リベラル10年の軌跡【完結】

Chihiro @TarkNo1

リベラルシアターは旗揚げから半年…2005年10月に2回目の公演に乗り出す…2nd attack「DQ!」である。ドラ○エを題材にした、ゲームと現実を混濁させる「世界」、いわゆる「引きこもり」がテーマである。リベラル＝ファンタジーのイメージは、ここからか？#リベラル10年の軌跡

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「DQ!」はたくさんの客演さんに参加していただいた。名前を出しても大丈夫かどうかが微妙な方が多いので、許してくれそうな方と判断した役者さんを抜粋してご紹介することにしていきます。#リベラル10年の軌跡

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主演は当時、北海学園演劇研究会所属だったウメツケンイチ氏。リベラル10年の中で、劇団員以外が主演を務めたのは彼と森舞子嬢だけである。演研での彼の演技に一目惚れし、学園前駅に台本を持って「ウメツ君しか考えられないので、よかったら出てください!!」とお願いした。#リベラル10年の軌跡

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劇団の代表さんには共感してもらえる方が多いと思うが、客演のオファーは毎回緊張する。中でも、このウメツ氏オファーはリベラルの歴史の中でもトップ3に入るほど。過去に共演歴がなかった唯一の役者さんだったのもあるが、イメージ的にウメツ氏が主演前提の本だったからだ。#リベラル10年の軌跡

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遊び人→賢者を演じたのは、浦竜也氏。浦氏とはリベラル結成前に共演しており、同じ歳なのもあり、現在も仲良くさせてもらって…るよね？笑 舞台のクライマックスに呪文の名前を間違えたのは団員の間では語り草だが、今考えると某先輩劇団のネタ…恐ろしい。笑#リベラル10年の軌跡

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その他、現メンバー大谷が魔王役で初出演、ザボ○ラ的ポジションにサトシン、プリキュアヲタのオオアリクイが山崎であった。山崎のアゴを限界まで引っ込めたヲタキャラはアンケートに「夢に出てきそう」と山ほど書かれた。彼のアゴを駆使した演技は、2年ほど私のツボとなる。笑#リベラル10年の軌跡

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今やリベラルになくてはならない男…小石川慶祐が客演として初参加した公演も「DQ!」。彼の最初のセリフは「武器や防具は、ちゃんと装備しないと効果がないですよ」を3回繰り返すというシュールなものだったが、それだけで爆笑を呼ぶ力強さがあった。役はスライムである。笑#リベラル10年の軌跡

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「DQ!」は計3ステージ、各回にゲストを招いて行った。皆さん先輩ばかりでとても緊張した。2ステージ目に出ていただいた、氏次啓さんと長く話したのはこの時が初だった記憶がある。「DQ!」なのにケアル連発したあげく、大股1歩分しかないルーラは今でも忘れない。笑#リベラル10年の軌跡

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リベラルシアター誕生年、2005年は疾風のごとく過ぎ去った。余談だが、生まれたての自劇団の名前を、自分という役者を少しでも知ってもらおうと、私を含む男優3人はこの年客演ラッシュだった。私と佐藤は計8本ずつ、山崎は10本もの作品に出演。若さの成せる技だなぁ。#リベラル10年の軌跡

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今夜もお目汚し、大変失礼致しました。次は11月17日(月)の夜に2006年、第3回公演「煙が目にしみる」編、第1回TGRの新人賞を授賞した4th attack「FF」編です。過去に出ていただいた客演様方…お名前出してよろしければ記事補填させていただきます。#リベラル10年の軌跡

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さて、今夜も語ってまいります。御家騒動暴露話…もとい、リベラル10年の軌跡。笑 本日は結成2年目、2006年。最大クラスの動員を誇った「煙が目にしみる」編、TGR1回目にまさかの新人賞を受賞した「FF」編である。#リベラル10年の軌跡

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さて、公演の振り返りに入る前に…リベラルは2006年に入ってメンバーに井上美幸が加入した。彼女は2005年、私や山崎との共演が多く、他劇団からリベラルに移籍してきた。以後、多くのリベラル作品でヒロイン格を務めることになる。#リベラル10年の軌跡

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この井上から始まる、新規参入女優に共通するのは、ほぼ全員、「チヒロさんを呼び捨てになんてできませんよぉ。」からの「おい、代表。台本どうした、こらぁ！」への変化を遂げる。笑 そんなもんなんですかね、他劇団の代表の方々？#リベラル10年の軌跡

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新メンバーも加わって、3月に既成脚本「煙が目にしみる」へ。元々、堤泰之氏の作品のファンであったが、私の脚本・演出力の向上のために挑もうと思っていた。が、その時「(プ)↓」代表下屋氏から、「お互いのリスペクトする作家の既成脚本で対決しよう」という提案があった。#リベラル10年の軌跡

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リベラルは堤氏、「(プ)↓」は野田秀樹氏の「農業少女」を2週連続で公演。フライヤーでは「リベラルシアターはシタヤジルシが大嫌いだ」という名目で企画化された。無論、ネタである。(サトシンと山崎は当時、「(プ)↓」と掛け持ち所属していたし)#リベラル10年の軌跡

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「煙が目にしみる」は山崎主演、客演として当時の北海学園演劇研究会から須田慶太氏やツネモトナオ嬢、盟友・大沼誠、即興組合から岡田みちよさんらが参戦。客演続投は小石川慶祐のみ。直接・間接の違いはあるが、前回の男優陣の舞台出演ラッシュによる縁で出演していただいた。#リベラル10年の軌跡

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岡田みちよさんは即興組合を見たときから大好きな役者さん。キン肉マンネタや、当時金メダルをとったばかりの荒川静香ネタなどのムチャ振りを全て面白くさばいてくれた。山崎、井上、小石川との涙ながらのクライマックスは忘れられない。立役者とはこういう時に使うんだなぁと。#リベラル10年の軌跡

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余談だが、須田慶太はこの公演を見ていただいたyhs代表の南参氏から誘いを受けて、オレタチというユニットの一員となるきっかけとなった…らしい。「リベラルさんは極上の踏み台です！」という彼の言葉に対して、どういう反応が正解だったのか未だにわからない。笑#リベラル10年の軌跡

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「煙が目にしみる」…有名戯曲ゆえ説明は省くが、とにかく家族愛というものについて考えさせられた。リベラルの根幹にこのテーマが存在していたことを再確認できたお芝居でもあり、たくさんのお客様に来ていただいた公演でもある。各々理由は違えど、歴代団員からの人気は高い。#リベラル10年の軌跡