『椛哨戒日記』(折葉坂三番地)読了。妖怪の山の日常風景が垣間見れて楽しい。かと思えば異変の影が忍び寄り……。これを読むのは今じゃなきゃ意味がない! 読んでからカレンダー見返してほくそ笑んでしまいました。
2014-11-02 17:05:49折葉坂三番地様、椛哨戒日記。簡素な備忘録スタイルと思わせつつ、妖怪の山の生き生きとした面々の日常が、軽妙なフックや時事ネタと共に綴られ飽きることがない。かと思いきや、終盤の演出は流石の一言。そして、ひとひら! 完全にやられました。このイベントならではの見事な小品、ご馳走様でした。
2014-11-02 23:43:52折葉坂三番地『椛哨戒日記』。これ確かにきょう最大火力を叩き出すように描かれたホンですね! もともとの書きぶりについて、抜群の安定感があるからこそできる芸という趣もあります。こういう本書きたい……こういう本をもっと読みたい……
2014-11-02 23:56:25銅折葉さん(折葉坂三番地)の椛紹介日記読了…やっぱすげえ。日記という体裁故に手書き風フォントが効果的だ。学が無えと謗られさも字が拙そうな椛の字が綺麗…統帥する立場からの説得力あるよね。文の字が案の定小娘にも可愛い字と言われる感じの字だ…あとやっぱ早苗が北辰一刀流だった。おれ大興奮
2014-11-03 21:25:46「椛哨戒日記」(折葉坂三番地)題名の如く、椛の日々の備忘録という形で神無月から霜月までの約一月をまとめた日記調小説。豊富な伏線を盛り込んだ日々の描写は基より、単なる日々の記録に留まらない仕掛けや締めの数日にきっちり一盛り上がりを込めるなど、決して小ネタ集に収まらない構成。→
2014-11-03 21:54:01→それでも漫画で言うところだと日常4コマ的な軽さでも眺められるのは極めて素晴らしい点だと思う。最近ではツイッター上でもシーンを切り取ったものを散見するので、是非手法のひとつとして盛り上がって欲しいところ。 oruhazaka.dojin.com/infoblog/
2014-11-03 21:54:03内容は題名そのままに椛の日記である。一ヶ月ほどの日記が、一日一ページの割合で書いてある。この一ページぴったりというのが、椛の几帳面さを想像させ、またそれぞれにエピソードを盛り込む氏の技量を感じた。
2014-11-03 22:06:40これは氏の作品の全般にわたる特徴だと思う。原作にないオリジナル要素の是非はさておき、異世界や異文化を感じさせるような作品に僕は弱い。天狗をはじめとした社会性のある妖怪の山という舞台は特にそれが顕著で、例えばABO氏や仮面の男氏の描く妖怪の山も、そういった魅力があり、お薦めしたい
2014-11-03 22:19:52キャラクターに付随する物語も重要だが、そのキャラクターがいなくてもワクワクさせる…オンラインゲーム的な世界観もまた重要な道具だと改めて感じた。天気、甘味、早苗の剣術、雛の無表情、観兵式、ゴーグル、峰の名前、人里との協定、狼の毛並み…どれも自分にはない『ありそうな』舞台装置だ
2014-11-03 22:28:31反面、ストーリー的な面白さはやはり薄い。ページ数の制約もあり、騒動は点的に描かれるのみで、それらを結ぶ線は読者に投げられている。これは+αの部分に関してもそうだ。少なくともキャラクターたちにはそのはずだ(意味深)
2014-11-03 22:33:50読者である我々にはメタ的な視線でその点を結ぶ線…つまりことの真相がわかるのだが、この解明の楽しみは日記という形式を利用していて、ある特定の日に最大化する実にギミック的なものだ。早い話が日を追うごとに鮮度が落ちる、旬のある同人誌で、恐らく僕が最高に楽しんだ(意味深)
2014-11-03 22:42:50覚えてる内に『椛哨戒日記』(著:銅折葉)の感想でも。購入してそのまま会場で読み切ったわけで。 大きく二点に注目。一点はコピー本をコピー本と感じさせない装丁の妙。製本テープをどう活用するかは、今後の参考になった。
2014-11-03 22:52:02最後になるが、印刷所に舌を巻いたことを申し加えておく。読者である我々には世界の中のキャラクターのストーリー分からず、逆にキャラクターには原因が分からない。
2014-11-03 22:54:39もう一点は日記という形式。私感では近世に書かれた日記という印象。というのも、中世以前の日記はどちらかというと誰かに見られることを想定した貴族などのものが多いのだけど、近世になると村の庄屋さん、場合によっては一般の人も日記を書くようになる。
2014-11-03 22:55:12この隔絶と間隙に全ての真相が呑まれてしまったのだが、かの者だけはそれを見ることができる、というのが最大のオチであり、作品内で触れていた式の伏線の解答であり、考えようによっては読者である我々も、自動性の一部なのではないかと震え上がらせるものでもある(意味深)
2014-11-03 22:55:28『椛哨戒日記』は行間の落とし方などから備忘録であることを前提書かれたものだと思われる。なので、ツラツラと読みながすと展開の仕方に置いていかれる感はある。
2014-11-03 22:57:27なので、小説として読むのでは無く日記史料の一種として読むと面白さは増長するのではないかと思われる。日記の場合、読み手に時代背景地理背景などの予備知識が求められる。いわばパズルのピースを自力で揃えておかなければならない。
2014-11-03 23:01:20当たり前の話だが、日記というのはそれだけを読んで理解できるようには書かれない。『椛哨戒日記』の場合、それが特に広範になっていると感じられる。
2014-11-03 23:04:22