『四月は君の嘘』感想まとめ
単純に僕の好みによる所も大きいんだけど。現実感(それは時代が現代でなくても)が特徴のアニメでは極力漫符とか過度のデフォルメ表現を使ってほしくない、という。Selectorでも同じ事を思った。
2014-12-19 02:15:16ちよりはああいうキャラクターだし例外じゃないかとも思ったけど、何だかんだでちよりもただの女の子だし、やっぱりデフォルメをもっと抑えた演出で良かったんじゃないかと。
2014-12-19 02:17:19色々あるこだわりに忠実に作品作りをしてみたらどうなるんだという自分への期待とそもそも作品を作れるほどの知識や創作欲求が無いという醒めた気持ちが常に潰し合っている精神です。
2014-12-19 02:19:12@extomato ん、『四月は君の嘘』の(特にギャグシーンで目立つ)デフォルメ表現なんですが、原作漫画の表現を写し取って来ているものです。で、インタビューなどで幾度も見掛ける話として(例えばkimiuso.jp/sp/special/05_…)、
2014-12-19 11:07:30@extomato イシグロキョウヘイ監督も当初、そこら辺は抜いてアニメ化しようと試みて、1、2話の絵コンテをそれで切ってみたりもしたそうです。
2014-12-19 11:07:50@extomato ですが、それだと作品の暗さ/明るさ、重さ/軽さ、緊張/緩和(枝雀の有名な表現ではなく字義通りの意味で)のバランスが崩れてしまうようだということで、画として忠実に拾っていく方針になったそうです。原作とアニメとを見比べてみて、個人的にも納得の行く話でもあります。
2014-12-19 11:08:16@extomato ただ、僕も漫画表現として最適化された漫符やデフォルメはしばしば良くない意味で違和感をもたらすし、アニメ版『四月は君の嘘』でもそれは度々マイナス方向に働いてしまってはいるとは思います。 外した場合と残した場合のデメリットの比較衡量という感じはします。
2014-12-19 11:08:36@extomato あと、漫符、デフォルメをよりアニメ向けにアレンジすることも可能なのではと思ってしまいもするところですが、全編に渡ってそれをやる場合、統一された感覚でかつ、非常にコストの掛かる綿密な検討が要るのでは、とぼんやり思えます。
2014-12-19 11:08:54@extomato 他の部分の負荷や凝り方が極めて凄まじい作品だけに、そこへの注力はほどほどに抑えているのかな?と邪推したくはなるところです。
2014-12-19 11:09:09@extomato ここで、マイナス方向に働いてしまっているケースとして、原作漫画だと1ページの中や見開き2ページの中で、コマの大きさや流れの中での扱いによって作品におけるギャグ・デフォルメの比重をコントロールしているところも目立つかと思えるのですが、
2014-12-19 11:09:21@extomato アニメで特に工夫なく「忠実に」写してしまうと画面いっぱいにデフォルメ表現が大写しになって印象が過度に強いと思えることもままあります。 ギャグ、デフォルメ表現の数々を画として忠実に拾う、は全体方針として良くも悪くも監督の判断・管轄なのかな、と思いつつ。(続く
2014-12-19 11:09:41@extomato その表現を流れの中でどう見せるかは各話の絵コンテ・演出担当(や勿論、アニメで加わる表現分野……色彩設計や劇伴、撮影なども大きく関わりつつ)によって大きく異なってくるし、実際違っているかとも個人的に思えます。
2014-12-19 11:10:01@extomato ごく個人的な印象と断った上ですが、8話、それに昨晩の11話はそこら辺、巧くないとまで言うと自分に判断できるのか怪しいわけですが、正直、他の話数と比べた時にはあまり好みではありません。
2014-12-19 11:10:16@extomato 重ねて書きますがごく個人的な、特に絵コンテとの相性なのかな、とja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B…思えたりもします。
2014-12-19 11:10:27@extomato Selectorに関しては「現実感」重視でかつアニメオリジナル作品なわけで、こちらについてはより強くそうは思いますね。>極力漫符とか過度のデフォルメ表現を使ってほしくない
2014-12-19 11:19:39@sagara1 丁寧な解説をありがとうございます、演出意図がある程度分かった気がします。重くし過ぎない方針の是非はシリーズを通して観るまで言及できませんが、デフォルメ状態の崩し具合については、やはり崩し過ぎだと感じます。キャラデや画面の情報量が多めだからかギャップが強いな、と。
2014-12-19 11:22:41@extomato 画としてのデフォルメ、ギャグ表現はホント、全編を通じて原作を引き写している感じです。これは、徹底されているように見えます。>崩し具合 ただ、繰り返すと。例えば原作で1ページ丸々とか見開き2ページでのそういった表現はない一方、
2014-12-19 11:30:20@extomato アニメでは(他の演出との兼ね合いも勿論あって一律にこの視点でぶった斬るのは明らかにアレなんですが)原作の小さな一コマや連続する数コマを画面いっぱいに映す/映し続けるといったこともままあり、「それはちょっと違うんじゃないかな」と思えることはありますね。
2014-12-19 11:30:29@sagara1 違和感があるデフォルメ描写は漫画原作アニメだと度々起こる事という印象があります。一視聴者としてはアニメなりの表現を追究してほしいと思います。
2014-12-19 11:36:10原作漫画とアニメ表現といえば、ユリイカ岩明均特集読んでみて。 『寄生獣』アニメ版と原作について考えたいという時は、いずみの(泉信行)さんの論考は必見だろうと思った。 勿論、本文にあたって欲しいけど、ご本人による要旨と概論はこちら。 d.hatena.ne.jp/izumino/201412…
2014-12-19 11:37:39@extomato 『四月は君の嘘』は全般的に、あたかも原作という譜面にとても忠実であることを志した演奏のようなアニメ化と思え、個人的にそこがとても好きです。 そして、アニメならではの要素……例えば演奏シーンの音楽、その他劇伴、色彩表現、キャラクターの声、
2014-12-19 11:44:06@extomato 原作と違う区切りの中での各話のアバン~締めまでの流れの演出に凝りに凝り、あまりに素晴らしく結実させてもいます。背景も、現実の練馬の風景により寄り添いつつ、いろいろ意図もこめて幾つも改変を入れていたりもします。
2014-12-19 11:44:23@extomato 全体としては、この『四月は君の嘘』くらいにアニメならではの表現にここまでしっかりこだわり、成功している漫画のアニメ化はごくごく珍しいかとは思います。 ただ、それはそれとして、アニメとして違和感があるデフォルメ描写も度々含んでいることは先述の通り否定しません。
2014-12-19 11:45:34@extomato 例えば、特にそれがために2014年の話数別10選に『四月は君の嘘』10話を推すことになるかな、と思えているのですが。 このアニメの演奏の音楽表現はホント、すごいです。
2014-12-19 11:53:00