ここまでわかった銀河3号 ~第1章 機体システムとその構造~

北朝鮮が打ち上げた銀河3号。初めて高解像度の打ち上げ映像、報道公開、そして第1段機体回収がなされたことで、鉄のカーテンの向こう、北朝鮮のロケットの実像が明らかになろうとしています。第1章では、機体構造と推進、制御システムの考察をまとめました。
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第1章:銀河3号の全機体構造

1.1 銀河3号1号機(2012/4)の報道公開時点での各段システム考察

@Kosmograd_JP

フェアリングは恐らく上部の青い線の部分で、上下に分かれているように見える。下側は第3段を内包していて、衛星は上側(コーン状になっている側)に搭載されているように思える。ただ第3段の側まで開くのか、と言うか全体がどう開くのかは分からない。 http://t.co/Sq7AwIa6

2012-04-09 00:05:43
@Kosmograd_JP

フィンの下部、胴体側に隙間があるようにも見える。これは一体何だろうか。なんとなく排気管が面していそうな気もする。

2012-04-09 01:10:00
@Kosmograd_JP

フィンがあるが(実は無いと思っていた)、しかし非常に小さく、効果があるのか疑問だ。あとどうもエンジン下部にまで繋がってはいないようで、サフィールのような(と言うかV-2のようなと書いた方が通じるか)推力偏向板方式には見えない。

2012-04-09 01:00:39
LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP たしかにジェットベーンがあるようには見えないですよね。ただSimourghのエンジンのマウント方法からするとエンジン自体はジンバルしないはずなので、Tsyklonのような補助エンジンが4方に突き出しているのかと思ったら、それもない。

2012-04-09 21:45:16
LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP どういう制御方式だと思います?見えないところに補助エンジンがあるのでしょうか。

2012-04-09 21:47:27
@Kosmograd_JP

@LH2NHI かの国にはハードルが高すぎると思います。あと銀河2号の打ち上げ映像でそのような噴射は見えませんでしたし(メインエンジンの噴射に紛れている可能性もありますけれど)。やはり噴流舵を持っていて、ノズル内にあるとか、胴体の内側にあって外からは見えないだけではと思います。

2012-04-09 22:24:43
LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP 下部のアップを見つけました。フィンの下部は隙間じゃなくてでっぱりのようで、おそらくジェットベーンのアクチュエータが入ってる部分ですね。http://t.co/GaR8QESz

2012-04-09 22:43:48
@Kosmograd_JP

@LH2NHI ありがとうございます。そうですね、灰色の物体がベーンでしょうか。フィンはアクチュエイターのでっぱりに当たる空気を整流する狙いですかね。あと、この部分でロケットを支えているようですね。

2012-04-09 22:52:25
LH2 @LH2NHI

かなり大きな画像http://t.co/0sT9it1S これを見ると、どうも第1段中央には4基のレトロモーターがある。あと、先端の細い直径の部分は全部フェアリング、という意見もあるけど、4機のアレッジモーターらしき物体があるので液体ロケットに見えるなあ…。

2012-04-09 22:52:24
LH2 @LH2NHI

あ、決定的な上段部の画像を発見http://t.co/08m9wMsL 一番上の青線のところに開頭ヒンジがありますね。その下の赤・青の線までの部分が第3段でしょう。よく見るとインタータンクセクションのような構造が見えます。

2012-04-09 23:00:17
LH2 @LH2NHI

下部の4個のでっぱりはノズルがあるのでアレッジモーターだと思われます。

2012-04-09 23:00:40
@Kosmograd_JP

@LH2NHI これは驚きました。3段目も液体のようですね。

2012-04-09 23:08:38
@Kosmograd_JP

@LH2NHI 適当な固体ロケットを積んで3段目にして、それを衛星ごとフェアリングで覆っているのだと思っていました。ただ今になって思えば、"適当な固体ロケット"なんて日本ならまだしも、北朝鮮が簡単に持てる訳がなく、第1段、第2段同様に液体を使っていると考えたほうが自然ですね。

2012-04-09 23:38:19
LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP そうですね。私も上段はKN-02みたいな固体ミサイルのモーターを流用したのかと想像していたんですが、戦術ロケットのモーターは質量比が低すぎて上段にはどうも不向きです。

2012-04-09 23:43:13
LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP 液体ならタンクの大きさを変えて各段の最適化も図れますしね。固体だとそんな簡単にはできないでしょう。特に北朝鮮の技術レベルを考えれば…。

2012-04-09 23:43:52
LH2 @LH2NHI

皆さんには釈迦に説法ですが銀河3号上段部の推測まとめ。

2012-04-09 23:28:42
LH2 @LH2NHI

1:一番細い先端部はフェアリングだと思われていたが、青線部に開頭装置があるため、先端部がフェアリングで後部が第3段ロケットである。

2012-04-09 23:29:14
LH2 @LH2NHI

2:第3段は固体と言われてきたが、第3段後端部の4つのでっぱりは後方にしかノズルがないためアレッジモーター(無重量状態で液体推進剤が浮き上がらないように加速度を加える小型ロケット)と思われることから、液体に見える。

2012-04-09 23:34:42
LH2 @LH2NHI

3:中間部構造の接続線からもインタータンクを持つ液体ロケットに見える。上下が推進剤タンクで、中央はただの筒。

2012-04-09 23:35:02
LH2 @LH2NHI

4:第1段の制御方式はジェットベーンで、駆動用アクチュエータは尾翼の下のでっぱりの搭載されている。でっぱりの形がノドン等のジェットベーン駆動機構部とそっくり。

2012-04-09 23:36:25
LH2 @LH2NHI

銀河3号の一番の謎は、2段目と3段目。 白頭山1号(テポドン1号)のようにノドンとスカッドを単純につなげたような代物ではないことは確か。

2012-04-12 21:29:21
LH2 @LH2NHI

銀河3号の2段目は、よく「ムスダン」と呼ばれる新型ミサイルと似ているけど、これの源流のR-27SLBMは2段燃焼サイクルのエンジン搭載で、エンジンがタンクに埋め込まれた変態設計。 こんなのを北朝鮮の技術で再現できるのかどうか…?

2012-04-12 21:31:55
LH2 @LH2NHI

ムスダンはR-27より全長が長いけど、これはタンク延長ではなく、エンジンをタンクの外に出して無理のない設計にしたんじゃないかな。

2012-04-12 21:34:05
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