ダチョウの卵で抗エボラウイルス抗体作成の報、しかしなぜか有効性確認の証拠なし

各種ニュースサイトに転載されていますが大元は産經新聞記事「エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ」(2014年11月21日付け) http://www.sankei.com/west/news/141121/wst1411210041-n1.html
97
前へ 1 ・・ 10 11 次へ
nao @parasite2006

@h_okumura しかしこのstrich Pharma USA って会社ostrigen.com ホームページの一番下の端にかろうじて所在地だけは書いてあるものの、普通なら必ず書いてあるはずの役員の名前をどこにも出していないのが不思議。

2020-06-27 23:36:37
nao @parasite2006

twitter.com/parasite2006/s… Ostrich Pharma USAの会社HPに役員の名前が出てないのにどうして京都府大のダチョウ博士がここのCo-CEOとわかったかというと、2020年4月1日付のネットニュースの「新型コロナウイルスに対するダチョウ抗体の開発に成功」という記事に名前が出たからpipelinereview.com/index.php/2020…

2020-06-28 09:10:54
リンク pipelinereview The Biologics News and Reports Portal La Merie Publishing prepares brief and full reports as well as competitor analysis reports, the latter in a tabulated format with structured listings of industry-relevant data. One of our top-selling. 4258
nao @parasite2006

ましてダチョウ抗体スプレー噴霧でマスクやドアノブの表面に接触するウイルスをどの程度死滅させられる?特に直接肌に触れるマスクで抗体タンパク質に対する皮膚アレルギーは起こらないか?ドアノブの消毒なら台所用合成洗剤やアルコールの有効性が近縁のSARS流行時に証明済med.oita-u.ac.jp/infectnet/SARS…

2020-06-28 09:50:37
リンク www.med.oita-u.ac.jp 新型肺炎消毒に洗剤有効 国立感染研が実験 1 user 952
nao @parasite2006

不織布マスクについては、アルコールその他の除菌液を噴霧すると静電処理された不織布フィルターのろ過効率が低下するので行わないよう、台湾の保健衛生当局が注意喚起している(詳しくはこのまとめtogetter.com/li/1493293 の第3部「台湾編」をご覧ください)。

2020-06-28 10:01:01
まとめ 再使用マスクの消毒法コンクール 6549 pv 69 3 users 10
nao @parasite2006

京都府大の(今や学長)ダチョウ博士の新型コロナウイルスに対するダチョウ抗体の情報で最も古いのは2020年2月26日公表のこのパンフkoutai-mask.com/pdf/flyer_2002… 新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に結合するダチョウ抗体を作り、スパイクタンパク質との結合をELISAで確認まで(使用抗原は不明)

2020-06-28 10:42:15
nao @parasite2006

その次に来るのが2020年3月9日付のダチョウ抗体スプレー開発のプレスリリースprtimes.jp/main/html/rd/a… これによれば、2月の発表は、すでに作成してあったSARSウイルスに対するダチョウ抗体で新型コロナウイルスのスパイクタンパク質との結合を確認したことを伝えるものだったそうだ。

2020-06-28 10:48:39
nao @parasite2006

3つ目は2020年3月17日付の毎日放送のローカルニュース「ミント」の特集mbs.jp/mint/news/2020… 動画を見ると非常に情報量が多い。この段階では遺伝子組換え法で作った新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(rCoV 2019 spike)(試薬メーカーから買える)を抗原としてダチョウに注射(02:38)。

2020-06-28 10:57:52
nao @parasite2006

遺伝子組換え法で作った抗原タンパク質(「死滅したウイルス」と表現)を注射されたダチョウは約2週間で抗体を作る(哺乳類だと10日〜2週間間隔で注射を繰り返し約1ヶ月)。できた抗体は卵黄に集まる。抗体を抽出し、三層構造の不織布マスクの一番外側の層の材質にしみこませるmbs.jp/mint/news/2020…

2020-06-28 11:12:52
nao @parasite2006

現在では新しい感染症が流行して病原体が特定され、遺伝子配列が報告されると、すぐさま表面抗原になりうるタンパク質が遺伝子組換え法で合成されて試薬メーカーから販売される。これがあれば、患者から分離されたウイルス自体が手に入らなくても、実験動物での抗体作製や抗体検出キット開発ができる。

2020-06-28 11:21:06
nao @parasite2006

要はダチョウ博士のやってることは、新手の感染症が流行するたび病原体と結合する抗体をダチョウで作るところまで(抗原が手に入れば2週間でできる)。有効性の確認はうやむや(2008年の新型インフル予防マスク開発時は例外的にインドネシアの農業大学で感染抑制実験し論文化)twitter.com/parasite2006/s…

2020-06-28 11:41:02
nao @parasite2006

ダチョウ博士がダチョウ抗体を使った新型コロナウイルスの感染抑制実験koutai-mask.com/pdf/flyer_2002… をした場所は、たぶんこの論文virologyj.biomedcentral.com/articles/10.11… でH5N1型鳥インフルエンザウイルスに対する感染抑制実験をやったインドネシアの農業大学の施設(koutai-mask.com/img/academic_p… の最後のページ)

2020-05-22 01:37:19
nao @parasite2006

また2020年3月17日付の毎日放送のローカルニュース「ミント」の特集mbs.jp/mint/news/2020… 動画を見ると、ダチョウ抗体を応用してニキビ(2013年)や薄毛(2017年)の治療薬を開発したとある(01:14)。これがOstrich Pharma USAの製品の薄毛治療薬OstriGrowのことかostrigen.com/ostrigrow-eval…

2020-06-28 11:51:02

後になって調べてみたら、こんな論文が出ていたことがわかりました。
a) Tsukamoto Y, Maeda O, Shigekawa G, Greenberg S, Hendler B. Ostrich antibody and its application to skin diseases, a review and case report. Health 2018; 10: 1357-1370.
b) Tsukamoto Y, Hendler B, Greenberg S. Application of ostrich antibodies to the restoration of hair growth, a preliminary and case report. J Cosmetics Dermatol Sci Appl 2018; 8: 179-184.
c) Tsukamoto Y, Hendler B, Greenberg S, Epstein C. The efficacy of ostrich antibodies to dihydrotestosterone and 5α-reductase in the restoration of hair growth. Health 2019; 11: 1320-1330.

論文aは皮膚疾患の原因抗原に対するダチョウ抗体を含むスキンケア製品が症状の緩和に役立ったという報告で、スギ花粉抗原に対する皮膚アレルギー反応の抑制、アトピー性皮膚炎を悪化させる黄色ブドウ球菌の毒素や酵素(コアギュラーぜ、プロテアーゼ)に対する抗体による症状軽減、ニキビを悪化させるアクネ菌に対する抗体によるニキビの治療効果、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus)と連鎖球菌(Streptococcus)に対する抗体によるヒトとイヌの皮膚疾患、膿皮症の治療効果(イヌでの実験)が取り上げられています。
論文bとcは毛母細胞の働きを低下させるステロイドホルモンの一種、ジヒドロテストステロン(DHT)とテストステロンからDHTを合成する酵素の5αレダクターゼに対する抗体による脱毛症の治療効果を報告しています。

3つの論文全てに共著者として加わっているStuart Greenberg氏は、DHTと5αレダクターゼに対するダチョウ抗体を配合したローションOstriGrow
https://www.ostrigen.com/offers/#tve-jump-1745029b7eb
を販売しているOstrich Pharma USA
https://www.ostrigen.com
のCEOを塚本氏と共同で務めている人物です。
https://www.businesswire.com/news/home/20200331005836/en/
https://opencorporates.com/companies/us_ma/001362511

2022年、ダチョウ抗体ビジネスの現状:福島の味噌製造会社を巻き込み抗体入り甘酒を発売していた

[2020.12.30追記]
会津天宝醸造は酒造会社ではなく味噌の製造会社であることが、食品新聞の2022年7月6日付記事「感染症予防に甘酒を 「ダテウブリン」配合の新商品 会津天宝醸造」
https://shokuhin.net/58660/2022/07/06/kakou/kenshoku/
で確認できましたので、お詫びとともにセクションタイトルを修正しました。
会津天宝醸造の主力商品は味噌と味噌漬けの他に麹と甘酒があり
https://www.aizu-tenpo.co.jp/product
ダチョウ抗体入り甘酒以外にも、琉球大学医学部第二内科、福島県ハイテクプラザと共同開発した玄米糀を使った甘酒「玄米オリザーノ甘酒」
https://www.aizu-tenpo.co.jp/shop/items/100
というのを発売中です。

リンク 日本経済新聞 京都府立大学「たたかうあまざけ」 ダチョウ抗体で免疫力 京都府立大学はダチョウの卵黄由来の抗体「ダテウブリン」を含んだノンアルコールの甘酒を会津天宝醸造(福島県会津若松市)と開発した。ダチョウは他の動物より免疫力に優れており、塚本康浩学長が長年研究している。ダチョウに新型コロナウイルスを投与すると、次世代が免疫を獲得するために卵に抗体を残す。この卵黄から抗体のみを抽出して甘酒に混ぜた。ダテウブリンは「新型コロナウイルスなどの感染を抑える効果が期待で 31
ワールドニュース of ビジネス/株式/FX/仮想通貨 @money_and_biz_

[日本経済新聞] 京都府立大学「たたかうあまざけ」 ダチョウ抗体で免疫力 京都府立大学はダチョウの卵黄由来の抗体「ダテウブリン」を含んだノンアルコールの甘酒を会津天宝醸造(福島県会津若松市)と開発した。ダチョウは他の動物より免... nikkei.com/article/DGXZQO…

2022-10-12 15:38:35
nao @parasite2006

京都府立大学「たたかうあまざけ」 ダチョウ抗体で免疫力: 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQO… 目に余るダチョウ抗体ビジネス。「甘酒を飲んで1時間後の唾液の感染実験でウイルス増殖を抑える効果を確認」だと?米のタンパク質が専門の副学長www2.kpu.ac.jp/life_environ/g… と会津の酒造会社をJSTが仲介

2022-12-28 10:28:32
リンク www2.kpu.ac.jp メンバー | 京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 遺伝子工学研究室 京都府立大学遺伝子工学研究室のメンバーのページです。本研究室では高等植物を対象に、植物の生長、種子形成、環境への適応などの現象を司る遺伝子について、解析を行っています。また遺伝子工学的手法を用いて、付加価値の高い植物の育成や、植物による有用物質生産システムの確立を目指しています。
前へ 1 ・・ 10 11 次へ