二次創作SS『とある老提督の追憶』

鋼鉄の咆哮シリーズ及び艦これの二次創作です。
ゲーム SS 艦これ 二次創作 鋼鉄の咆哮
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ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
『とある老提督の追憶』 ※これはPC版鋼鉄の咆哮の初代~3を統合+αな二次創作です。 ※実際のゲームとは異なる部分が多くあります。
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
1938年。 世界の緊張は極限に達しようとしていた。 第一次世界大戦以降、歪みに歪んだ世界情勢。 何がきっかけで戦争が起こってもおかしくないという状況。 正に一触即発だった。政府も軍も、民衆も、なにもかもが。
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
そこへ列強に降って湧いた、革命的な新兵器の構想。 これこそが新しい世界の抑止力になると考えられた。 その常識を超える性能から"超常兵器(Paranormal Weapon)"、通称超兵器と呼ばれるものの開発が、この時から始まったのだ。 [2]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
これ以前にも、超兵器に似た、常識を逸する兵器の構想は登場していないこともなかった。日本海軍の金田中佐考案の50万トン戦艦や、イギリス海軍の巨大巡洋戦艦インコンパラブル…しかしこれらは、必要でない、技術的に不可能だ、等と一蹴されてきたものだ。 [3]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
しかし、超兵器の開発はそのようなこともなく、実現してしまった。 技術的困難は当然あったはずなのだが、それ以上に世界がそれを必要としていたのだ。 既存の軍備では最早、世界秩序を保つことはできない、と。 [4]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
そして超兵器は量産されていった。 60ノットを超える超高速巡洋艦ヴィントシュトース、今まで登場したどの戦艦よりも巨大な戦略潜水艦レムレース、洋上の空軍基地と称される巨大空母アルウス…今までなら誰もが笑い飛ばすような、冗談のような兵器が、各国で次々と竣工、就役していった。 [5]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
超兵器黎明期はこのような既存兵器の延長線上に存在するものが多く見られた。技術的にも易く、量産も可能だったからだ。事実、これらの超兵器は後にも量産されていった。 既存のものを遥かに超える軍事力を携えた列強は、これで満足するかに見えた。だが、これは悪夢の始まりに過ぎなかった。 [6]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
超兵器開発はどんどんエスカレートしていったのだ。 これが可能ならあれも、と。要するに、超兵器開発の開始により軍部のたがが外れてしまったのである。 こうして列強は超兵器の開発競争という泥沼に嵌っていった…。[7]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
各国の超兵器開発は機密事項でありながら、存在そのものは大々的に宣伝していたため、お互いに実態が掴めずに超兵器どうしの戦闘となることはなかった。 冷戦状態による仮初めの平和。もちろん、こんなものが長続きするはずが無いのは、誰の目にも明らかだった。[8]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
そんな世界を冷ややかに見つめるもう一つの目があった。「第零遊撃部隊」。祖国を捨て、南極を根拠地とし集まった憂国の志士たち。彼らは新たな超兵器開発を阻止せんと立ち上がったのだ。[9]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
彼らは手始めに既に就役していた超兵器を撃沈していった。それも単艦による突入で、である。 列強は驚愕したが、この行為は今にして見れば、更なる超兵器の開発に拍車をかけただけだったのかもしれない。[10]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
空前の巨砲、100cm砲を備え、更には光学兵器を有する巨大戦艦「ナハト・シュトラール」 レーダーに捉えることがほぼ不可能な巨大ステルス戦艦「マレ・ブラッタ」 火力と航空機運用能力を併せ持った正に洋上の要塞、超巨大航空戦艦「テュランヌス」…どう考えたって、狂っていた。 [11]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
それらに対抗するため、「第零遊撃部隊」も超兵器を作った。 「ヴォルケンクラッツァー」。 80cm砲を主砲とし、迎撃用光学兵器や大型光学兵器、更には電磁加速砲をも搭載した超巨大戦艦だったと聞く。 超兵器開発を阻止せんとしていた彼らもまた、超兵器開発に呑まれていったのだ。 [12]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
そして超兵器開発競争は、皮肉なことに「ヴォルケンクラッツァー」の撃沈で一旦幕を閉じた。 力に目が眩んだ者が、かの艦を持ち逃げしようとしたところを、沈めたのだ。 全ての超兵器を凌駕する超兵器…そんなものがどこかの国の手に渡れば大変な自体だっただろう。 [13]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
一旦、というのは、ヴォルケンクラッツァーが沈んでもなお超兵器の開発が再開されたからだ。 というよりは、ヴォルケンクラッツァーの存在が超兵器開発を再開させてしまったと言うべきだろう。 ヴォルケンクラッツァーに搭載されていた「新型機関」…のちに「超兵器機関」と呼ばれるもの。 [14]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
どこからか流出した「超兵器機関」の技術は世界中に拡散した。 超兵器機関を用いればかつての超兵器より安価かつ強力な超兵器の開発が可能だった。 しかし、超兵器機関には問題があった。機関から発生するエネルギーを変換しきれなかったのだ。 [15]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
変換しきれないエネルギーはどこへいってしまうのか。 答えはこう。時空間へ干渉し、異世界への「ゲート」を開いてしまう。 列強の開発部はなんとかエネルギーを回収しきろうとしていたのだが、このことを知ると恐ろしい発想の転換を始めたのだ。 「異世界へ侵攻しよう」と。 [16]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
異世界へ侵攻するため、連合国は超巨大航空戦艦「リヴァイアサン」、枢軸国は元凶となった艦と同じ名を有する超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」の開発を開始した。「究極超兵器」構想だ。同型艦が二隻あれば、世界を滅ぼせる、そんな兵器。 [17]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
最早誰にも手がつけられないかに思えたが、その開発は「ゲート」の発生を増やし、ついには異世界からの流入者まで呼び寄せてしまった。「転移艦」と呼ばれた彼らは、最初は列強に撃沈されていたが、活動を再開した第零遊撃部隊に保護、編入されるようになった。 [18]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
転移艦を戦力に加えた第零遊撃部隊はより強力になり、列強の「試作品」を次々と撃沈していった。 しかしその間にも究極超兵器の開発は、極北の海で進んでいた。超兵器機関の活動はありとあらゆる電子機器の「ノイズ」として捉えられ、それは次第に強まっていった。 [19]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
第零遊撃部隊はなおも拠点攻略を続け、超兵器を撃破していった。 しかし本拠地に到着した頃には既に究極超兵器は完成した後だった。 しかし強化を重ねた彼らの艦にとって最早それらは敵ではなかった。 摩天楼、不沈海龍…その二隻とも、彼らは水底へ叩き込んだのだ。[20]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
異世界への侵攻は阻止され、超兵器の開発もこれ以上行われることはなかった。 世界で最も強大な軍事力を持つに至った第零遊撃部隊は列強の軍縮を進め、軍事力による統治を行った。 最早どこの国もまともな海軍力を有さなくなった頃、第零遊撃部隊は一部を除き解散し、海には平和が訪れた。 [21]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
そしてかつての「軍艦」そのものがロストテクノロジーとなった数年前。 海に、新たな脅威が出現した。 「深海棲艦」と呼ばれる彼らは、通商破壊を手始めに海上交通網を封鎖し、人類を危機に陥れた。[21]
ヴォルケンクラッツァー @BCS_Wolken
この時、各国海軍が保有するそれらしいものといえば、精々海賊や海上テロ組織等から輸送船を守るための「護衛艦」等といった、昔の大艦巨砲主義からは大きく離れた、加古の軍艦とは全くの別物だった。 そしてそれらの攻撃は、深海棲艦には全く通用しなかったのだ…。[22]
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