【レズボス鎮守府】　プロジェクトD　【ドボク鎮守府】　其の五 　バイオワープの先に在るもの

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

会合… 夕張博士「将来的に深海棲艦危機よりもっと恐るべき破局がくるでしょう…。為政者としては相当な覚悟を決めて頂いた方がいいかと。」 総理「…どういうことかね？」 夕張「直感とイマジネーションです…。最悪の場合…」 夕張「　　2年でこの世界は消滅します　　」 #ドボク鎮守府

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運営神と呼ばれる電脳神に、この世の理を任せたも同然のこの世界において 深海棲艦と戦う宿命以外にもう一つの危機が迫っていた。 戦況はかつての史実“太平洋戦争”をなぞるように進んでおり、AL作戦・MI作戦と続いていた。史実での雪辱を晴らすべく各艦隊は奮闘しているが…。 #ドボク鎮守府

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やがて大和の沖縄特攻攻撃である菊水作戦のような“ゲームシナリオ”が用意されるやもしれない。そしてその先は…？ 電脳を持つ運営神のみぞ知る事である。 口の悪い提督からは東京湾での降伏調印式で世界が終わるとまで出た。 破局の再生だけは回避されなばならない。 #ドボク鎮守府

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しかし破局だとしても世界の消滅まであと2年？ おやおや、ぞっとしない。 日〇沈没の真似は如何なものかと苦言を呈しに行こうと 会合が終わった後に夕張タイプの艦娘であるその博士を捕まえて話を聞いてみた。 #ドボク鎮守府

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提督「夕張博士…ちょいとお話よろしいかね」 もそもそと話しかけてみる。 夕張博士「…なんでしょう。ケルマディック号で調査ご希望ですか？」 提督「いえ、先ほどの世界が消滅まで２年…とは？」 #ドボク鎮守府

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夕張博士「畝傍老人はご存知でしょうか？」 提督「！？」 夕張博士「ならば話は早いです。彼女が見てきた深海の世界、その世界が崩壊しようとしているのですよ。深海棲艦の出現はその端矢にすら過ぎません」 #ドボク鎮守府

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畝傍老人！私はその老人を知っている！ いや！私がサルベージした艦娘！ あのまなざしとあの顔のキズを知っている！ ～1943年 畝傍事件～【西郷隆盛は生きていた？】 - Togetterまとめ togetter.com/li/731132 #ドボク鎮守府

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夕張博士「私は畝傍老人の助言に従い、深海の調査をしているに過ぎません。 かつては深海は龍宮城と呼ばれるほどの艦魂の高天原という時期がありました。 それが第二次大戦の戦没艦の飽和状態で地獄と化したのです」 #ドボク鎮守府

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夕張「飽和状態と化した世界はどうなります？新たな生存権を求め、世界を広げるでしょう。彼らは深海を広げようとしています。つまりは世界の大陸が深海に…陸地が沈没するのです」 提督「日本以外全部沈没じゃなくて？」 夕張博士「本気と書いてマジ」 #ドボク鎮守府

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なんてこった、日本沈没どころか世界沈没とは更にぞっとしない。 深海に苦言を呈しにいくのも一苦労である。 夕張博士「破局を回避する方法を今、必死になって Apple II plusと格闘しながら原稿に書いているんです」 #ドボク鎮守府

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夕張博士の愛機アップル2プラスはこんなのです。 Apple IIGS Computer Review: youtu.be/8Jc-LMB-zRI @YouTubeさんから #ドボク鎮守府

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提督「またえらい古いパソコンを…」 夕張博士「キミィ！いや設営隊の提督さん！アップルのマシンはですね（ｒｙ」 林檎信者の話を27分ほど聞かされて、解放された時は頭が林檎になりそうだった…。 #ドボク鎮守府

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オガサワラの船橋… 提督＜＜みんな林檎信者には気をつけるんだ…＞＞ 大潮「ハァ？」 いかんいかん、過去の事を振り返ろうとして変な事を言ってしまった。 一斉放送のマイクを握り何を話そうといたか悩んだ。 #ドボク鎮守府

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提督「大潮よ、私喋ろうとしてたのはなんだっけ…」 大潮「船橋OSがついにボケましたか」 初霜「ええと…、私どもの提督の申し出を受けた理由ですよ」 提督「90ン年も生きてるとボケちゃって…そうだったかい。有難う」 #ドボク鎮守府

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提督＜＜あ～、比良坂さんの申し出を受けた理由はもちろんトンネル工事という立派な理由がある。でもそれだけではない。我々は様々な世界を知るべきなのだ。ドボクワールドからウイッチワールドへ…、だ。＞＞ #ドボク鎮守府

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提督＜＜種族が繁栄する為には多様性こそが決め手なのだ。私達はドボクだけに打ち込んでいる訳にはいかない。艦隊だけではない海洋これくしょんを目指すべきであると運営神に何度も進言している＞＞ #ドボク鎮守府 v

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提督＜＜私には夢がある。軍艦だけの海は寂しい。華やかな豪華客船娘も空を睨んだか弱い特設監視艇娘も黙々と働く作業船娘も、みんながワイワイと楽しく生きていける海をみたい。それには違う世界の情報や技術が助けになるだろう＞＞ #ドボク鎮守府

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提督＜＜これから訪れる地には魔女が治める艦隊がある。魔術の力だけでなくそこで生きる船魂の生き様を勉強しに行くのだ。きっとドボクワールドで将来起こるとされる重大な危機を回避する為のヒントになると思う。それではみんな… 　今日もご安全に！　＞＞ #ドボク鎮守府

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時雨＜＜時雨、了解…ご安全に＞＞ 最上＜＜ボクもご安全に！＞＞ 扶桑＜＜今日もふこ…いいえご安全に！＞＞ 各艦からマリンバンドで返信がくる。 初霜「ご安全に？」 提督「これがドボク・アイサツだ」 #ドボク鎮守府

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そんな訳で土木野郎どもの艦隊は、遥々と異世界の南洋までやってきたのだ。 溶岩が固まってできた突岩の島を横目に母艦が進んで行く。 初霜「あと17000ってとこです。3時に方向には岩礁があるのでそこを避けて…」 #ドボク鎮守府

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オガサワラ「トウちゃん…脇腹痛い…」 オガサワラが起きてきた。 どうしたと見ると艤装服である白いスーツの脇腹に穴が開いている。 提督「カアちゃん、寝てる時にさっき漂流物とぶつかってちゃってさ。大丈夫？このまま航行できそう？」 オガサワラ「なんとか…」 #ドボク鎮守府

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提督「じゃぁ大事とってレッカーするか？」 オガサワラ「れっかぁ？」 提督「私はクレーンだよ。早い話が吊り上げながらお前を運べるのだ」 オガサワラ「へぇ～…　　って、はぁあああああ！？」 初霜は目の前の熟女が何を言っているのか理解できなかった。 #ドボク鎮守府

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提督「オガサワラを私が吊ってな、向こうの島まで曳航していけば痛みは和らぐだろう？」 大潮「艦艇モードになるんですか？あれ陸地の近くだと許可が…」 提督「ここはもう、よその世界だから大丈夫」 #ドボク鎮守府

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提督が曳航中の時雨と扶桑に呼び掛ける。 ＜＜ワレ　サンコウ　カアちゃんお腹痛い　よってレッカー作業を行う＞＞ 時雨「レッカー作業？」 扶桑「提督が吊るみたいね。時雨、提督の本体見た事あるかしら？」 時雨「うそ…提督があんなデカイの持ち上げるの！？」 #ドボク鎮守府

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提督「じゃあちょいと変身してくるわぁ」 バタン 初霜「へ…変身？」唖然とする初霜に大潮がこう言った。 大潮「司令官は特殊船ですから」 初霜「は？」 大潮「船娘…というよりは起重機生命体と呼ぶべきでしょうか」 #ドボク鎮守府