【アナ雪】アナとチビ九尾エルサ(2-1)【パロ】

万屋和風愉菓子店@絶滅種のポンデ @yorozuya753

「うわあぁぁ！エルサごめんっ！テンション上がって調子乗っちゃった！い、痛くない！？怪我平気？」 慌てて腕の拘束を解いて、膝の上にいるエルサを見る。横向きのエルサはきょとんとしながら見上げてきて、どこも痛くないという風に首を振った。

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「ほんと？あ、でもところどころ包帯緩んじゃってる……ごめんね、エルサぁ」 くしゃっと乱してしまった髪を手櫛で梳く。エルサは本当に何でもないように笑っていて尻尾を振っていた。 痛くない筈ない。あんなにボロボロだったのに。 「アナお嬢様」 「ぁ、え？」

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「丁度いいので包帯を替えましょう。それからエルサお嬢様のお召替えも」 「う、うん。そうね。エルサの服は車に」 「畏まりました。では準備を」 「うん。お願い」 ゲルダはワゴンや食器を片付けて下がる。ちょっぴりしゅんとしてるあたしをエルサが心配そうに見上げてきた。 「アナ、いたい？」

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肩にそっと触れて来る小さな手の平。ふにっとした肉球がくすぐったくて、「痛くないよ」と返すと「ほんと？」と返ってきた。 「エルサちゃんより酷くないもの。このくらい平気よ」 強がりじゃない。これは本当。傷によく効く秘伝の薬が我が家にはあるから、もう傷は塞がってて痛みもほとんどない。

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なのにエルサは悲しそうな目をして、頭を撫でていてあたしの手にすりっと頬を擦り付けて来る。 「アナは、ニンゲンだから……」 弱くて小さな声に、ツキリと痛む胸。

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「……かんけーないよ」 って、そういうあたしの言葉もどっか弱くて小さい。 ゲルダが戻ってくるまで、あたしはエルサの頭をずっと撫でてた。 * * * * *