《胎界主第一部　再読感想まとめ》　２１　人でなしの夢　後編

紙ヒコーキ @freeflypaper

【井戸の連中】 自身を「本能のよどみ」と表現する井戸の連中、「感情」よりも「自我＝エゴ」の要素が強い模様。 「感情」は利益を「喜び」「楽しみ」、不利益に「哀しみ」「怒る」ような『利益系』の派生物＝よどみと捉えれられているか。 #胎界主21人でなしの夢

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【井戸の連中】が「自我の礎」について軽視しているのは、つまり喜怒哀楽の発生源である「自我」の判定性、つまり「本能」を疑う必要はないという判断に基づいている。 ちなみに上記の考え、「本能に隷属する」「動物と変わらない」と断罪することができる。 #胎界主21人でなしの夢

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とはいえ「本能」をどう捉えるかはまさしく人生観/世界観だし安易に断罪する事は出来ない。 「本能を超えなければ自由はない」とか「人間は高度な本能に還るべきだ」あるいは「本能は壊れて戻ることはない」とか「本能とは記憶と行動のパッケージに過ぎない」とか… #胎界主21人でなしの夢

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ただ『胎界主』の文脈では、本能＝自己利益の追求＝動物 という図式が強いと感じる。 稀男がピュアを「稀に見ることができる」のは、そういった自己利益の追求傾向を根本的に持たない「稀な」「人間だから」なのでもあろう。 #胎界主21人でなしの夢

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※「断罪できない」っていうのもただ「喧嘩になるから」っていう理由がなくもない。 …なんで俺がヨソん家の本能至上主義の知性のねぇ犬ッコロを調教してやんなきゃならねぇんだよ冗談じゃねぇよエサ食って糞するだけの余生に生き甲斐でも見出してろ #胎界主21人でなしの夢 #最低台詞選手権

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前編感想で「夢のエキストラの人選」についてのツィートがあったので自分なりの理解と感想をば。 稀男は他者の接近を「存在をすりつけて」来ると表現するが、おそらくはそう一方通行なものでもない。存在の架け橋は相互通行性・「行き来できること」が最低条件だからだ。 #胎界主21人でなしの夢

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特に初期無我は（発音は掘宮「初期村」と同じ）「助けて」と言われるとノータイムで「助ける」と応答する。 稀男にとって関係の（数・質の）増大はリスク・地雷が増えるだけであっても、その重みを礎にしようとしているのだから仕方がない。 #胎界主21人でなしの夢

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まーそれはともかく存在の架け橋とは「接触記憶を含む/纏う」「己の記憶の中の他者」と解釈できる。 当方の視界では、「夢のエキストラ」の再現度は、実際の接触＝情報量・理解度に比例するように思われる。 #胎界主21人でなしの夢

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ロリ化は、端的な不理解度の指標、あるいは無我の理解を不必要と考えている程度とも取れる。 なぜなら、「子供に特に優しい」ということは、助けるに当たって内面を理解する必要が無いからだ。「子供」という数多ある属性のひとつで充分なのである。 #胎界主21人でなしの夢

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ポォや仁が存在し、若干再現度が下がるのは、稀男の印象には残っているが、その理由が「助けられなかった」「子供だから」という理由『以外にないから』に他ならない。 対して「夜沼聖子」の印象は有機的に絡まり、ほぼそのまま再現できるほど無我の中に影を落としている。 #胎界主21人でなしの夢

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ルーサーは…ほら…具体的な危機から救ってやったわけでもないし…やっぱりアレ…殺し屋だし…ぶっちゃけ信用も必要も…… #ルーサーから目線を逸らしながら #胎界主21人でなしの夢