11/23 SB(シュートボクシング) S-CUP 2010 JCBホール興行 観戦記

2010年11月23日、JCBホールで行なわれたSB(シュートボクシング)のS-CUP 2010の観戦記です。
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高倉仮面 @Masked_Takakura

では、ここから長々…本当に長々と、先日のS-CUPについての観戦記をツイートしていく。但し、本当に長いため、今回は第七試合までのツイートに留める。残りは明日ツイートする予定。観客の入りは満員、僕は10000円のチケットで会場入り。好きなSBのチケットなので、高くてもノー問題!

2010-11-25 19:24:55
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUPオープニング第一試合、元ホームレス中学生の菅原悠次vsGSBの松花征也による高校二年生対決。左ボディを基点に試合のペースを握ったのは松花だったが、菅原は必死の形相で前に出ると、ガードの上から松花を攻め、最後はワンツーから膝蹴りへと繋いでKOを奪った。大した高校生だ。

2010-11-25 19:25:14
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUPオープニング第二試合、プロボクシングのA級ライセンスを持つ伏見和之vsシーザージム渋谷の大桑宏章。リングをサークリングしつつ右ジャブと左ローを放つ大桑に対し、伏見はワンツーと右ミドルと膝蹴りで攻め込み、2R終盤に連打で大桑からダウンを奪う。う~む、一方的な展開だなぁ。

2010-11-25 19:25:38
高倉仮面 @Masked_Takakura

3Rも伏見はワンツーと膝蹴りの連打で一方的に攻め込んで判定で勝利。勝った伏見は、S-CUP開催の三日前に亡くなった父親に涙の勝利報告。僕の席の近くでは親族と思われる人々が大号泣していた。たとえ前座の試合でも、それぞれの選手にそれぞれのS-CUPがある。伏見選手、本当によくやった。

2010-11-25 19:26:48
高倉仮面 @Masked_Takakura

いよいよオープニング。ラウンドガールの加藤綾嬢が朗々とトゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」を謳い上げ、会場内に「メタルギアのテーマ」が流れる中でS-CUPは開幕。声援を受けていたのはサワー、ブアカーオ、ボーウィー、宍戸、梅野。特にサワーには大歓声が集まっていた。

2010-11-25 19:29:32
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUP第一試合、これがSB凱旋試合となる吉田道場の井上俊介vs極真会館(松井派)の清水賢吾。1Rは距離を詰めてのパンチというメガトン殺法で闘い、首投げを決めてシュートポイントを奪う井上。だが2Rに清水の右フックや膝蹴りを浴びると失速。清水はワンツー&膝蹴り&右ローで攻める。

2010-11-25 19:32:23
高倉仮面 @Masked_Takakura

3Rになると井上は完全に失速、自ら下がるようになってしまう。こうなると試合は一方的。清水は前蹴りと右ローで井上の動きを止めると、左右のハイキックを顔面に浴びせる。モロに喰らいながらも尚も倒れない井上だったが足元はフラフラ。これ以上の試合は危険と見たセコンドがタオルを投入。

2010-11-25 19:34:04
高倉仮面 @Masked_Takakura

あまり知られていない事実だが…井上はその昔、SBの前座戦線で闘っていた経歴を持っている。シーザージムで打撃を磨き、その後はDEEPやパンクラスで活躍した井上。今回は密かに凱旋試合だったのだが、さすがに空手の猛者には勝てなかった。個人的には本当に残念な結果だった。

2010-11-25 19:35:15
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUP第二試合は一回戦S-CUPを三度制覇したアンディ・サワーvsムエタイの破壊神ボーウィー・ソー・ウドムソン。ボーウィーはベイダーの入場曲の「Eyes of the World」で入場。http://www.youtube.com/watch?v=O0SVPkXfZ8E

2010-11-25 19:36:59
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高倉仮面 @Masked_Takakura

SBマニア垂涎の一戦、1Rは両者共に様子見から開始。先に動いたのはボーウィー、サワーをコーナーに追い詰めてはガードの上から左右フックと左ボディを強引に浴びせる。サワーは左フックと右アッパーで反撃し、両者ともに膝蹴りを入れあう中でボーウィーは、右フックを浴びせて先にダウンを奪う。

2010-11-25 19:37:26
高倉仮面 @Masked_Takakura

観客が騒然とする中で、サワーは冷静に2Rからギアを上げる。ワンツー、右アッパー、そして右ローで攻めるサワー。ボーウィーは接近してのフックや組み付いての膝蹴りに活路を見い出すも、サワーは右ハイを叩き込み、グラついたボーウィーに左右フックを浴びせてダウンを奪う。完全にサワーペースだ。

2010-11-25 19:38:55
高倉仮面 @Masked_Takakura

3R。ダウン後のボーウィーのダメージは大きく、サワーはこれを逃がさず攻める。乱打戦の中でワンツーを浴びせて再びダウンを奪ったサワーは、立ち上がったボーウィーに再びラッシュを浴びせて2ダウンを奪った。最後は体格差がモノを言った印象もあるが、それを引いてもこのサワーの勝利はお見事。

2010-11-25 19:40:25
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUP第三試合は一回戦、BFCからの刺客トビー・イマダvs「豪腕プリンス」梅野孝明。左ジャブで牽制しつつ、接近してアームロックを狙ったり、首相撲から膝蹴りやアッパーを浴びせるイマダ。梅野は右ローで反撃するも、何かと接近してくるイマダを遠ざけられず、自分の距離で闘えずに大苦戦。

2010-11-25 19:42:40
高倉仮面 @Masked_Takakura

だが梅野はこれまで、劣勢を右のハンマーフック一発で大逆転してきた選手。今回もそんな展開を期待したが、梅野はイマダに組み付かれると自ら膝を突き(本来は反則)、得意のハンマーフックは空を切るばかり。いつもなら相手をロープ際へと追い詰め、組まれてもパワーに任せて突き放す梅野なのだが…。

2010-11-25 19:45:22
高倉仮面 @Masked_Takakura

接近するイマダを前に、自分の闘いをさせてもらえない梅野。組めば力負けし、必殺の右ハンマーフックは空を切り続けた。反対にイマダは、3R終了直前に至近距離からの左右フックとアッパーでダウンを奪う。立ち上がる梅野だが足元はフラフラ、セコンドがタオルを投入して試合は終了。梅野、完敗。

2010-11-25 19:48:37
高倉仮面 @Masked_Takakura

しかし今回は大舞台で完敗。それも、ボーウィー戦のような伝説に残る敗北ではなく、ただの完敗。今回の敗戦を機に、その強引なスタイルを変えるのか?それともあくまで今のスタイルを更に伸ばしていくのか?それともここをピークに急降下するのか?梅野は正念場に立たされたと言えるだろう。

2010-11-25 19:51:02
高倉仮面 @Masked_Takakura

ツイッターを読んでいると「梅野ってこんなモノなの?」という意見を目にするが、ズバリ言って…こんなモンですよ(笑)。ただ彼はこの闘い方を貫いた上でKOの山を築いてきたから、今まで「こりゃ凄い!」という評価をされていました。穴だらけのスタイルなのに、勝ち続けるからスゴイ!のです。

2010-11-25 19:50:14
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUP第四試合は一回戦K-1MAXを二度制覇したブアカーオ・ポー・プラムックvs「SBの日本人エース」宍戸大樹のリベンジ戦。秒殺劇の経験からか、宍戸は序盤はリングを周りつつ左右ミドルで様子見。だがブアカーオは飛び膝で宍戸を吹っ飛ばし、左ミドル&首相撲からの膝蹴りで圧倒。

2010-11-25 19:52:55
高倉仮面 @Masked_Takakura

本来、引き出しの多さが持ち味の宍戸が攻めあぐねる中、ブアカーオは2R序盤に左右のパンチ連打で猛攻。だが宍戸は場外に投げようとしたり、アームロックを狙ったりで徐々に動きが良くなる。左ボディも効かせる宍戸、だがブアカーオの表情から余裕は消えない。左ミドルや膝蹴りで確実に反撃してくる。

2010-11-25 19:55:37
高倉仮面 @Masked_Takakura

3R、宍戸はソバットをヒットさせるとフロントチョーク、アームロックと次々に繰り出すが、ムエタイ独特の体幹の強さを持つブアカーオには通じない。それでもブアカーオの手数を減らす事には成功していたが、終盤にブアカーオの右ハイを喰らい痛恨のダウン。これが響き、宍戸は判定で敗れてしまった。

2010-11-25 19:56:15
高倉仮面 @Masked_Takakura

前回の対戦時から比べると、「あらゆる手段を駆使して相手を攻略する」という宍戸らしさが良く出た試合だと思うし、やはり宍戸の魅力はK-1MAXのルールでは出てこない事を再確認した。だがその結果は完敗。ブアカーオの余裕を最後まで消せなかった事実が、SBファンには本当に悔しい。

2010-11-25 19:57:29
高倉仮面 @Masked_Takakura

S-CUP第五試合は一回戦、サワーの弟子のヘンドリー・ヴァン・オプスタイルvsS-CUP豪州枠出場のルイス・サリーバ。オプスタイルは体の大きいサワーという感じで、構えや打撃の放ち方が本当にソックリ。対するサリーバは体の線が細い。それもそのはず、実は普段は63kg級の選手らしい。

2010-11-25 19:58:58
高倉仮面 @Masked_Takakura

1R序盤は互角の打ち合いだったが、徐々にオプスタイルがサワー譲りのテクニックで巧さを発揮、ワンツーと右ボディが冴え渡る。1R終盤、オプスタイルのワンツー連打によりサリーバがダウンを喫すると、2Rもオプスタイルが左ボディを絡めたコンビネーションと右ローで主導権を握る。いいねぇ。

2010-11-25 19:59:40
高倉仮面 @Masked_Takakura

3R、打撃では勝ち目がないと見たサリーバは組み付いての膝蹴りを多用して活路を見い出し、これでなんとか互角の展開に持ち込むも、中盤にオプスタイルの右ストレートを喰らって大きく崩れる。それでも組み付いての膝蹴りで何とか3Rを闘い切ったサリーバだが、判定の結果がオプスタイルの勝利。

2010-11-25 19:59:59
高倉仮面 @Masked_Takakura

その試合内容はひとまず置いておき…。この試合は正直、どうしても謎の残るマッチメイクだよなぁ。両者共に日本では無名の選手であり、そういった選手同士が何故一回戦で闘わなくてはならなかったのか?大きな疑問は残るが、とりあえずオプスタイルがいい選手だったのでこれ以上は考えない(笑)。

2010-11-25 20:01:36