#字書き深夜の飯テロ大会 まとめ
じっとガマンの3分間、その後。蓋を開ければ鼻をくすぐる鰹だしの香り。お箸で容器の底からよくかき混ぜればスープでひたひたになった天ぷらはとろりと形を崩す。熱いので、ふぅふぅして「イタダキマス」そばを手繰る。口の中に広がるのは過剰なまでにしょっぱい化学だし。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-29 01:31:37お祭りやってたんだ。やけに混んでて何かと思ったけど、あの良いにおいでぴんときた。珍しいなあなんて通り過ぎようとしたけどもうだめ。あの醤油は焦げてるくせになんで食べる前から最高の予感しかしないんだろ。ずるいよね、500円もかけてトウモロコシ買わせるなんてさ。#字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-29 20:29:14#字書き深夜の飯テロ大会 たまねぎを飴色になるまで炒めて炒めて、じっくりと火を通した太いソーセージと一緒にパンに挟む。パンも少し焦げ目がつくくらいに焼いておくことを忘れずに。それにケチャップとマスタード少々。それがうちのレシピだよ。出来たては最高!
2014-10-29 23:02:15どうにも空腹が我慢できず、明日の為に作ったおでんの鍋から玉子を一つ拝借。つゆも掬って小皿の中へ。玉子を割って黄身をつゆに溶き、ちるると啜る。これだけでもう、究極のスープだ #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-29 23:15:49炊飯器の蓋をあければふわりと蒸気が立った。五分搗き米は半殺しにして少し甘めの味噌を中に閉じ込め、じっくりと表面を焼いていく。まぶした胡麻が香る頃に取り出せば完成だ。さあ、今夜も米を頂こう。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-30 21:34:36フライパンの上で躍る塩気の強いベーコン、そして鮮やかなアスパラ。粗挽き胡椒を気持ちしっかり。スパゲティの茹で汁を入れて乳化。少し早めに引き上げたパスタを投入! 手早く混ぜ合わせて、器に盛りつける。お好みでチーズとパセリを添えて、ハイ、いただきます! #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-30 22:39:46たくさんの砂糖と。たくさんのたまごと。たくさんのバターと。たくさんの手間とたくさんの時間。それらすべてをカカオの黒に隠して、あまいあまい空気をふりまくガトーショコラを両手にささげた春歌は俺に向かって微笑んだ。 「お菓子づくりなんて、愛がなきゃできません」 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-31 22:32:07このままコトコト、スープにもポトフにも出来るのに。挽き肉パン粉に炒めた玉葱、ナツメグ一振り塩胡椒…巻いたらやっぱりコトコトコト。シンプルにコンソメ、さっぱりトマト、とっておきはベシャメルソース。「意外と手間なんですよ?」「…よぅく知ってる」 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-31 23:24:15フライパンの上で踊る水滴が蒸発したら、オリーブオイルが次の踊り子。潰したニンニクを入れ待ちきれない香りがしてきたら、薄く切ったナスとぷりぷりのタコのペアが駆け巡る。ほんの少しのバターと醤油で香りをつけたら、さっと塩コショウのフィナーレ。 #字書き深夜の飯テロ大会 『バターソテー』
2014-10-31 23:38:43ちょこんとのった苺とブルーベリーが可愛らしい。スプーンをさし、ひとすくい。指先に感じた重みに喉が鳴った。 流し込むように舌にのせる。瞬間じわりとリキュールの甘い香りが鼻腔を抜けた。広がり交わるカスタードにアルコール。僕の笑みが零れるには十分だった。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-10-31 23:55:37三が日が過ぎると鍋焼きうどんを作ることにしている。雑煮やお節で使う鶏肉、ホウレン草、人参、餅、蒲鉾、伊達巻きが片付けられるからだ。雑煮と似たような味で変わらないからカレーと違って「飽きたら」とはいかないが、冬は鍋焼きうどんを食べないと落ち着かない #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-01 23:17:48原稿煮詰まった。凶暴にとっときの十割そばを引っ張り出し、大鍋にぐらぐらと沸かした湯に放り込む。蕎麦がしなやかに踊るまでの寸の間に、切り刻む鬱憤と葱。そばつゆに一降りした一味が沈む前に蕎麦の裾を絡ませ、締めた水の味ごと喉に滑らせる。冷たさが頭を冷やす。#字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 00:05:05とある文豪はかつて夜食にトーストを焼き、バターを塗ったものに焼き鮭を挟んで食していたそうです。一瞬「えっ?」と思ったものの白米に合う物なら大体食パンにも合いそうですね、と味噌汁をおかずにパンを食べられる人間が言ってみます。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 01:10:118枚切りの食パンにオリーブオイルを塗り、バジルをかけ、安物のハムのように薄く切ったトマトを数枚乗せ、塩を振ったものが焼けたら口蓋が火傷することを承知で、指まで齧る勢いで口に放り込む。少し贅沢にしたいならアンチョビ、臭いを気にしないのなら薄切りのニンニク #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 02:01:51名古屋の大衆菓子しるこサンド。どうにも定期的に食べたくなるのは、さくさくの生地からふんわり香る小豆の風味と塩気が、どこか懐かしさを想起させるからか。緑茶を合わせるのが常なのだが、牛乳だって合うに違いない、合わせたいな考える今日この頃である #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 04:01:10そのままでは苦みの強いコーヒーも、ミルクと合わせるとまろやかに飲みやすくなる。ブラックなコーヒーと白いミルク、正反対の2つ。私たちみたいだねと言うと、貴方は頬を赤く染めてぷいとそっぽを向いた。 #字書き深夜の飯テロ大会 飯テロ……?
2014-11-02 05:01:08海苔を4等分してロースハムを一枚、スライスチーズ半分に玉ねぎスライスを乗せる。マヨと粒コショウをふってくるりと巻いて一口。小腹が空いた時に、と口にするそれは結局ビールのアテになってしまうのだが(笑) #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 17:46:53フルーツグラノーラをマシュマロで固めたシリアルバーかおからのスコーン。どちらも手抜きの簡単メニュー。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 17:48:08半熟に焼いた目玉焼きを炊きたての熱いご飯に乗せる。醤油は一回しから二回し、かけすぎないように注意をしつつも風味は出るように好みで調整する。最初は白身とご飯で、半分を過ぎたら黄身を崩して米に絡めながら食べるのがいい。目玉焼き丼はシンプルながらも幸せな味だ。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 18:35:33まだ温かい一切れをつまんで、そのままばくりと一口。程よい塩気が憎いチーズを噛みしめ、滴るトマトソースとオリーブオイルの洗礼を啜る。 「ト、トキヤがピザ食べてる!」「嫌なことでもあったか?」「うるさいですよ」あなた達があんまり美味しそうに食べるからですよ! #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 21:35:35ふわふわのスポンジを大地に見立て、天辺に鎮座ましますマロングラッセを支えるはその名の由来にもなったアルプスの山を表すクリームの螺旋。ぐるぐるぐるぐる渦巻くそれは。「なんかグロテスクだね」「ぶっ」「いいだろう、表へ出ろ美風」「今のはアイアイが悪いかな!」 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 23:02:56ポッと一瞬声を上げて弱火が消える。ふつふつと充分に煮込まれた鍋の中身は具沢山、ルウを直接割り入れずに、刻んで炒める一手間が我が家流。隠し味がにんにく生姜から林檎とチョコとフルーツジュースになったのは貴方用。街を抜け、森を抜け。おなかを空かせて帰れよ、君。 #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-02 23:43:48丹念に腸と頭部を除いたいりこをフライパンで乾煎りし、毎日欠かさず混ぜている糠床から適量の糠を投入して一緒に煎る。カラカラにならないように気をつけながら、糠にある程度火が通った時点で保存容器へ。糠の程よい酸味、いりこの出汁具合が絶妙の逸品をごはんと共に #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-03 00:32:42そういえば夕飯に食ったカチャトーラが残ってたな。トマトの真っ赤な赤にピーマンの緑。ほどよく煮こまれて、くたっとした甘いタマネギ。噛むと旨い脂がじわっと染み出るチキン。湯掻いたパスタに温めたそれをたっぷりのっけて、仕上げに粉チーズを山ほど。さぁ召し上がれ! #字書き深夜の飯テロ大会
2014-11-03 01:29:29