平尾剛さん 羽生選手の衝突事故について、アスリートの立場から

「選手ならば、いくら目眩がしようが足元がふらつこうが、プレイを続行したいと切望します。ほとんど本能的にそう望む。それを制止しなければならない立場が監督やコーチやトレーナーの役目です。」 「そうして現役時代にさんざん身体を痛めつけてきたので、身を以てわかるんです。『歯を食いしばって』『痛みを我慢して』『困難を乗り越えて』やってきて、残ったのが後遺症が残る身体。せめてそこから学んだことだけは言語化しておきたいなと思うのです。」 ラグビーは頭部外傷の多い競技であるため、対応が一番進んでいます。 続きを読む
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平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

羽生選手に「感動」するだけでよいのか? 誤ったスポーツ観が選手「生命」を奪う 脳震盪後、1日は安静に(内田良) - Y!ニュース bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/2014…

2014-11-10 10:31:45
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

話題になっている「脳震盪」についてちょいと一言。「本人の意思確認」でもって出場をするか否かを決めるのはおかしい。なぜなら脳震盪はその判断をすべき脳に衝撃が加わっているわけで、正しい決断をできるはずがないからです。続

2014-11-10 13:39:51
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選手ならば、いくら目眩がしようが足元がふらつこうが、プレイを続行したいと切望します。ほとんど本能的にそう望む。それを制止しなければならない立場が監督やコーチやトレーナーの役目です。続

2014-11-10 13:42:45
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

ほぼその瞬間に全力を傾けようとする選手に対して、選手生命という長いスパンでみた場合のリスクを考えて決断を下すのが彼らの役割です。「本人の意思確認を尊重する」という言明は責任の放棄といっても僕は過言ではないと思います。続

2014-11-10 13:45:14
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その決断がどれほど困難なことかは僕もよくわかります。本能的にプレーに向かおうとする選手を制するのはほとんど不可能に近いと感じられるかもしれません。でもそれでも、これはしなければならないことです。「指導者」として避けては通れないことです。続

2014-11-10 13:48:15
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でもこれではあまりに指導者への負担が大きい。プロチームや選手へのコーチならまだしも、 部活動の指導は競技に精通していない教師が務めるケースもある。責任が大きすぎれば務めるものが誰もいなくなります。だからこそ法的な整備が必要となる。続

2014-11-10 13:54:00
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

先ほどRTしましたけれど、ラグビー界では、たとえ医者の管理のもとでも最初の受傷から最低24時間はプレイしてはいけない。もし医者がついていなければ、最低14日間はプレイしてはならないというルールがあります。こうして選手は守られている。続

2014-11-10 13:55:32
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

ひとときの安っぽい感動のために選手が消費されるのは見過ごせません。それを演出するような報道には怒りすら覚えます。続

2014-11-10 14:01:07
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

少々のケガなら無理をする覚悟ができている。それが選手の心境というものです。プロだけでなく、部活動に励む生徒だってこの気持ちを備えている。その背中を押すだけなら誰だって指導者になれる。むしろそこで毅然とした態度で出場を断念させることができるのが、本当の指導者ではないでしょうか。続

2014-11-10 14:02:53
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

僕自身もまだ修行中の身です。こんな理想的な指導者では決してありません。しかし、目指すべき境位をきちんと自覚しておくことはとても大切です。チープな感動物語に流されないためにも、ここに自戒を込めて書き記す次第であります。終

2014-11-10 14:05:29
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@rao_rug 一流のアスリートの中にそういうお考えの方がおられることがとても心強いです。勇気というのはできないことの自覚。そして、そこからしかじゃあどうするかは始まらない。障碍者支援をしていて、いつも思います。無理はただの自傷になりやすい。要注意です。心も体も。

2014-11-10 14:08:30
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@rao_rug 選手、障碍者、被災者、外国人、簡単にヒーローに仕立て上げるマスコミも、ありがたがる私たちにも自戒が必要ですね。障碍者なんか定期的にスターが出ますもん。政治力がない人は大体使い捨て。ちうか、飽きられる。

2014-11-10 14:09:41
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@rao_rug タイムスパンは違いますが介護もそうですね。あたしまだやれますって言ってる母が祖母の介護で倒れました。これは家族なので止めても聞いてもらえませんでした。虐待や子育て途中の思い詰めなども同じで真面目にやらなくてはいけないという重圧はすさまじいものがあるからこそ。

2014-11-10 14:12:15
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

@Ucopiii そうして現役時代にさんざん身体を痛めつけてきたので、身を以てわかるんです。「歯を食いしばって」「痛みを我慢して」「困難を乗り越えて」やってきて、残ったのが後遺症が残る身体。せめてそこから学んだことだけは言語化しておきたいなと思うのです。

2014-11-10 14:13:55
平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』(ミシマ社)絶賛発売中‼️ @rao_rug

@Ucopiii なるほど。介護の世界でも同じ構図で苦しむ人たちがいるんですね。ならばこれだけわかりやすく、しかもあらゆる種目のニュースが日常的に流されるスポーツから、まずは変えてゆく必要がある。その責任もひとつ、負うことにします。

2014-11-10 14:16:53
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@rao_rug 子育てもそうです。虐待に苦しむ子供も、もっと頑張れば愛してもらえる自分がいたらないからきっとお父さんお母さんわからないんだって思うんです。私はそうでした。一億総円谷。あの時から何も変わってないでは円谷選手に申し訳ない。美談を使って追い詰めるってものすごく悪質

2014-11-10 14:40:07
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@rao_rug 私は親に認められたい虐待児でした。「歯を食いしばって」「辛いなんていうのはまだまだ」で、卑屈な心の傷がたくさんつきました。このての自傷が悪いのは他人に強いることと自傷する人しか認めなくなることだと私は思います。他人を簡単に裁くようになるんです。我慢って悪質

2014-11-10 14:42:31
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@rao_rug 家に障害児がいる場合もそうですよ。あのお母さんはあれもできるこれもできるんだからあなたが我慢しないのは間違ってる。って圧力がある。比較、序列の動機、理由がこういう美談というのは本当に悪質です

2014-11-10 14:48:52
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@fukuoka_t @AlaDellaFata これをきっかけとして、本人に関係ないところで今後同じような事故があった時「あの時の彼を思えば今回のことぐらいは乗り越えろ」とか言うのが主流になる恐れを私は感じます。障碍者介護被災地、何もかも比較し序列つけて美談と比べるのが。

2014-11-10 19:15:53
刺繍べっぴん@博多っ子 @Ucopiii

@fukuoka_t @AlaDellaFata 周囲に止める勇気がなかったこと「だけ」だとしても、そこも問題ですね。今回のことで初めて医者を帯同するかと話してるとか。本人と周りが作りだす空気、それを美談とくっつける関係ない人たち、などなど問題がずれてしまいませんように祈ります

2014-11-10 19:20:18
Jun @AlaDellaFata

(記録)JSF公式PDFファイル 「羽生結弦選手の精密検査診断結果について」skatingjapan.or.jp/image_data/EVE…

2014-11-10 20:31:35