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えぬぜっとのプラスまとめ

ジャンル&プラスマイナス混在。
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えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

道端でひっそり息をする可憐な花が好きだ。深紅の薔薇にこけにされても、純白の百合に嘲笑われても、彼女はめいいっぱい咲き誇る為に根を張る。そんな彼女の隣で一緒に陽を浴びて、雨に打たれて、虹を眺めたいのだ #黒バスプラス 「じゃあ氷室君は、どこが好きなの?」誰よりも逞しく美しいところ

2015-03-10 02:07:48
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

甘い匂いに誘われた彼が、蕾にとまった。蕾が美しく咲き誇る。彼の甘えた思考に向かって、満面の笑みを湛えて蜜を差し出すのだ。大きな身体を揺らしながら彼がこちらへ飛んできた。赤い顔で私を見下ろしている「これあげるから、一緒に帰ろー」 #黒バスプラス こんな小さなチョコ一つにほだされる

2015-03-10 02:02:22
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

身体の隅からぼろぼろと崩れていく気がした。撮影の時に使った服も、お気に入りのピアスも、買い換えた香水も、彼女の好みじゃないかもしれない。今の俺はカッコいい黄瀬くんじゃないかもしれない。あー、暑い、痛い。 #黒バスプラス 君の前では完璧な男でいなくちゃいけないのに。だって、君は、

2015-03-10 01:59:59
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

狸でも象でも麒麟でも。彼が一日を心地よく生きられるのであれば、私は血眼になって奔走するでしょう。何故なら、ぶさいくなパンダだと微笑む彼の心中を知る術を、私は持ち合わせていないのです #黒バスプラス TVが吐き出す運命を信じる盲目の彼の手が、いつか私の手を握る日はくるのでしょうか

2015-03-10 01:57:59
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

きっと、彼の笑顔もバスケも歯の磨き方も呼吸だって、全部全部誰かの真似事なのだ。どこにも黄瀬涼太がいない。痛みに耐えながら歩いてきた道すがら、小さな欠片にして棄ててきたのだ。だから私はこの道を戻ります「じゃあ一緒に行きたいっス」 #黒バスプラス 欠片を探しに、遠い未知の方へ

2015-03-10 01:56:41
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

「森山君には鮮やかな花が似合うね」俺が花を育てるならば、小さな鉢を買う。細い髭根っこの、地味な色の花を植えるのだ。寂しい思いをさせないよう毎日話しかけ、欲望を溶かしたピンク色の井戸水で潤わせてあげる。そうすれば、君はどんな花よりも美しく咲き誇れる #黒バスプラス 似合う花とは、君

2015-03-10 01:52:32
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

紫原くんの長い指の先に丸い月が浮かぶ。凍った空気が肺を苛める中、二人の目は淡い光に釘つけだ「紫原くんなら、お月様まで手が届きそう」「欲しいの?」返事も聞かずに、彼は両手を伸ばして月に対峙した「はい、あげる」両手を覗きこむと頬を包まれ、唇に乗った飴は未知の味で溶けた #黒バスプラス

2015-03-10 01:52:19
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

彼の愛の言葉は泡だてたメレンゲのように軽い。きっとペラペラのコピー用紙に印刷して胸ポケットに蓄えてあるのだ。すれ違う女の子へ名刺代わりにばら撒いているのだろうなあ「そう見えるのかい?」「森山君はモテるもの」「残念、どれも不正解だ」全部、君へのラブレターなんだから #黒バスプラス

2015-03-10 01:52:06
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

彼の心臓には牙獣が潜んでいる。彼の血管を呑気に煙草をふかしながら闊歩するのだ。煙に燻ぶられた血液は黒く染まり、彼の脳に辿りつく。思考を混乱させて、あの眼で私を見下ろすために「可愛い…ね、いい?」長い前髪に隠れていた瞳は、餌を目の前に涎を垂らす猛獣にひどく似ている #黒バスプラス

2015-03-10 01:50:51
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

文字を綴る音。隣の紫原くんが大きな掌でペンを走らせていた。空欄は文字や記号で埋まってゆく。感心していると、彼の手が止まった。そして小さな角のない消しゴムで、プリントをゆっくりと撫でる。彼はいつもそうだ。可能を不可能にする利口を働かせる #黒バスプラス その胸の穴を埋めてあげたい

2015-03-10 01:48:53
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

喧噪の中、雨に打たれ頬を濡らす彼女の腕を掴み走った。女の子が褒めてくれる端正な顔立ちも、流れる金色の髪も、今は疎ましい。もういっそエラと鱗を拵えて、淡く銀色に揺れる海に飛び込みたい。暗い底まで潜ってしまえば何も見えない。けれど君の鼓動が耳に響いて、きっと心地いい #黒バスプラス

2015-03-10 01:47:53
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

喉が渇いて、眼がきつく吊り上がる感覚にも慣れてきた。羊の皮は臭くて醜い。でも君は安堵の涙で瞳を輝かせる「黒子君の隣は、安心する」そう言って微笑むから。僕は爪を切り落とし、耳を隠して潜む。いつの日か、君の首筋に鋭歯を立てて仕留めるため。狼は今日も、牙を磨くのです #黒バスプラス

2015-03-10 01:42:58
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

ところが、彼女は知らないのだ。知りえないのだ。日頃から仲睦まじく隣を陣取る男が、まさか胸の臓器を高らかに打ち鳴らしていることなど。この臓器をひっくり返して見ることになれば、困惑するに違いないのに。今日も血液は流れ肥大する #黒バスプラス 真っ赤なチェリーパイを頬張った【高尾】

2015-03-08 00:42:57
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

ぱちん。目が合う音がした。彼女が名前を呼んで微笑む姿に、またぱちんと。何かが弾けるような、そう。ポップコーンがうまれる音に似た。次の音が弾ける瞬間、胸に籠る熱が首へ、頬へ、脳みそへ。この音の正体を仮定すると、たまらなく恥かしくなって、 #黒バスプラス あ、また弾けた【黄瀬】

2015-03-08 00:32:39
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

警戒しているのだ。カンカンと鐘を鳴らし、赤いランプを点滅させ遮断機を下ろす。そうして回避をすることで、冷静でいられた「恐ろしかったんだよ」魅せて見せて実せる、この過程を恋と呼ぶのなら。すでに僕は手にしているのだ「愛とは、恐ろしいものだね」 #黒バスプラス 君は、この腕の中【赤司】

2015-03-08 00:24:48
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

スピーカー越しに届く声は弾みを隠しきれていない。目を細めて穏やかに微笑んでいるのだろう「もうすぐだね、火神くん」明日には、久しぶりに顔を合わせることが叶うのに。このまま心地良さに身を任せては、耳が溶けてしまう気がした「また明日な」 #黒バスプラス 明日は君の心臓を溶かしてやるんだ

2015-02-26 21:12:40
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

目を凝らして。耳を澄ませて。君は透明の影を見つけ出す。世界が少し煩わしくなって、かくれんぼを楽しむ僕を。君は安安と見つけ出す。その度に胸がくすぐったい。僕は、コレが好きだ。だから今日も世界に溶ける。水色のラッピングを見つめながら #黒バスプラス 早く、君からのおめでとうが欲しい

2015-01-31 17:12:52
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

誰でも勇者になれる、ピコピコ。僕も勇者と同じ。ここに漂う俺の意志は希薄だから。ピコピコ。彼女もまた。誰かに操られて、あの笑顔も、言葉も?いや、別に気にすることなんてない。彼女は誰にでにも優しくて、ピコ「それはヤだ…」我儘な矛盾する思考は手強い #ハイキュープラス 盾と矛を手に進む

2014-12-09 22:33:04
えぬぜっと@ぽむうす @NbunnnoZ_yume

カラフルな小瓶を並べ頭を傾げる彼女。爪におめかしを施してやりたいらしい「しかし突然だね」「赤司君とお出かけだから。偶には女の子になりたくて、ね」何時だって彼女は女の子で、異性で、異物だった。だから惹かれ合えた。認め合えたのだ #黒バスプラス 「おいで。塗ってやろう」蕩ける真紅を

2014-11-30 00:03:38
えぬぜっと @NbunnnoZ_yume

聞きなれた彼女の声が、鋭利な針になって喉を貫いた「高尾君の誕生日だって知ってたんだけど、用意出来なくて」まさか片思いの女の子から誕生日に謝罪されるとは、寂しいものだ「じゃあプレゼントの代わりに我儘一つきいてよ」 #黒バスプラス 欲しいものは一つだけ。これに未来を賭けてみようと思う

2014-11-21 11:37:53
えぬぜっと @NbunnnoZ_yume

積み重ね築いた城は砕け。瓦礫の下、痛みに喘ぐプライドを眺め、ああ。俺は土の匂いがするのだろう。雨と天才どもの足跡に踏みつけられたから「だから触らないでくれる?」「汚くなんてない。及川君は誰より綺麗だよ」バレーの大王様だもの #ハイキュープラス そう。俺は誰よりも好き。君のこともね

2014-11-20 21:52:18
えぬぜっと @NbunnnoZ_yume

ぼろり。崩れる、苺の城。一週間が96日になったのか、空から飴玉が降ってきたのか。彼女の脳みそでは、真実の木槌で机上を叩くのが躊躇われていた「クロくんの仰る意味が…「纏めると。俺はギャーギャー騒ぐの好きなんだけど、男とつるんで騒ぐお前はヤダ」 #ハイキュープラス 崩壊から始めようか

2014-11-19 23:47:04
えぬぜっと @NbunnnoZ_yume

優しくて甘い蜂蜜みたいな女だと思った。舌に乗せたら喉がイガイガするのに、また口に含んでしまう「なんか、顔見たらかまいたくなるっつーか」#黒バスプラス それは宮地くんのことみたいだよ。と、呑気に笑いやがるので。お揃いだな、と額を弾いてやった

2014-11-19 18:54:19
えぬぜっと @NbunnnoZ_yume

知らない香りと酸素の味が充満する彼女の新しい部屋「本当に貰ってもいいの…?由孝くんの時には私、何も…「夕飯を作ってくれただろ。それに気持ち程度だからさ」彼女は企みを知らない。俺は内緒で買った彼女と色違いのマグを持ち込んでやるのだ #黒バスプラス 作りたての部屋に俺を残したい

2014-11-19 18:41:14
えぬぜっと @NbunnnoZ_yume

魔法は溶け腐敗した泥溜りに成る。彼女との時間が、それだ。あの匂いも感触も、幻でないかと。これは真実の胎児である、拭えぬ劣等感のせいかもしれない。君が泥溜まりに溶けてしまわないよう、ひっそり願い手を握った「黛くんは、お馬鹿だなあ」 #黒バスプラス 君は愛しい声と共に握り返してくれた

2014-11-17 21:03:26