは軒並み動作異常を起こしていた。アナログな羅針盤ですら針が右往左往して方角が定まらない。IRC通信もアウトだろう。 33 #ssi7nj
2014-09-23 23:25:28