【ニンジャスレイヤー二次創作】【ベイルド・ドゥーム・アンダー・ギター・サウンド】#4(完結)
「イヤーッ!」「グワーッ!?」ニンジャスレイヤーの決断的飛び蹴りがトランスレイターを壁に叩きつける!トランスレイターは咄嗟に右腕の機銃を構える!「イヤーッ!」「グワーッ!?」ニンジャスレイヤーのカラテチョップにより右腕がケジメ!70
2014-11-28 01:39:10トランスレイターは咄嗟に左腕の機銃を構える!「イヤーッ!」「グワーッ!?」ニンジャスレイヤーのカラテチョップにより左腕がケジメ!拘束を脱したエルフニンジャがニンジャスレイヤーへと駆ける!だが、遠い!あまりにも!71
2014-11-28 01:44:31ニンジャスレイヤーは身動き取れぬトランスレイターの前でカラテチョップを水平に構え、カイシャクの姿勢をとる。「貴方…た…助け…」トランスレイターのLEDサイバーグラスに「なんかに配慮」と表示される。「イイヤアアーーッ!」「アバーッ!?」トランスレイターの首がケジメカイシャク!72
2014-11-28 01:48:19「サヨナラ!」トランスレイターは爆発四散!その生首は落下し、会場に散乱するニンジャ頭巾生首のうちの一つとなって転がった。「トランスレイター=サン!」エルフニンジャが叫び、止まる。ニンジャスレイヤーとエルフニンジャはタタミ4枚の間合いを取った。73
2014-11-28 01:53:41「仲間?未来?随分と少なくなってしまったな」「ダ、ダマラッシェー!」エルフニンジャは思案する。((一人でやれるのか?この死神と?…いや、問題ない。彼こそは我々が見てきた存在。手の内は全て、見えている))「出会うべきでない存在に出会ってしまったことを後悔させてやる!イヤーッ!」74
2014-11-28 02:04:10ニンジャスレイヤー相手にヒカル・ジツを使う暇はない!カラテだ!エルフニンジャはヤリめいたサイドキックで顔面を狙う!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは両手を地面につき回避!「イヤーッ!」そのまま後ろ足でエルフニンジャを蹴り上げる!メイアルーアジコンパッソだ!75
2014-11-28 02:10:47「イヤーッ!」エルフニンジャはブレーサーでガード!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは勢いを殺さずその場で回転、回し蹴りを放つ!「イヤーッ!」エルフニンジャは側転回避!そのまま側転でニンジャスレイヤーの背面へ回り、回転ジャンプからの袈裟斬りカラテチョップを繰り出す!76
2014-11-28 02:19:31「なるほど、一人ではその程度か。イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはカラテチョップをブレーサーでかわし、顔面にカラテフックを叩き込む!「グワーッ!?」エルフニンジャは間合いを取り、再び挑みかかる!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」77
2014-11-28 02:25:58「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」「イヤーッ!」「グワーッ!?」「イヤーッ!」「グワーッ!?」「イヤーッ!」「グワーッ!?」「イヤーッ!」「グワーッ!?」78
2014-11-28 02:28:04数分後、そこには襤褸切れめいてかろうじて立つエルフニンジャの姿があった。ニンジャスレイヤーはカイシャクすべく歩みを進める。「ま、待て、ニンジャスレイヤー=サン!私は死ぬわけにはいかない。我々は貴方の活動を広めなくてはならない!」「…オヌシは私のファンだと言ったか」「そうだ」79
2014-11-28 02:32:09「私の活動を見てきたと」「そうだ!それが我々の役目!」「…ならばオヌシは幸運だ。私がニンジャをどうするのか、最も近くで見れるのだから」エルフニンジャは見てしまった。ニンジャスレイヤーの目に宿る、自分に向けられた怒りと殺意を。「ア…アイエエエ!?アイエエエエエエエエエエ!」80
2014-11-28 02:36:05「イヤーッ!」「アバーッ!?」ニンジャスレイヤーのカラテチョップがエルフニンジャの左胸を貫通!そこから引きずり出された右手には真っ赤な心臓が血を滴らせ、脈打っていた。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは右手を握り、脈打つそれを潰した。「サヨナラ!」エルフニンジャは爆発四散した。81
2014-11-28 02:39:41ボブは目を開けた。ここは…スタッフルーム?自分は、確か足を踏み外して…。「やっと起きたかい、ボブ」エルフニンジャがボブを見下ろしていた。「アイエエエ!?」「待つんだ。よく見なさい、ボブ。私だ」「エッ…ハァーッ!ハァーッ!…あなたは…『エルフのせんし』」「そうだ」83
2014-11-28 02:52:33周囲を見る。スタッフルームには自分のよく知る、翻訳チームの面々がいた。白い髭のオーディンめいた老人、サイバーグラスをかけた二人組、いくつかの指をケジメした歴戦の翻訳スタッフ達。その他も。あれは夢だったのか?足元を見る。クナイ・ダートを突き刺された左足に包帯が巻かれている。84
2014-11-28 02:57:17「ハァーッ!ハァーッ!…夢じゃない…どうして翻訳チームがニンジャに?あれはなんだったの?」ボブの問いに『エルフのせんし』が答える。ファンタジー小説の登場人物めいた格好をした、奇妙な男だ。「いや、夢だよボブ。君はすぐに忘れる。でもどうしても知りたいというのなら、真相は教えよう」85
2014-11-28 03:01:04「彼ら…エルフニンジャ=サンとトランスレイター=サンは、元々ニンジャヘッズだったのだ。そこにニンジャソウルが憑依して、ニンジャの力で我々翻訳チームのアジトを突き止めてしまった。」『エルフのせんし』は俯く。「我々は抵抗したが無駄だった。翻訳チームは彼らに奪われてしまった。」86
2014-11-28 03:04:07「あれは二人が勝手にやったことなの?マンゴーもぎ研修も?」「あんなものはマンゴーもぎ研修ではない。彼らは半端に翻訳チームの真実に触れてしまい、あんな行動に出たのだ。そして…死んだ」『エルフのせんし』はどこか悲しげに言う。ボブははっとして思い出す。「そうだ!僕は会ったんだ!」87
2014-11-28 03:10:12「彼がニンジャを殺したんだろ!?そう、あの人は…」『エルフのせんし』が手をかざし、止めた。「いいかいボブ。世の中には知らないほうがいい事もあるんだ。例えば、今のライブ会場の様子。それに、これだ」『エルフのせんし』が原典を取り出す。88
2014-11-28 03:15:16「この作者、ブラッドレー・ボンド=サンとフィリップ・ニンジャ・モーゼズ=サンについては、我々もよくわかっていないんだ。彼らはミステリアスな面があるからね。翻訳チームを乗っ取った二人は、そこに安易に足を踏み入れてしまった。」「彼らは、実在するんでしょ?」「ああ、当然だ」89
2014-11-28 03:20:11「重要なのは彼らが何者なのかではない。何をしたかだ。今日現れたもう一人のニンジャは、君と我々を救ってくれた。それだけでいいんだ」「でも…」「ボブ、入るべきでない場所に入ればどんな危険が待っているかわからない。今日だってそうだ」「…」90
2014-11-28 03:23:28「ライブの年齢制限は我々がつけたのだ。君を危険から遠ざけるために。ニンジャを騙してな。」「エッ……だって…翻訳チームのアジトが引っ越してから、全然誰とも会えないし、ちゃんと活動してるか…僕が監視しないと…ウーッ!」ベッドの上の少年は、嗚咽し始めた。91
2014-11-28 03:30:52『エルフのせんし』が優しく声をかける。「そうか、それはすまなかった。最近は作品の人気も出て、忙しくてな。また遊びに来るといい」「うん」「今日はもう帰りなさい。そしてこの夜の事は、忘れなさい.。」92
2014-11-28 03:34:09重金属酸性雨の降る夜のシブヤ・ディストリクトをレインコートを着て歩くボブのニューロンには、今夜の恐るべき事件がセンコ花火めいて散っていた。それらはまさにセンコ花火めいて、映像を散らし消えていく。ニンジャ・リアリティ・ショックによる自己防衛本能がそうさせているのだ。93
2014-11-28 03:39:36