TIFFコンペ 『ナバット』感想など
ナバット #tiffjp 息子を戦争に奪われたナバット。記憶を辿り息子の温もりにふれる。乳を出さなくなった牛、穴から足掻きながら抜け出す狼、ランプの消えてゆく村。遠ざかる命。命を産む母親の慈愛。決して離れることはしない。まるでそこに戻ってくると信じているかのよう。この痛みが希望。
2014-10-24 14:15:47東京国際映画祭にて『ナバット』。夫や息子を失った一人の老婦人の所作が細やかな演出で丹念に、そしてあくまで淡々と描かれることによって、彼女の哀しみの大きさと逞しさがズシリと胸に迫ってくる。想像していた以上に繊細な美しさを持った見応えある作品だった。
2014-10-24 14:35:28むう「ナバット」@TIFF よかったなー。戦火の際のアゼルバイジャンの過疎村の風景は厳しいけれど、柿(撮り方効いてる)や林檎の豊穣、慰労の夕陽、公平な月光などの暖色の温もりが人を想う魂の優しさの如し。そしてナバットが灯すランプの祈りに積み重なり継いでゆく時を思う。泣きっぱなし。
2014-10-24 15:07:23TIFF『ナバット』、絵に描かれる様な一瞬を切り取った感じのカメラワークが多くてとても美しかった。美しい景色の中、戦争やナバットの現実、哀しみが静かに描かれ深い余韻を残す良作。今年のTIFF一作目から大満足。 pic.twitter.com/oXA0YJ5bFK
2014-10-24 17:37:31『ナバット NABAT』 #tiff アゼルバイジャン。こじんまりした村の、さらに人里離れた土地に住む老夫婦。ナバットは毎朝、自牛から絞った牛乳を届けに村へ行く。ある日、いつものように村に着いた彼女は一晩で村が一変したことを知る。
2014-10-24 19:40:46『ナバット NABAT』台詞は少なく、代わりにカメラが何もかもを語る。丘の上から歩いてくるナバット。来る先行く先なにもかも、彼女の習慣であることがわかる。街の人たちとすれ違いに挨拶、物資を調達し、家に帰る時に去る家族を乗せた車がびゅっと通り過ぎる。その速度の違いが不吉だった。
2014-10-24 19:51:31街のあちこちで休憩するナバットは、初めて自分の家の前のベンチに腰掛ける。いつもの普段着は壁にかけ、少し装いの整った服を着て。これは絶望なのか希望なのか、まだわたしの中ではっきり言えない。『ナバット NABAT』 #tiff
2014-10-24 19:54:10アゼルバイジャンの『ナバット』 全然知らない国の物語 戦争に脅かされる、広大な山中にある小さな村が舞台となってるけど、そもそもどこと戦争してるのかの知識すらない(アルメニア、とのことだった)
2014-10-24 20:38:11一度も戦争の様子は描写されず、飽くまで主人公ナバットの家から夜に聴こえる砲撃の音だけがそれを知らせる 描かれるのは戦う人たちじゃなく、その脅威に晒されている人
2014-10-24 21:37:33『ナバット』、見た。’91年にソ連邦解体、その後の設定であるアゼルバイジャン映画。静謐で美しい画が続く中、耐え切れない哀しみが身を包み始める。戦争で失くした息子と、老衰により亡くなる夫。形見分けのような狼の姿が、彼女を見守るように思える。
2014-10-24 22:11:34「ナバット」主人公が地面を踏みしめ、ただ歩き続ける冒頭の光景からいっときも目が離せなかった。淡々とした暮らしのリズムや所作の美しく精緻なこと。鳥や虫や風の遠い音のなかに不穏が混じり、目の前の日常を壊されても、誰かが確かにそこで暮らした痕跡に光を灯す姿に胸を締めつけられる。
2014-10-25 11:11:41『ナバット』@TIFF 珍しいアゼルバイジャンの。 旧ソ連映画の良心的伝統をも感じさせる普遍的な母の物語にして珠玉の反戦映画。 ここまでシンプルな話を比類なき映像美だけで魅せる映画など久しく観たことがなかったので大いに感動。 いやぁー凄ぇ。ナバットばあさんのミルクパンが食べたい!
2014-10-25 20:02:03『ナバット』@TIFF ナバットばあさんを演じるのはなんとイランの女優さん。実物はもっと若くてキレイでびっくり。 日本ではほとんど公開作がないけどイランを代表する大女優らしい。 こういう映画に出逢えるからやっぱり映画祭はやめられない。ホントにいい映画だった。
2014-10-25 20:02:08『ナバット』TIFFコンペ。静かで綺麗な画。戦争が迫る山村に取り残された老女の僅かな希望が失われていく。救われない悲劇だと思ったら、監督の意図したところは違ったみたいです。
2014-10-25 20:59:25『ナバット』@TIFF。戦火に見舞われた村でただひとり避難を拒み、病身の夫と暮らす老女。長回しで映し出すカメラが余りにも雄弁なために、物語そのものよりも、その背後にある作り手の存在が浮き立ち、フレームの外にある世界が見えてこない。もちろん、その眼差しは真摯で誠実ではあるのだが。
2014-10-25 21:06:02今日の3本目は映画『ナバット』観た。発砲音が聞こえる不安定な情勢下。戦争で息子を失い、病床の夫とふたり丘の上の家で暮らすナバット。町の他の者達は皆避難、夫を失いひとりになっても決して町を離れようとはしない…人は皆、母から生まれる。つまり、戦争の裏には悲しむ人がいる #TIFFJP
2014-10-25 22:47:42東京国際映画祭で『ナバット』鑑賞。打ちのめされた。言葉をほとんど廃した、純粋に「映像」の美だけをビンビンに感じた2時間弱。特に雨に打たれながら、牛とともに歩みを進める主人公ナバットのあの表情。あんなに綺麗な、優しさや強靭さに満ちた表情は、映画の中では、本当に久しぶりに観たと思う。
2014-10-28 23:56:16長回しのワンカット。クレーン使用で多分1・2分はあったけど、そのワンカットでナバットと村の距離感、置かれた環境ご一発で分かる。
2014-10-28 23:58:53ナバット鑑賞。ふかく、じっくり、胸に響いてくる作品でした。矢田部さんが言ってた冒頭ショット…劇場全体が物語に引き込まれていく、集中している様子が伝わってきたな。そしてナバットを演じた女優さんが素晴らしかった!
2014-10-29 00:02:06ナバット観た.戦争で家族や隣人を失う哀しみを静謐に描いたアゼルバイジャン作品.Q&Aでいい質問飛びかってた.Q☞自国の歴史との関連は?A☞90年代ソ連崩壊後の史実(隣国との戦争や示唆されている難民流出など)に関連するが,戦争について普遍的に描いた #東京国際映画祭 #TIFFJP
2014-10-29 00:04:34