2014年10月29日

thgraceさんによるアンタレスロケット爆発原因についての解説

アンタレス・ロケット、打ち上げに失敗 離昇直後に爆発 http://www.sorae.jp/030826/5337.html 上記について、NK-33エンジンへの造詣が深いthgraceさんによる解説
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thgrace @thgrace

うーむ.NK-33だな主原因は.高温酸素配管だろうな、RD-171と同じく.#Antares

2014-10-29 08:08:31
thgrace @thgrace

….僕のエンジンが…僕のNK-33が… #Antares

2014-10-29 08:15:15
thgrace @thgrace

N1のような空力とか機体の振動はないだろう.とするとエンジン本体側.パフッと行きそうなのはGG、酸素配管、MCC.MCCは最下流だからポンプがおかしくなってからポンというのはありえる.が主要因は上流のGG、酸素配管ってのがORSCトラブルのお約束と理解してる. #Antares

2014-10-29 08:27:41
thgrace @thgrace

アンタレスのNK-33は、海岸線に平行になるように二台並べられている.海岸側に向けて最初の異常火炎が発生したとすると、カメラ側のエンジンのポンプ、GG付近に異常が生じたことになろう.#Antares pic.twitter.com/cG2yq7uS3L

2014-10-29 11:56:48
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thgrace @thgrace

先の写真からわかるように、燃焼器とノズルの真横にはGGとポンプが繋がっている.高圧の酸素はあるし高温の酸素ガスもあるから燃焼器よりも危険な場所でもある.液体酸素側にオイルとか削り粉があると壁と衝突して着火、爆発というのがORSCの良くあるアクシデント.

2014-10-29 13:52:04
thgrace @thgrace

Sea launchのRD-171はこの原因で、うろ覚えだけど2機は失われているはず.炭化水素二段燃焼サイクルの再弱点とも言える.今回もたぶんそこらへんじゃないかと推測.もし長期保存に伴う構造材の劣化などだったらそれはそれで重要な知見が得られよう.

2014-10-29 13:55:08
thgrace @thgrace

指令破壊出したのか.ロシアじゃN1の経験からこの条件では出さないことになってるはず(だって射点が壊れる)だが…“@spacecom: …then the range safety officer sent a destruct command. #Antares

2014-10-29 23:14:20
thgrace @thgrace

まあ、でもこの条件ならどのみち結果にはかわりないはず.射点が比較的簡易なのが救いかもしれないけど…ちなみに例のカエルは写真左手前の射点近傍にお住まいだった.upload.wikimedia.org/wikipedia/comm…

2014-10-29 23:31:27
thgrace @thgrace

NK-33豆知識1: AJ26は改良品というデマが飛んでいるが、日本でいうところの改良じゃなく、アメリカ規格+機体にあわせた程度.性能はNK-33とAJ26に違いはない.

2014-10-30 00:08:21
thgrace @thgrace

NK-33豆知識2: N1との絡みで信頼性がああというデマが飛んでいるが、正しくない.一台のNK-33はオーバーホール一回のみで、26回着火計20600秒も動かすことが出来ている.N1もエンジン自体が起因する原因で墜落しているわけではない(不確定だが).

2014-10-30 00:12:52
LH2 @LH2NHI

@thgrace その割に2011年と今年の2回も外燃&爆発しているのが気になっています。やはり保管環境が悪かったことによる老朽化の影響もあるんでしょうか。

2014-10-30 00:22:56
thgrace @thgrace

@lh2nhi たぶんあるでしょうねえ.Channel4の取材映像を見ても人目の付かないしょぼくれた倉庫にあったようなので.あとN1の失敗の前後から量産がはじまっていて資金不足で材料がよくなかったとかありそうな…

2014-10-30 00:28:57
LH2 @LH2NHI

@thgrace エンジンを誰も入らないさびれた倉庫にごろごろ置いてあった写真を私もどこかで見た覚えがありますが、空調もなさそうなところにあまり養生もなく並べてあったので… あったあったこれです pic.twitter.com/xAfokRusLD

2014-10-30 00:37:42
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thgrace @thgrace

NK-33豆知識3: wikiでは150台残っていたとあるが、たぶん不正確(引用もされていない).この数値はNK-33/43込みで120台ほどが概数(Suttonによる).試験済みのエンジンもあるので、総数は文献でほんとまちまち.

2014-10-30 00:17:55
thgrace @thgrace

NK-33豆知識4: NK-33はオーパーツとあるが、これは正しくない.RD-253とNK-15/33のMCC、ノズル形状はほぼ同一.RD-253の燃焼器技術から来ている.またSC技術はコロリョフのS1.5200から来ている.ちなみにNK-33の技術はRD-170に引き継がれた.

2014-10-30 00:22:04
thgrace @thgrace

じゃあなんでこういうことに…考えられるのは現在使用している再生エンジンは、ほぼ未経験者が多数のJSCによって行われているという点.2016年に再生産エンジンが出荷する予定だが、70年代当時のメンバを引っ張ってきてすすめているとKuzunetsov社の人から聞いている.

2014-10-30 00:25:18
thgrace @thgrace

NK-33豆知識5: NK-33は旧式といわれるが技術的にも正しくない.ターボポンプがアルミ製なんてのは今でも他に存在しない....もっともコーティングはよくないはず(開発はすすんでなかったはず)から燃えやすい可能性が大←要改良点

2014-10-30 00:32:39
LH2 @LH2NHI

@thgrace 低速-高速が2重軸になっている(しかもLOX側は流体連結)ターボポンプとか、ロシアエンジンの中でもさらに特異なエンジンですよね。RD-170系のほうがまだわかりやすい。

2014-10-30 00:52:56
thgrace @thgrace

…スミマセン、一人で熱くなってますね…反省.

2014-10-30 00:37:29
thgrace @thgrace

NK-33が気になるみなさまへ: Antaresが成功したときにもお知らせしましたが、英Channel4の番組を見ればNK-33のことがとってもよくわかります.おすすめ youtube.com/watch?v=TMbl_o…

2014-10-30 00:41:40

コメント

kamm @kammjp 2014年10月29日
まとめを更新しました。
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kamm @kammjp 2014年10月30日
その後のツイートも追加させていただきました。
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mnianzinno @mnianzinno 2014年10月30日
「ISSと間違えちゃったテヘ」と言ってISISに爆弾積んだロケットを撃ち込むための前振りだというのに。
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