国家総動員による戦争抑止

核などの「攻撃的プレゼンス」に対して、「守備的プレゼンス」を持つ国家総動員は、果たして戦争抑止に繋がるのか。といった感じの議論の記録ですー。
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ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

国家総動員は、相手戦力の爆発的な増加に繋がりますから、一種の戦争抑止の効果を持っていると考えることも出来ると。この点では「核」と通じる部分があるのではないのだろうか、といったことでした。

2010-11-30 22:20:16
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

「核」というものは、大量破壊兵器でありますが、破壊できるのは地上構造物のみなわけです。もちろん、地上には甚大な被害が発生しますが、地下構造物に関してはほとんど損害を与えられない。

2010-11-30 22:22:45
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

しかも下手を打つと、国際世論を敵に回しかねない。戦争で重要なのは「正義」であり、それを裏付ける「国際世論」なわけです。敵戦力に大した被害を与えられないくせに、やたらと民間人を殺傷してしまうために、世論は一気に相手国に傾いてしまう可能性があります。

2010-11-30 22:24:46
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

また「核」の使用は、戦争に介入したがっている第三国に参戦の口実を与えてしまう可能性がある。攻める戦争は早期終結がベストですが、介入が起こってしまうと戦争は間違いなく長期化し、場合によっては世界大戦にまで発展しかねない。

2010-11-30 22:26:41
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

また、@.anti_tank_rifleさんとのやり取りの中で、「プレゼンス(存在感)による戦争抑止」ということが、上がってきました。

2010-11-30 22:27:53
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

核兵器はすなわち「持っていることに意味のある兵器」である事が、容易に推測されます。つまり「攻撃を受けた際に、迅速に壊滅的な打撃を相手国に与えることが可能」というアピールが、戦争抑止に繋がる。という事です。逆にそれ以外の意味は持たない。

2010-11-30 22:30:23
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

つまり「核のプレゼンス」によって、戦争が抑止されているということになります。これを裏付けるもの。それは核兵器の持つ「壊滅的な破壊力」とその核を「正確かつ迅速に行使できる能力」です。アメリカはこの二つを有している。

2010-11-30 22:33:56
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

さて、国家総動員は「一種の制度核」であるという見方もできます。国家総動員では、その国の生産人口をまるごと戦場に投入するわけですから、もし負けなくとも、国力は深刻に疲弊します。負けてしまえば、国家の存亡すら危うくなる。

2010-11-30 22:38:18
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

しかしながら、国民を前線に動員したところで、質の高い戦力になるかといえば、それは難しい。職業軍人ではないですし、士気の維持すら難航するでしょう。この点は、故郷を防衛するということである程度解決できそうですが、問題は山積でしょう。

2010-11-30 22:40:41
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

つまり、国家総動員をかけたとしても、防衛側は自国の延命程度にしかならない可能性が大いにある。この点では「核」と同様の「有事には役に立ち難い」性質をもっていると考えられます。

2010-11-30 22:42:16
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

ということは総動員も「一種のプレゼンス」になりうるとも考えられそうです。日本は非核三原則を信念にしているわけで、核兵器は持てませんが。「制度核」としての総動員も、一種の戦争抑止力になるかもしれないと思うのです。

2010-11-30 22:56:16
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

しかし、正確かつ迅速な運用が可能な「核兵器」のほうが、完全にコスト面では有利です。また、国家総動員は国民生活にも深刻な影響を与えますから、国民の同意を得るのは非常に困難ですし、総動員可能状態の維持には膨大な費用がかかります。

2010-11-30 22:58:23
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

「核」は「相手国の迅速かつ壊滅的な破壊」を企図したもので、その核のプレゼンスは「攻撃的プレゼンス」にあたると考えます。つまり「あなたの攻撃は私の攻撃開始の合図」で「あなたの国は即時に壊滅する」というアピールを戦争抑止に用いるという事です。

2010-11-30 23:01:13
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

一方「制度核」である「国家総動員」は、核の攻撃的プレゼンスに対して「守備的プレゼンス」と言えそうです。つまり相手国の迅速な破壊ではなく「相手国への持続的な出血の強要」と「絶対的な抗戦意志」を、戦争抑止に用いるというものです。

2010-11-30 23:05:00
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

ネーミングセンスは置いておいて、国家総動員は国力のすべてを挙げての徹底抗戦を意味しますから、それが相手国ならず国際世論に与える影響は非常に大きい。国際世論を味方につければ、戦争は第三国の力を借りて「長期持続」させることが可能で、より相手国に出血を強要できる。

2010-11-30 23:08:05
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

しかしながら、国家総動員は戦争指導レベルでの、思考の硬直化を招きかねません。総動員は段階的に、法律に則って行われますから、柔軟性は全くと言っていいほど足りません。しかもこの考え方は、戦争を無意味に拡大させてしまう可能性が非常に高いでしょう。

2010-11-30 23:10:41
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

ですが我が国は、「平和国家」を標榜しながらも、米国の「核」や「米軍」のプレゼンスのもとの、平和を謳歌していることに変わりはありません。我が国は70年前戦争をした。その戦争で亡くなった何万もの骸の上に、今の生活は成り立っています。

2010-11-30 23:14:45
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

核などによる戦争抑止ではなく。総動員のような「守備的プレゼンス」による戦争抑止についても、考える必要性があると思っています。そろそろ我が国は、自立するべきなのかもしれません。他国に頼り切った国防ではなく、自国の力で自国を守る。この大原則を見落としてはいけない。

2010-11-30 23:17:07
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

必ずしも国家総動員が良いとは、全く思いません。むしろ「戦争抑止論」自体が間違っている可能性だって大いにあります。

2010-11-30 23:11:43
ぽぽ/味噌新世界 @_popopopoon_

@yuemashi: 「総動員」は「核」のオルタナティブとはなりづらいんではないでしょうか? 「総動員」には技術が進んだ今日でも日数かかるであろうのに対し「核」は30分もあれば着弾して、総動員作業を中断もしくは頓挫させることができます。

2010-11-30 22:32:11
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

@anti_tank_rifle 核の代替というよりも、核を駆逐する可能性をも秘めていると思えます。核は「正義」の大義名分にも破壊的な影響を与える可能性があります。それに、核は相手国の占領には繋がりにくい部分もあると。

2010-11-30 22:36:29
ぽぽ/味噌新世界 @_popopopoon_

@yuemashi: 核が駆逐されることで、戦争のハードルが下がるとうことはないでしょうか? また、島国の日本以外も含めて一般化すると、陸軍国の事前の戦争計画が、シュリーフェンプランほどとは言いませんが、その実行に関して硬直化する可能性はないでしょうか?

2010-11-30 22:42:30
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

@anti_tank_rifle むしろ戦争による国家の疲弊は、より大きくなるでしょう。戦争が自国を疲弊させてしまえば、それは本末転倒になりかねない。作戦計画が硬直化してしまう問題は、あまり起こりづらいと考えます。ただヘタをすると戦争指導の面での硬直化があるかもしれません。

2010-11-30 22:48:59
ぽぽ/味噌新世界 @_popopopoon_

@yuemashi: あと、追加ですが、核使用国が相手国の占領を必ずしも企図しているとは限らないと思います。占領せずとも相手の意思を屈服させられるなら、それでよし、という国家戦略のもとに核を発射したなら、ということです。

2010-11-30 22:48:17
ゆえまし@ヘクサス(おならが臭い) @yuemashi

@anti_tank_rifle 核の被攻撃はむしろ、相手国に「大義名分」を与えてしまい、第三国の介入も招きかねません。核攻撃では相手国の国家機能に損害を与えることは、容易ではないですし、むしろ相手国が第三国を用いて戦争維持を企てる可能性が高いと考えます。→

2010-11-30 22:51:36