日本におけるイノベーションとは

波頭 亮 @ryohatoh さんのつぶやきをまとめさせていただきました。 問題ございましたら対応させていただきますので、お手数ですがご連絡を頂けますようお願い申し上げます。
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波頭亮 @ryohatoh

実質賃金が低下し、中間階級が解体しつつある現況に対する対応策が、現在の政策から見えて来ない。必要かつ有効なのは再分配政策なのに、逆行策ばかりが目につく。

2014-07-31 17:09:11
波頭亮 @ryohatoh

人口の減少と急速な高齢化という成熟化状況で、格差が拡大し中間層が崩壊している中、金融の超緩和と強引な財政拡大をしても、事態は悪化する可能性が高い。再分配の強化が社会の安定化だけでなく、景気対策としても有効。

2014-07-31 17:15:33
波頭亮 @ryohatoh

財政政策と金融政策が両翼であるように、成長政策と再分配政策は経済の車の両輪。これら経済政策のうち、再分配だけがほとんど語られないのが、今の政策体系の不自然なところ。

2014-09-02 07:10:56
波頭亮 @ryohatoh

国家と国家は友好的に調和的につき合った方が、両国の大半の人々にとって経済的にも心情的にもメリットが大きいことは言うまでもない。なのに、対立を煽るような主張や政策がなされるのは、ごく一部の人達のエゴイスティックな利益のためであることが多い。

2014-09-02 07:17:33
波頭亮 @ryohatoh

「ニューズオプエド」で、景気対策としての再分配政策の有効性について話しました。逆進性の強い消費税を上げながら、利益が出ても内部留保に溜め込むばかりなのに法人税減税を行うのは、景気にマイナスだし、財政の無駄遣いだということです。

2014-09-09 18:27:26
波頭亮 @ryohatoh

イノベーションは技術の問題として以前に、文化の問題として捉えるべきである。「死の谷」問題も「イノベーションのジレンマ」も、オペレーションとイノベーションの文化の差異から発している。

2014-10-03 05:08:25
波頭亮 @ryohatoh

イノベーションは文化の問題であるので、戦略マターとしてではなく、組織マターとしてアプローチするのでなければ、問題の核心には迫れない。

2014-10-03 05:11:22
波頭亮 @ryohatoh

イノベーションの問題に迫ろうとする時に特に留意しておかなければならないのは、そのタイムスパンとマネジメントタクトの長さである。会計年度1年に慣らされた経営感覚では10年~30年以上にわたるイノベーションの判断を過つ可能性が高い。

2014-10-03 05:15:37
波頭亮 @ryohatoh

イノベーションは文化の問題であるので、文化・風土や社会の仕組みが全く異なる日本とアメリカでは、当然ながらソリューションが全く異なる。

2014-10-03 05:18:14
波頭亮 @ryohatoh

アメリカでは、効率的オペレーションによって安定的に収益を生み出す大企業と、不確実性の中でイノベーションを狙うベンチャーによる役割分担型エコシステム。このエコシステムを成立せしめたのが、“ベンチャーキャピタル”というイノベーション。

2014-10-03 05:23:33
波頭亮 @ryohatoh

日本ではリスクマネーが小さいことと超一流人材が大企業/安定的就職を志向するため、アメリカ型のエコシステムは成立しない。

2014-10-03 05:26:30
波頭亮 @ryohatoh

日本では、株主の長期的視点からの投資スタンスと、優秀な人材の帰属企業への長期的コミットによって、イノベーションを達成する。“長期的”というのは最も重要なイノベーションの核心的属性の一つである。

2014-10-03 05:30:26
波頭亮 @ryohatoh

日本の企業社会の(株主、人材の)“長期的”という属性は、イノベーションに対して文化的な強みであるが、日本社会は重大な文化的弱みも抱えている。その弱点とは、“同調圧力”である。

2014-10-03 05:34:59