#スエズ鎮守府 活動記録その3

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

「ふっ、久しいな。望月よ」 聞き覚えのある声。そして、その姿を目にした瞬間、望月の記憶がとある名前を掘り起こす。 この尊大な喋り方。長い黒髪、全てを見透かしたような微笑み。間違いない。 彼と出会い、鎮守府に所属する前。訓練生時代から、自分はこの少女を知っている。 #スエズ鎮守府

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そうだ、彼女の名は―― 「磯風……？」 陽炎型駆逐艦、十二番艦。その艦名を受け継いだ少女は、「相変わらず息災なようで重畳だ」と肩に掛かった髪を払って頷く。 「何でこんなとこにいんの……？　確か、呉の配属じゃなかったっけ」 「話せば長い。今回は任務できたのだ、望月」 #スエズ鎮守府

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「任務？」 「日本海軍艦隊査問委員会より言付けを預かった。それをマスターへ伝達後、我々はそのままスエズ鎮守府の指揮下に入る」 「……は？ マスターって」 「此度の聖杯戦争。また肩を並べられること、騎士として嬉しく思うぞ」 笑みを崩さず、望月へ右手を差し出す磯風。 #スエズ鎮守府

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「サーヴァント磯風、召喚に応じ参上した。改めて、よろしく頼む」 それをしばらく見つめると、 「あいっかわらず何言ってるか分かんないけど……」 望月はやがてボソリと呟いく。 #スエズ鎮守府

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「しれーかん、詫び艦が来たぞ……」 #スエズ鎮守府

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――スエズ鎮守府炎上編 了 #スエズ鎮守府