紅楼夢10新刊『見越入道、見越せたか』感想まとめ
「見越し入道、見越せたか」はお気に入りポイント多いけど、あちこちで見られる岡山要素での演出も大事な名脇役(?)なんだろうなー あれの御蔭で色々と説得力というかスッと入ってくるような感じになる。 本文言うに及ばず、表紙から題字から、通して良かった。
2014-10-14 02:51:22(((「見越し入道見越したか」に関して言えば、一輪さんの出自をどう思い付いたのかがホント謎。描写とか方言の御蔭か凄くシックリくるキャラになっていたけど、一歩間違えばえらいことになってたんじゃないかと思ったり何だり。)))
2014-11-02 22:29:26@kamuijt カムイコタン「見越し入道見越せたか」。これは名作。圧倒 と真っ先に思った読ませる小説です。作者さんの丹念な文章の巧さと想像できない知識量に裏打ちされるのは元より、この本に驚かされるのは張り巡ったトラップみたいな伏線でした(続く)
2014-10-15 22:31:32@kamuijt 恐らく、雲居一輪の設定を覚えている人 そしてその元ネタとされる知識や岡山の伝承等を知っている人ほど、この本は楽しめたんじゃないでしょうか。俺は無学なので岡山の伝説についての知識が殆どなかったので、せめて事前に調べておけばもっと楽しめかと悔やんでいまして(続く)
2014-10-15 22:34:01@kamuijt 一瞬見間違えかと思える、禍々しい一輪さん(?)の表紙 冒頭から合間に登場する僧侶達・妖怪達 口授や設定集を思い出しながらスリリングな展開に止まらなくなって読み進めると、実に納得できる結末に収束していき、「ああ、こうした事が」と激しく納得します(続く)
2014-10-15 22:37:25@kamuijt 辛い辛い展開の連続の後、最後に一輪さん・そして何より雲山を肯定できるラスト 良い話をありがとう
2014-10-15 22:39:37カムイコタン「見越し入道、見越せたか」 一輪と雲山の出会いを描いた過去話…と要約するのは簡単ですが、一般的な二人のイメージとは全くかけ離れた作品となっています。しかし地域の伝承に根差した深い考察と、骨太な筆致、物語の構成が違和感をまったく感じさせない素晴らしい一作。
2014-10-17 00:02:55承前)一輪&雲山ファンならずともぜひ一読をお勧めしたいです。これでサークル初参加とかマジで…? みたいな気分になりました。 気になると言えば気になるのが、回想の中に回想が入る構造があったり、主視点が定まらない部分。視点切り分けて掌編集にした方が収まりはよかったんじゃないかな…
2014-10-17 00:06:39カムイコタン [見越入道、見越せたか]読了。川崎読書会で読んだ一冊。一輪・雲山の過去話、と言いつつその実は大体が創作。星蓮船の過去話は多く知らないので何も言えないが、うるせぇ俺の中の一輪はこうなんだよ、というストレートな感じが良い。個人的に方言も時代感が出て好き。
2014-10-19 15:01:26カムイコタン [見越入道、見越せたか]読了2。一厘と呼ばれた小さな妖怪と、雲山という名の僧の出会いで始まる物語。それぞれ目指す所、作品のワードで言う"救い"を求めている。再読不可なので両者が共に救われたかの確認がとれないけど、一厘に関しては小さな救いが最後に齎されたような気がする
2014-10-19 15:01:43カムイコタン [見越入道、見越せたか]読了3。事実上の同一化とか、形式的な退治法ではどうにもならないシーンとか、その一部だけを抽出しても凄くハラハラする。(自称)最高峰なのも納得しかねない。紅楼夢10での頒布だったみたいなので、今後入手の機会を探る。
2014-10-19 15:01:48【以下雑記】三人の僧が一厘の前には現れるわけで、それが雲山・(自称)高名な僧・そして締めの聖尼公。個人的にはさっくり二人目の僧で話が終わっちゃうのかと思ったけど、そうはいかない。ここにはやっぱり物語の展開の為だと考えるのが一番であるけど、個人的には"三"という数に意味を持たせたい
2014-10-19 15:03:01【以下雑記】というのも多くの昔話でもその数は大事なもので、その形式は"末子成功譚"という括りで存在する、そこに趣を少し感じてしまったんだよな、単純にかませの二番目だったとは思うが。
2014-10-19 15:03:41でも大事だと思うんだよね、その1番目と2番目の僧の存在が。決してその二人を同一に扱ってるわけでもないし、尼公を神聖視してるわけでもないんだけどさ。
2014-10-19 15:03:46@kamuijt 昨日開催された川崎の読書会で作品を読ませて頂きました。素敵な作品をありがとうございます。"涙目"というのは、最後にちょっとした救いのようなものが与えられたことにほろりと来てしまったというか何というか。変な意味ではないです。
2014-10-19 15:06:39銅折葉様に読書会にて紹介して頂けたそうで、自分の本を手にとってみたいという方が増えたというのは有難い限り。
@kamuijt 本ありがとうございました!おもしろかったです!特に雲山さんと親友の決別の場面がぐっときました。迷いに満ちた人の世のかなひみ。雲山さんが一厘と喋る時だけ滑らかトークだったのが気になるところ
2014-10-19 17:51:33雲山が一厘と話す時だけ滑舌が良いのには、もちろん理由があります。はっきりと明かしていない設定や小ネタなど、どうか色々想像して読んで頂けたら幸い。
神威さん(@kamuijt )新刊「見越入道、見越せたか」読了。 作風としては、新聞連載エンタメ小説という感じ。 オリジナリティ(異聞要素)が強く、新しい物語を読めた満足感があります。 小説として気になる点は多々ありますが、熱意のこもった一冊。一輪好きには是非に勧めたい一冊です。
2014-10-13 20:37:36『見越入道、見越せたか』 スペースで伺ったところによると作者は見越し入道の伝承地岡山出身だそうで、方言も使い方も相まって、綺麗な一輪と雲山の過去話になっている。内容は人喰いやら殺人やらだが、登場人物はみな物語的な道を外れず、すこぶる健全でさわやかな読後感をもたらした。
2014-10-20 01:32:52とまあ、紅楼夢で購入したA5版小説三作品の感想を呟いてみたが……『続二ッ岩狢化逆門』と『見越入道、見越せたか』は毒とか悪意がなくて万人向け、誰でも気軽に楽しく読めるだろう。
2014-10-20 01:41:06『見越入道、見越せたか』は、表紙絵の効果が絶大、というのも言っておかないといけないかな。あれが雲山の描写を補って読書を助けている。さらに遊び紙に青い紙を使って雰囲気を出しているのも良い。一方、本文が終わったらすぐ奥付というのは潔さを感じる。後書き無しは作者の自信の表れなのかも。
2014-10-20 02:00:49