- K_for_Sports
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数日間、東京〜長野を渡り歩いた。いろいろなお話しを聞いたが、衝撃を受けたのはスキージャーナル社を訪れた時にN氏から伺った3Dテレビの話。
2010-11-28 08:00:19あんな気持ち悪いものがよく流行るなぁと思ってはいたが、なぜ気持ち悪いのか、その理由を教えていただいた。
2010-11-28 08:05:25目の続き。簡単に言えば、目にはピントを合わせる筋(以下、ピント筋)と、方向をあわせる筋(以下、方向あわせ筋)があって、その自然な共同作業によりものをきれいに見ることができる。
2010-11-28 08:50:503Dの映像を見るとき、焦点としてあわせる部分はテレビ画面上。つまり結局は2D。しかし、左右の目に違うものを映すことで結果的に3Dにしているため、要は「頭をだましている」事になる。
2010-11-28 08:53:02結果として、ピント合わせ筋はテレビ画面上にピントを合わせるために固定され、方向あわせ筋だけが動くことになり、その身体の反応とは裏腹に脳が勝手に3D映像を作り上げる、という、大変気持ちの悪い現象が起こる。
2010-11-28 08:55:47身体の反応と頭の反応が別々になるため、3Dの映像を見過ぎると「3D酔い」とも言えるような現象が起こる人もいるようだ。自分など、たちどころにそうなってしまうだろう。
2010-11-28 08:57:53眼科医の人たちは、もっとそういう大切なことを世に喧伝していいとおもうのだが・・・。子供たちの未来が危ない、ということは、日本の未来が危ない、ということなのに・・・。
2010-11-28 09:00:18また、手持ちのゲーム(任天堂DS、ゲームボーイなど)は最悪だともN氏はおっしゃっていた。この理由はなんだったかな・・・?
2010-11-28 09:07:16簡単に言えば、やっぱりピント筋と方向あわせ筋の共同作業を相当限定してしまい、奥行きを合わせる能力を完全に阻害するからということだ。
2010-11-28 09:09:32目の筋は、かなり身体にとってのストレスが大きいようで、そのことについて恐ろしいことも伺った。それはちょっとここでは述べられない。
2010-11-28 09:09:55そんな理由から、PCを使った動体視力トレーニングなんてのは全くナンセンスである、とのことだった。あのトレーニングは、見たものに対する反応の時間を早くするだけで、見て反応する以前に「無意識に身体が反応する」という「感覚」を育てることとは全くつながらない。
2010-11-28 09:12:27しかし、身体は何百万という情報を、常に一身に浴びている。そしてそれに対して常に反応している。例えば、暑いときに汗をかくように。
2010-11-28 09:15:14目と身体も、「見たものに反応する」のではなく、「映ったものに反射的に動く」という感覚を育てなければならない。そして、それは一般的に考えられたトレーニングでは養うことはできない。
2010-11-28 09:17:26「野山で駆け回った経験」というのは、こういうところで発揮されるのだろう。そして、それはとても数値化できない。
2010-11-28 09:18:13目の能力は、10才ぐらいでほぼ完全に決定されるらしい。その10才までの間に、今の子供たちはゲームにはまり、目を駄目にし、大人になってから苦労する。そんな構図は、どこかで打破できないのだろうか?
2010-11-28 09:25:11今更、この世界からゲームをなくすことはできない。子供の将来を考えるなら、保護者が子供をゲームから遠ざける、もしくは制限するしかないのかもしれない。
2010-11-28 09:36:26子供の頃に自然の中で駆け回った記憶は、頭ではなく身体に深く刻まれ、無意識のうちにその人からにじみ出る。夏に3~4日キャンプするとか、海に行くとか、そういうことではなく、自然とふれあえる環境で動き回ることが、本当に大切なのだと心から思う。
2010-11-28 09:39:28その自然とは、別に山に入ったり海に行ったりではなく、土の上や芝生の上を裸足で駆け回ったり転がったりでも十分である。それも無理なら、とにかく身体を動かすこと。頭と指だけでなく。
2010-11-28 09:40:43