『Neue Grafik』誌復刊記念イベント

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kohchihara @chiharakoh

日本デザインセンターへ。五反田へ。と思ったら銀座だった。五反田は東京デザインセンターか。ぼんやり認識している自分を再認識。Neue Grafik復刻記念イベントでした。ラルス・ミューラーさん、ブロックマン夫人・吉川静子さんが会場に。復刻版、というか全号はじめて見た。

2014-11-07 22:29:41
kohchihara @chiharakoh

オリジナルを一冊だけ持ってるので(昔神保町で千円で発見)、持参して比較してみたけど結構忠実な復刻だった。古本のほうは表紙のppも剥がれ気味だし、当然日焼けしてるけど、新品の復刻版見て発売当時はこんなだったんだろうなぁと想像した。本紙の紙質は復刻版のほうがびみょう〜にマットかも

2014-11-07 22:34:45
kohchihara @chiharakoh

配布されたリーフレット「ノイエ・グラーフィク復刻版2014補遺」のラルス・ミューラー氏によるテキスト「急進的・機能的・構成的:ノイエ・グラーフィク1958-1965」には、創刊〜運営〜試行錯誤〜終刊の流れがまとまっていて、実売や各国の定期購読者数まで記述されてて読み応えあった

2014-11-07 22:40:31
kohchihara @chiharakoh

ディスカッションでも話題になっていたけど、ペルソナ展開催中にこの復刻記念イベントがあるのは確かに表裏一体感ある。永遠にゆらぐ主観客観表現問題。スイスとアメリカのデザインの違い、チューリッヒとバーゼルの違いとかもトピックにあがっていた

2014-11-07 22:46:13
kohchihara @chiharakoh

とはいえ復刻版はたぶん買わないと思うけど…各美術大学の図書館にワンセットあったほうがいいなと思った。見れないことでの神格化防止でもあるし、全巻見れるのは意義あるなと。最終号の冒頭は創刊メンバーの1人、リヒャルト・パウル・ローゼによる国旗のデザインの解説だった。

2014-11-07 22:50:33
kohchihara @chiharakoh

関係ないけどこっちの復刻版は買った。 store.boo-hooray.com/product-p/bh-0… The Situationist Times Facsimile Boxed Set: youtu.be/14t_l4OltRc

2014-11-07 22:57:37
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宇賀田直人 @natugt

@chiharakoh そんなイベントがあったとは! 今日ちょうどペルソナ展も行っていたし、昔書店員時代にラルス・ミューラーのブロックマンの本をめちゃ売ったりしていたので静子さんを拝見したかったぐぬぬぬ・・・

2014-11-07 23:41:46
kohchihara @chiharakoh

@natugt 近いですね!ペルソナ展も観に行こうと思ってたところです。今日のイベントはアイデアの室賀さんに声かけてもらって覗いてきました。静子さん、頭脳明晰なかんじの方でした。Neue Grafik復刻版、日本で一番売れてるそうですよ。

2014-11-08 00:04:55
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

『Neue Grafik』誌復刊記念イベントということで銀座でパネルディスカッションがあったのを見に行ってきましたよ。 浅葉克己×室賀清徳×原研哉×色部義昭×ラース・ミューラー

2014-11-08 08:38:48
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

スイス・スタイル(国際タイポグラフィ)の現代への影響という話の流れで、色部氏が「Webは天地方向にスペースが無制限なので、スイス・スタイルのような贅沢な余白遣いはしやすくなっている」という主旨の発言をした。あとで「でもいわゆるポータルサイト的なレイアウトでは、→

2014-11-08 08:43:08
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→2カラム3カラムとページトップの争いが起こるのでかえって余白は少なくなりますよね?」ときいたら、「それはそうだ。でもそうやってカラムが全体を貫いている構成もまたグリッドシステムの遺産ではないか」と言われてなるほどと思った

2014-11-08 08:44:38
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

イベントの主催者で、今回のNeue Grafik復刊の版元であり、自身デザイナーでもあるラース・ミューラーは、「スイス・スタイルというけど、あくまで当事者にとっては国際タイポグラフィであり、普遍を目指していた」ということを強調していた。→

2014-11-08 08:48:01
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→たしかにNeue Grafikの3か国語で3行題字が並んだ表紙を見るとそういう気概が感じられれるんだけど、bit.ly/13Try0c ただ、この4行目に日本語を置いたら、それがどんな書体であろうと1つの雑誌としての一体性は失われたと思う。→

2014-11-08 08:49:37
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→だから国際タイポグラフィの「国際」にもやはり限界はあるのだと思う。ともあれ当時(1958-1965)の文脈を考えると、「インターナショナル」という言葉は社会主義の連帯なんかにも使われたわけで→

2014-11-08 08:54:41
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→そこに込められた意気込みは大きいのだろうなと。いまのgrobalとはまた違って。しかし3か国語併記という方針があの「うわっ読みたくないっ」的なス文字の小さい誌面を作ってしまったと思うと、うーんもっと柔軟でもよかったんじゃないのとは思う。カッコいいけど

2014-11-08 08:58:07
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

ラース・ミューラーの書いた解説文が配布されたんだけど、面白かったのは、そこにずばり「テキストの可読性が犠牲になっている側面もある」とあること。そっか、スイス人のデザイナー自身もあれは読みにくいと思ってるんだなと

2014-11-08 09:00:14
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

ラースのプレゼンテーションで頻出していた言葉のひとつは「理性的 rational」という言葉で、やはり「理性」にロマンがあったんだなあと思った。「ロマン」という言葉になるのは皮肉だけども(理性偏重への反動から生まれたのがロマン主義なわけで)。

2014-11-08 09:06:46
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

規則で律していくリズムを、原研哉氏はセッションのなかで「バッハとワルツ」に例えたんだけども、その「通奏低音(bass)・機械的な規律・心地良さ」、という組み合わせはのちのYMOが初期にやろうとしたこと(ゆらぎなく心地よいリズム)にダブって面白かった→

2014-11-08 09:10:04
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→細野晴臣はそれを初期コンピュータ・ミュージックの「ロマン」だったと言ってるんだけどもbit.ly/YaDnN9

2014-11-08 09:10:57
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

原氏はバッハとの対比で日本には「尺八」のような文字遣いがある、言っていて、それを「出会い頭の剣道」にも例えるんだけど、これは腑に落ちる例えだった。表意文字で一気に意味が頭に入る、という日本語の特質に根ざしてるんだと思うけど

2014-11-08 09:13:56
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

ミューラー氏はスイス・スタイルの根源に「聖像崇拝に反発したルター主義がある」ということを言ったんだけど、Neue Grafik主宰のひとりだったヨーゼフ・ミューラー=ブロックマン本人はプロテスタントじゃなくてカトリックの家に生まれたそうで。→

2014-11-08 09:17:01
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→来賓として来ていたヨーゼフの夫人・吉川静子さんにそこのところをきいたら「ヨーゼフは確かにカトリックの家系だけども、本人はカトリック教会に根ざした信仰をもっていたわけではなかった」とのことだった。彼女によれば彼らのタイポグラフィを触発したのは、→

2014-11-08 09:21:28
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

→当時進行していた建築の規格化の動きじゃないかと。

2014-11-08 09:22:02
近田火日輝(fireworks.vc) @hi6ikic

ともあれ、スイス・スタイルを「聖像破壊(イコノクラスム)」bit.ly/113v7js だと考えるのは魅力的な考え方だなと思った。染谷さんが以前「可愛い女の子にヘルベチカを乗せる快感」についてつぶやいてたと思うんだけど、→

2014-11-08 09:24:16