感想;SASPLの10/25渋谷デモ;真摯さ・注意深さ・言葉の選び方など

10/25SASPL渋谷デモに参加した感想。消費空間への公的議論の「侵入」手法、「擬態」効果、真摯さ、注意深さ、言葉の選び方、歩道での10代の反応など、「おしゃれ」「カッコいい」などの表層的批評でない次元を中心に、とりあえずの走り書き。 なお、自分は以下のデモに関わっています http://no-abenomirai.hatenablog.com/entry/2014/07/09/033229
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植松青児 @uematsuseiji

山本宗輔さんの写真。さすがです。RT @asama888: "特定秘密保護法に反対する学生デモFINAL@SHIBUYA"から、その⑤ 2014年10月25日 山本宗補撮影 pic.twitter.com/r2452n8gnT"

2014-10-26 00:07:16
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植松青児 @uematsuseiji

SASPL渋谷デモ、こんなプラカードを持ち歩きました。「未来を創る権利」原価20円です。 pic.twitter.com/NhrIFm26re

2014-10-25 18:12:44
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植松青児 @uematsuseiji

SASPL渋谷デモ、もうひとつ作ったプラカード。ダミアン氏が持っています。 pic.twitter.com/4nReZS7r8c

2014-10-25 18:16:55
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ユープラン @UPLAN 肉球新党月島 @uplan_miwa

20141025 UPLAN 特定秘密保護法に反対する学生デモFINAL@SHIBUYA youtube.com/watch?v=aMAug6… #SASPL

2014-10-25 23:51:49
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以下、帰宅後家事をしながらの感想。

植松青児 @uematsuseiji

(1)SASPL渋谷デモ、時折歩道に出て歩行者の反応を見ていたのですが、消費都市に(消費者だけが居る街に)侵入してメッセージを発する仕掛け(パフォーマンス)として、とても優れていたと思います。 pic.twitter.com/WnrHDGznz2

2014-10-25 18:29:47
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植松青児 @uematsuseiji

(2)歩道で特に印象的だったのが、中学生くらいの人が「特定秘密保護法反対」というコールには反応を示さなかったのに「言うこと聞かせる番だ俺たちが」コールを聴いてさっと表情が変わったこと。命令/強制をめぐるポリティクスだと了解した瞬間に、デモにシンパシーを示したことが印象的でした。

2014-10-25 18:42:33
植松青児 @uematsuseiji

(3)渋谷のような消費都市では、公的問題を訴えるデモ隊はノイズ(雑音/意味のない情報)と受け取られがちである。SASPLのサウンドカーは、消費文化の1コンテンツであるかのような「擬態」を取ることで、おびたたしい数の消費者の中に、巧みに入っていったように思う。

2014-10-25 23:02:05

↑訂正 意図的に擬態したのかは不明なので、結果として「擬態」効果があった、と書くべきでした。

植松青児 @uematsuseiji

(4)(今年夏のガザ攻撃反対新宿デモなど)リアルタイムで人が殺されている状況では、ストレートな訴えだけで歩行者は耳を傾けてくださることを体験したが、秘密保護法反対のような(将来に損害が発生する)抽象的とも言えるイシューを渋谷で訴えるのは容易ではない。

2014-10-25 23:35:07
植松青児 @uematsuseiji

(5)「秘密保護法反対」だけではなく、「民主主義って何だ」「日本、ちょっとおかしくない?」コール、つまり民主主義の空洞化や公権力の暴走への不安が発せられることで、歩道にいた若い人たちへの共感形成に成功しているように思えた。

2014-10-26 00:04:01
植松青児 @uematsuseiji

(6)これらのコールも、デモコーラーの強くメリハリのある、「語尾を伸ばさない」発語スタイル故に効果があったように思う。※既存の市民運動にありがちな語尾を伸ばすコールは、歩道の人たち一人一人に言葉と気持ちを伝える意思が淡白・希薄なのでは。私たちは普段の会話で語尾を伸ばすか?

2014-10-26 00:42:20
植松青児 @uematsuseiji

(7)総じてSASPLのデモは、消費都市への「入り方」の周到さ、歩行者の心を揺さぶる言葉の選び方、きちんと言葉と気持ちを伝えようとする姿勢などが、既存の市民運動より注意深く、真摯だったように思う。歩道でデモに遭遇する人たちは、その辺を敏感に察知するはずである。

2014-10-26 00:56:15
植松青児 @uematsuseiji

(8)既存の市民運動が「ダサい」からダメ/ダサくてもいいという議論を散見するが、ダサいか否かではなく、注意深いか否か、真摯か否か、丁寧に考えているか粗雑に考えているか…を振り返るべきだと思う。勿論、自分も含めて。

2014-10-26 01:30:12
植松青児 @uematsuseiji

(9)あと、SASPLデモを撮影していたUPLAN三輪さんが仰っていたが、第一ブロックのサウンドカーからのスピーチが良かった、「文学的だった」と。それはおそらく最大級の賛辞だと思う。

2014-10-26 02:52:07
植松青児 @uematsuseiji

10/26朝日新聞1面、SASPL渋谷デモ。「音楽に合わせて秘密法の問題点を訴え、「民主主義って何だ」と問いかけながら、約3kmを練り歩いた」。「民主主義って何だ」コールへの言及が出色。このコールが全国のデモに波及するといいなと思う。 pic.twitter.com/uPo4sIo4eh

2014-10-26 13:20:00
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植松青児 @uematsuseiji

(10)「民主主義って何だ」コールは2月のSASPLデモで聴いて「これは素晴らしい」と感じた。このコールは現行の民主主義政治システムへの不透明感、不信感を含意している。全国でこのコールが鳴り響いたら、社会は根っこから動くのではないか。 pic.twitter.com/qAAcFDF8w0

2014-10-26 13:31:24
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植松青児 @uematsuseiji

(12)「民主主義って何だ」コールの根源性と大衆性、そのポテンシャルに比べたら、10/26東京新聞28面記事が強調する「おしゃれ」「ダサいのイヤ」などのタームは、あくまでソフィストケート・擬態という戦術論・技術論の次元だと思う。 pic.twitter.com/4b061RzlQu

2014-10-26 13:45:38
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植松青児 @uematsuseiji

(14)SASPLの運動は全国の市民運動に影響を与えていく予感がする。ただ、SASPLの運動の何を吸収していくかがキモで、おしゃれ/格好いいなど表層的な面よりも(それらは後回しでも良くて)、根源的な次元、真摯さや注意深さや自問する言葉の選び方などが波及していくと素晴らしいと思う。

2014-10-26 14:00:14