えぬぜっとのプラスまとめ

ジャンル&プラスマイナス混在。
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えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

彼女は全力であると過信していた。振り絞りった勇気が泥水へ変わる。滴る血と汗と涙の水溜りの上で震える姿は、丸裸の胎児によく似ていた「泣かないで…」無力な僕の声が水溜りに波紋を浮かべる「桜井くん…私、「君は頑張ったよ!僕は知ってる…君のこと」 #黒バスプラス 愛しい君をあやし続けたい

2015-03-10 02:53:25
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

彼女は僕とは、まるで違う。温かくて眩しい太陽みたいな女の子だ。不安は積み重なり、理性はもう崩れ落ちる。だから考えた。約束は守るためにあるんだよ「ねえ、小指貸して」 #ハイキュープラス 「研磨君の小指、細いねえ」穏やかに笑う彼女は理解しているのかな。これで約束。指、きった!

2015-03-10 02:51:56
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

「アホなこと考えてんだろ」背後から首に回る逞しい腕は、幾度と私を包み込んでは癒してくれた。何の利点もない私のままでは、電池が切れた目覚ましのように役立たずの名を冠せられ捨てられてしまう「ダアホ。そういうこと言うな」#黒バスプラス 笑ってさえいればいい、と震える声に景色が霞む

2015-03-10 02:50:39
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

「…よう」「…お疲れ様、宮地くん」言葉は短絡的なものだけ。それで何でも分かる気がした。体調も気分も、空白の時間も。多忙な中、ようやく重なった帰宅時間。スーツ姿の彼女がやけに艶めかしい。林檎を丸齧る背徳感のようなものが火をつけた #黒バスプラス 皺になる前に、全部剥いでしまおうよ

2015-03-10 02:49:37
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

天性の才能を持つ俺と平凡な彼女。同じ歩幅で酸素を吸って陽を浴びたいのに、自分は輝く舞台に相応しい人間だとも思う。曖昧だから不安にさせたんだ「だから?」「だ、だから…」「本心で言ってるなら怒るっスけど、いい?」不安なら何度でも伝える #黒バスプラス その為に神様は俺の顔に口を拵えた

2015-03-10 02:48:42
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

さつきに予定を断り、閉じた瞼と揺れる睫毛を眺めて、しばらく。先に目覚めて湧く悪戯心を押さえていたが、ここらで終いにしよう。薄く開いた唇に齧り付く。触れると破れて中から甘い汁が溢れてくる気がしたが、温かい酸素と零れる唾液の味がするだけだった #黒バスプラス 夢に、さよならしておくれ

2015-03-10 02:46:59
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

例えば、洗濯物の間から見え隠れする姿。俺が風呂からあがったら水を注いでくれる姿。それから、扉を開けたらおかえりと迎え入れてくれる姿「どれもなかった」「うん。鉄平さん、ただいま」小さな掌が背中を撫でる。こんなにも小さいのに、なんて温かいのだろう #黒バスプラス 「ありがとう、な」

2015-03-10 02:45:42
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

貴女が盲目になってから、私の視界も随分と狭くなった「だから、貴女の気持ちを少しは理解出来ているつもりなの」震える肩の小さいこと「私はこの感情に出会って世界に色が増えたの。無駄なことなんてないわ」「三渕くん…」 #黒バスプラス 傷を癒したいのは彼女か私か。癒えるのはどの傷か

2015-03-10 02:44:38
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

女の子は砂糖とスパイスと素敵な何かで出来ているらしい「どこか寄って帰ろうか」「帰りましょう」「なぜ!? た、たまにはデートみたいなことも…」「…大事な時でしょ。森山さんに何かあったらどうするんですか」 #黒バスプラス 彼女の素敵な何とやらは俺だけが口に出来る、歪で甘いお菓子だった

2015-03-10 02:41:58
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

まな板に転がる野菜の死骸、油がしみこんだ菜箸「これでいいのかい?」「ありがとう、赤司君」「他には?」穏やかな時間が心地よく心臓を打ち鳴らす。非日常が日常へと。それは彼女に望んだ、子供の夢に似た偶像と現実の境目に存在する世界 #黒バスプラス 人間であることは愚かで愛おしくあたたかい

2015-03-10 02:41:22
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

「結局分からないままなのだよ」「その結末を考察するのが楽しいんだよ」鑑賞し終えた映画は理解し難いものだった。一方、彼女は満足気に茶を嗜んでいる。なぜ価値観も考え方も異なる男女が、こうして生活を共にしているのだろう。この答えだけは知っていた #黒バスプラス 何度も説いた君への想い

2015-03-10 02:40:57
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

あまりにも汚くて醜くて君が投げ捨ててしまったもの、全てを受け止めたい。カップの中で溶けていくマシュマロのように、どろどろに甘やかして、もう地上には這いあがれないようにしてあげたい #黒バスプラス 「氷室君はずるい」「そうかい?」俺には、ご機嫌取りも楽しみのひとつでしかない

2015-03-10 02:38:04
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

600キロの道は、あまりにも長い。この地に雪が降り始める頃、東京はまだ冷たい雨に濡れている。積もりに積もった想いを伝えたくなる時だってあるわけで、五本目のまいう棒を銜えてペンを握る #黒バスプラス 綴った宛先のない手紙を鞄にしまい家を出る。今日は待ちに待った、彼女と手を繋げる日だ

2015-03-10 02:34:37
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

陽が堕ちると共に彼女を愛おしく想う自分とは裏腹、隠しきれなくなる衝動は本能か「青峰君、今日はありがとう」「気をつけて帰れよ」駅で見送る背中は小さく、滑らかで、きっと甘いのだろう。財布から取り出した一枚の写真に唇を落とす「また会えたな」 #黒バスプラス この逢瀬は、俺だけのもの

2015-03-10 02:33:20
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

目が合うと呼吸をしていたことを忘れて、名前を呼ばれたら呼び返したくなる。ヘリウムガスを吸った風船みたいに、浮かれて酔いしれたい時だってあるのだ「だから!手を繋いで帰ってみたいんス!」 #黒バスプラス 幸せに馬鹿になって、帰り路を見失ってみたいのは我儘過ぎるだろうか

2015-03-10 02:32:10
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

おでんの大根を膝に落とした紫原くんが、大層怒っていらっしゃる「熱いしー。熱過ぎだし。こんなの火傷する」子供みたいに取り繕う彼が可愛らしくて、お鍋から新しい大根をよそって差し出す「ちゃんとふうふうして食べてね」 #黒バスプラス 赤い彼の顔を見つめながら幸せも噛みしめる、冬のご飯

2015-03-10 02:29:55
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

お前の周りには俺なんか到底敵わない男が、星の数ほどいる。お前は眩し過ぎるからと自らカーテンを引いた。もっと世界を見渡せよ。こんな世界で朽ち果てるなよ。届かないはずだった一等星が淡く灯り、安堵と期待に喉が震える #黒バスプラス 「で、誰だ。相手は」「…宮地くんです」「…やられた」

2015-03-10 02:28:46
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

「木吉くんと私って、どんな風に見られているんだろね」今さらそんなことを問う彼女に驚愕した。言葉で示したわけでもないし、誰かに催促されたわけでもない。楽しんでいるだけじゃ二人は進めない。だから俺たちの関係は、お前が判定すればいいよ #黒バスプラス 判決を下す旗はやるから、答えをくれ

2015-03-10 02:25:18
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

ドブにはまった足に縋る、無数の泥にまみれた手。俺がどんな人間に見えてんだ?敵もいねえ、障害もねえ、頂点に立つに相応しい天才か?その腐った目でよく見てろ #黒バスプラス 「青峰君は、お馬鹿だけどかっこいいよ」「あ?……そうか、よ」喉も手も心臓も震えて、ろくに格好のつかない惨めな男だ

2015-03-10 02:22:59
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

こっ恥ずかしい台詞なんて柄じゃねえし、プレゼント用意する甲斐性もないけどな。何かあったら一番に駆けつけてやりたいし、何かがないように先手を打っておこうと躍起になれるのも、お前だけなんだよ #黒バスプラス こっちの事情も知らずに体裁だけで想いを計ろうとすんじゃねえよ、どあほが。

2015-03-10 02:21:41
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

男なんて、君の想像を遥かに超えて凶暴で利己的で嘘つきだ。それらを白い布でまるごと包んで、カメレオンを真似ている。この布切れを破り裂くことは容易だ。でも大丈夫。そんなことはしないさ「森山くんは紳士的だね」 #黒バスプラス 本能はあまりにも醜くて、きっと君は驚いてしまうだろうから

2015-03-10 02:21:04
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

察していたのかもしれない。この戦には限界があることを。いや。こいつの涙で滲ませ誤魔化していただけだ。答えなんて、とっくの前に出てた。空っぽの脳みそを捏ねて馬鹿は馬鹿なりに行動した。俺の目をみて頬笑み、特別な存在だといわんばかりに #黒バスプラス 俺はお前のせいで可笑しくなったんだ

2015-03-10 02:18:59
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

視線が衝突した瞬間、全身に痛みが走った。存在を背景に溶かし薄め、息を殺していたのにも関わらず、彼女はそれをいとも簡単に凍らせてしまった。物質は影を持つ。凍り立ち尽くす僕に、彼女は目を凝らして微笑んだ「黒子君、おはよう」 #黒バスプラス この胸の熱で溶けてしまえる気がした

2015-03-10 02:15:48
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

甘やかす行為と、労わる行為には天と地ほどの相違がある。何れにせよ、僕が容易に他人へと向ける感情ではない。けれど彼女の奮励の姿に、なぜか手が伸びてしまうのだ。きっと彼女は、僕を人間にしてくれる唯一の人間なのだろう「赤司君は優しいよ」 #黒バスプラス 何とかは似てくるというのは本当だ

2015-03-10 02:14:15
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

不完全である。だからこそ努力を怠らず、自身の天命を待つ。彼女に関しても、違いはない。その目に映る男の姿を黒く塗りつぶしてしまいたい衝動に耐えながらも、俺はまたお前に皮肉を吐きつけるのだろう。心を隠して #黒バスプラス レンズ越しに笑うお前の笑顔は誰のものなのか、今一度問いたい

2015-03-10 02:08:56
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