自殺者を減らすには:「知る・認める・感謝する」「かかりつけ医の教育」「ゲートキーパー」「自死家族の悲痛な体験に学ぶ」

2014.10.21@出羽庄内国際村。 澤登和夫(さわとん)氏の講演【あなたが大切な人にできる5つのこと】、精神科医の講話【うつ病の早期発見・早期治療の必要性】、そして、妻を自殺で失ったSさんの悲痛な体験談。
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田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

大腸全摘出した後の母からの手紙のようなメモ書きには。「大丈夫、大丈夫、大丈夫」と。最後の最後は、大切な人に自分の心からの気持ちをぶつけよう。

2014-10-21 19:36:21
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

パネルディスカッション開始。自殺対策としては「かかりつけ医への教育」がもっとも重要で有効! ゲートキーパーの育成:気づき(家族や仲間の変化)、声かけ(勇気を出して!)、傾聴(本人の気持ちになって、耳を傾けよう)、つなぎ(専門家への相談の支援)、見守り(温かく寄り添い、じっくりと)

2014-10-21 19:47:55
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

山形県の自殺率は全国上位。鶴岡市はその中でも高い率で推移しており、交通事故死亡者の3倍近い。特に40〜70代の男性が多い。 ow.ly/i/7igYA #鶴岡市

2014-10-21 19:50:22
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

東海林・鶴岡病院精神科医長【うつ病の早期発見・早期治療の必要性】:うつ病=ストレスなどの原因で、脳内の神経伝達物資が不足する。「心の風邪」よりは「心のインフルエンザ」に近いイメージ。

2014-10-21 19:52:45
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

うつ病は精神的な症状だけでなく、身体的症状も多い。特に睡眠障害=夜眠れない、朝早く起きてしまう。

2014-10-21 19:53:39
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

原因不明の身体の変調が続く時は、思い切って精神科を受診してみるのも手。最初から精神科を受診した人はわずか10%。女性なら更年期障害を疑って婦人科を受診したり。かかりつけ医にうつ病の知識がないと、見逃されてしまう。

2014-10-21 19:55:17
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

東海林氏:自殺予防には、うつ病対策が不可欠。検査に異常がないのに身体症状が続く時は、うつ病を疑うべし。薬物療法を継続しながら、精神療法を併用し、職場や家庭などの環境を調整し、精神的休養を取ることで、多くのうつ病が改善される。 ow.ly/i/7ihyq

2014-10-21 20:50:33
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

東海林氏:多くの精神科以外の医師にとって、精神科は関わりたくない分野。しかしその垣根を越えて、医師同士が顔の見える関係を築いていくことが、うつ病の早期発見と早期治療に欠かせない。自殺対策としても重要。

2014-10-21 22:47:24
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

自殺を図る人は、自殺のことしか考えられない「視野狭窄」に陥っている。澤登さんは飛び降りる直前、下に通行人がいて巻き込まないか、それだけを考えていた。いつもはやらないことを突然し始めるのも危険なサイン。いつもずぼらなのに、片付けを始める、など。

2014-10-21 20:24:08
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

26年前、妻を自殺で失ったSさん。家族で経営する店ではお客様に笑顔を見せるが、その後、台所で座り込んでいた。5歳の娘が「お母さん、大丈夫?」と頭をなでていた。 内科などを転々と受診したが、誰もうつ病とは気づかず。最初の秋は家族旅行に出かけると改善したが、翌秋は改善せず。

2014-10-21 21:01:06
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

Sさん:家事を手伝おうと母が来てくれたが、「私がこんなだから迷惑をかけてしまって…」と、アテツケのように感じていた。「私があんなこと言ったから、お客様が減った」「こんな私はいないほうがいい」、そして「鶴岡で死体が上がったら家族に迷惑かけるから、別のどこかで死ななければ」と。

2014-10-21 21:05:27
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

Sさん:ある朝、妻がいない。青森の警察から保護していると電話があり、迎えに行った。会っても、まるで生気がなく無表情。受け答えも上の空。

2014-10-21 21:09:05
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

Sさん:知人の医師が「一度自殺を図った人は、怖くなって二度目はしない」と(完全な間違い!)。今思えば、見守りに油断があった。 数ヶ月後また失踪。捜索願を出したが、行方がわからず。半年後、また青森から連絡。失踪した直後に竜飛岬で水死体として発見され、身元不明のまま埋葬されていた。

2014-10-21 21:17:02
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

Sさん:青森で埋葬場所を掘り起こし、骨を鶴岡に連れて帰って、形ばかりの葬儀。悲しさよりも悔しい気持ちが強く、涙は出なかった。 自殺に向かおうとする人を一人で支えるのはあまりにも重すぎる。

2014-10-21 21:24:45
田中宏@鶴岡市議、音楽家 @tanaka_hiroshi

Sさん:今回、自死家族として体験発表するにあたり、妻が発見された竜飛岬を3回目の訪問。初めて涙があふれ、「ごめんね」という言葉が口をついて出た。 これまでの、なぜ自殺したのかと彼女を責める気持ちが、26年の歳月と支えてくれた家族のおかげで変わった。自死家族の苦しみはそれだけ重い。

2014-10-21 21:35:42