「コンテンツ」という言葉をめぐる議論~想田和弘氏、伊藤剛氏らのツイートを中心に
- gryphonjapan
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「コンテンツ」ってと、新聞や放送やイベントの枠を埋めるための素材みたいな扱いだからなあ。作家は必ずしもメディアやイベントのために作品を作ってるわけじゃないよね。 RT @KazuhiroSoda: アニメやマンガがコンテンツと呼ばれることも忌々しく思っている。
2014-10-30 07:39:51でも、こういうのは言葉のセンスに関わるものだから、「コンテンツ」とか「人材」とかいう言葉に違和感を感じない人には分からないだろうとも思う。僕は自分の作品がコンテンツと呼ばれたり、自分のことが人材と呼ばれるような環境や人間関係では、あんまり仕事をしたくない。
2014-10-30 07:41:42そうそう。消費財みたいな感じ。自分で言うならまだしも(僕は自分でも言わないけど)、他人に言われたくないって感覚。 @tyamagch: @KazuhiroSoda 「コンテンツ」や「人材」と権力者が言うとなにやら「部品感」がありますね。
2014-10-30 07:57:38そうそう。 @reservologic: 「コンテンツ」ってと、新聞や放送やイベントの枠を埋めるための素材みたいな扱いだからなあ。作家は必ずしもメディアやイベントのために作品を作ってるわけじゃないよね。 RT @KazuhiroSoda: アニメやマンガがコンテンツと呼ばれる
2014-10-30 07:58:24言葉には一種の魔力があるから、ある対象をある言葉で呼んでいると、だんだんと実体が言葉に近づいていくものなんですよ。これはオカルトな話じゃなくて、経験的なもの。作品をコンテンツと呼べばそのように扱われるようになるし、人間を人材と呼べばそのように扱われていく。
2014-10-30 08:01:43資本主義の思考だね。労働と余剰資産を搾取する側の思考。@KazuhiroSoda @tyamagch 「コンテンツ」や「人材」と権力者が言うとなにやら「部品感」が
2014-10-30 08:01:52「選挙」という映画も面白いですよ。小泉首相時代だからそんなに昔でもないのですが、それでも地方選で、これでもかとばかり古い「日本式選挙」の流儀が展開され、それを見事にカメラに収めました。 外国ではいちいちそれが珍しがられたそうです(笑) @GoITO @mayuqix
2014-10-30 08:05:01仕事柄そういう視点でしか見れないんでしょ。頭が固まってるんで、しょうがないよこれは教養がないんだからね アホなんだなと思うしかない@KazuhiroSoda 作品をコンテンツと呼べばそのように扱われるようになるし、人間を人材と呼べばそのように扱われていく
2014-10-30 08:06:46それはとても面白そうです。RT @gryphonjapan 「選挙」という映画も面白いですよ。小泉首相時代だからそんなに昔でもないのですが、それでも地方選で、これでもかとばかり古い「日本式選挙」の流儀が展開され、それを見事にカメラに収めました。 外国ではいちいちそれが珍しがられた
2014-10-30 08:07:01僕自身は、映画を作っているときはそれが売れるかどうかということについては考えないようにしている。考えると作品が「空想上の観客」に媚びて面白くなくなり、かえって売れなくなる気がするんだよね。売ることを考えるのは、作品が出来てから。いつもその順番。
2014-10-30 08:09:33僕はそれは戦略的にも間違っていないと思う。だって僕は映画を観るときに「売れ線を狙って作った作品」なんてあんまり見たくないもの。売れるかどうかなんて度外視して、作家の全存在を叩きつけたような作品に惹かれる。でも、それって結果的にそういう作品こそ売れるってことじゃん。
2014-10-30 08:12:54まあ、「なんであんな映画が売れてるんだろう?」とまったく理解できない場合も多々あるので(笑)、僕の感覚や嗜好は少数派なんでしょうけどね。
2014-10-30 08:19:06「作品」と「コンテンツ」について、ちょっと附言。一つの「作品」にはいくつもの力場=評価の次元があり、いわゆる「文化的価値」も「商業的価値」もその一つ。その中で「商業的価値」は通貨との交換によってとりあえず消費者という匿名者の群れ≒社会の評価を得ることになる分、公正性が高いと思う。
2014-10-30 08:56:1410年以上前、文化庁の当時の次長さん(だったっけ)と話をした時、「うち(経済産業省)としては収益≒興収が多い作品が価値ある作品」と言った時、「おたくはシンプルでいいねぇ。うちは...」とため息をついたことが忘れられない。「文化的価値」を巡っては心労が絶えないんだろう、と。
2014-10-30 08:59:05「文化的価値」には、常に判断者を巡る闘争がつきまとう。最後は、作者まで登場し、自分の作品の「(文化的)価値」は自分が決める、とまで言い出すことまである。作者の心意気、心構えの一つとしてはとてもよくわかる考え方で、オイラもそれを否定するものではありません。
2014-10-30 09:01:17しかし、それが作品の成果として社会か作品へ、自分へ分配される資源の分配分の正当性、決定根拠として認められるかというと、難しいと思うんですよ。そして、他の人間活動との資源ぶんどりゲームの中で作品作りを続けていくためにはそこと向き合わなくちゃいけない。作品作りも憂き世の倣いなわけで。
2014-10-30 09:03:25まさに憂き世の倣い。しかし、それをオイラはこの憂き世に生まれ落ちた人間として、どこかで受け入れています。
2014-10-30 09:06:22みたいなシンミリ話を書いて、フォームチェンジですのね。今日もいろいろありますのん。では!
2014-10-30 09:06:46怒ってる者に対して「悪かった」のひとこともなく、「おまえが誰かもよく知らんが、誤解しているだけだから訂正せよ」と迫るだけというのもすごいね。上から目線なんてもんじゃないよ。真上から目線。すごいよね。こうやって「小さな権力の場」を作り上げていくというわけだ。感心しました。
2014-10-30 08:42:28「こいつはどこのどいつか分からないけど、わかってないだけだから」という印象づけも見事ですよね。 まあ、こういう「小さい政治」に長けた方なのだという印象を深めました。嫌味でも皮肉でもなく、こういう方法もあるんだと勉強させていただきました。
2014-10-30 08:44:23