Partnership:二日目昼

──そして、二日目の白い刻。
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盈のゴルゴン・ゾーラ12世 @Gorgonzola_12

「ふむ。そうするとしよう」 ツヴァイの出した寝具へラクスをそっとおろし

2014-11-28 23:06:38
人間《ディアドラ》 @actSkbz

「われらは、アインと、たちばが、おなじ、ゆえに。──こういうとき、はがゆくおもう、の」 眉尻を下げれば、フィーアにそう返す。そうしてから、視線に気付けば、そちらにいつもの気だるげな表情を向けて。 「……なんぞ、いぶかしげな、しせんを、われに、むけよるか」

2014-11-28 23:27:47
人間《ディアドラ》 @actSkbz

「ほんに、ようできておる。ふふ、あとで、われにもようくみせてくりゃれ、の」 朗らかな笑みをユッテリーネに向け、布団に下ろされたラクスを確認すれば、また表情は常の気だるげなそれへ。 「きえた、というよりは、このまま、ほうっておけば、きえる、と。──さすがに、それは、さけたい、が」

2014-11-28 23:27:49
人間《ディアドラ》 @actSkbz

「われに、てだては、ない、ゆえ。──せいぜい、こうして、なれらが、よびかけるのを、みまもるくらい、よ」 苦笑めいたものを浮かべれば、ゆるりと辺りを見回す。 「まったく、なにがあったのやら、だ、の」 ぽつりとごちれば、また苦笑い。さて誰ぞが呼び掛けるか、と四つ尾を揺らす。

2014-11-28 23:27:52
ブラウン @nonac_00

「……あー。」 子供らに優しくなってる。 物凄く生温い視線をツヴァイに向けて。 「呼び掛けるって言われてもなぁ。」 ……はてさて、何を? 暫し、考え。 「アイン、朝飯の時間だぞ。 出てきて一緒に食べないか?」 結局、出てきたのはこんな普通の呼び掛けで。

2014-11-28 23:37:31
リドフィ=アイレニア @lidofie_I

ツヴァイの言葉に、その通りだと言いたげにこくりと頷き。 "つる"と言うらしい紙細工を持ってはしゃぐ幼子2人を優しげな瞳で見つめる。 その様子は、夜を越える前には見られなかったものであり。人形の様な空虚な印象は随分と薄れているだろう。

2014-11-28 23:48:38
虚のアイン @psTeilEins

その映像は、虫食いのボロボロで、かろうじてそこが屋外であることがわかる。雨が降ったのか、地面が濡れている。地面に立てられた丸太の柱に、子供が縛り付けられている。顔も何も画面から削り取られたようで、子供であるらしいこと以外は判然としない。 『わたし』は、それを、見ていた。

2014-11-29 00:04:24
虚のアイン @psTeilEins

頭上から、声が降ってくる。 「――朝食だ」 男か、女か、大人か、子供か、わからない。ただ、それは人の声であった。 ほんの一瞬。アインに呼びかけたブラウンの、眼と耳に届いたそれは、幻か。

2014-11-29 00:04:32
ブラウン @nonac_00

その映像は酷く胸を締め付けるような。 それでいて、あくまで他人事のような。 不思議なソレに引き摺られた感情を吐き出すように。 溜め息を、一つ。 それが追憶、であっても。 後悔であっても。 そこに居た所で。 何が変わる?

2014-11-29 00:25:39
ブラウン @nonac_00

「アイン。」 咎めるように、言い聞かせるように。 呟いた言葉は自身でも理解できない寂しさを伴う。 「寝ぼけてないで起きろ。」

2014-11-29 00:29:48
クォーツ @ps_quartz

先立って訪れた女が、エスコートを気取るように少女へ先を促した。  咄嗟の最初の魔王の誤魔化しを信じきってから、現状の把握に一拍遅れた。  見回しては、前日に『記録』したこととは異なる箇所を幾らか見出しては、首を捻る。 「アインおはよう? オカエリ?」  降った声へ、暢気に。

2014-11-29 00:43:07
虚のアイン @psTeilEins

ぼやりと、虚空から生じた靄が、ゆっくりと人の形を作る。男か、女か、大人か、子供か、流れる雲のように定まらない。一日目よりも遥かに曖昧で、比べるべくもなく薄れた形。白いばかりの床から少し浮いて、漂っているように見える。 半分伏せた眠たげな眼が、自分を呼んだものを見返す。

2014-11-29 00:45:50
ブラウン @nonac_00

@psTeilEins 「おはよう、アイン。」 視線がかち合う。 少しだけ、照れるようにそれだけ伝えれば。 直ぐに視線は虚空をさ迷う。

2014-11-29 00:58:42
ブラウン @nonac_00

まぁ、不定形な生まれる前の魂ならこんなものだろうと。 霞のようなその姿に何かを投影するわけでもなく思う。 ただ。 「……それで、飯食えるか?」 人間のご飯しか作れない。 花でも供えれば良いのだろうか?

2014-11-29 00:59:43
虚のアイン @psTeilEins

アインは眠ったことがない。だから、目覚めたこともない。おはようと言われた記憶も、ない。あるいは奪われたためかもしれないが。 ――わからない。 靄のような形から、音でさえない声が返る。 ――どうして、それが、ひつようなのか。 ――わたしには、わからない。

2014-11-29 01:08:02
ブラウン @nonac_00

「あーー、多分。知るためだろう。」 ブラウンは、断言しない。出来ない。 可能性を示すだけ。死がどれほど容易いか知っているから。 「知らなきゃ、それがお前にとって必要なのか不要なのかもわからないだろう? 分からないものを分かるには、得てみないといけない。 非常に面倒だがな。」

2014-11-29 01:20:37
ブラウン @nonac_00

たった三日。残り二日。 それか、彼にとって短すぎるのか長すぎるのかまだ判らないけれど。 「判断は、最後にすりゃいいさ。  記憶しろ。比較しろ。貪欲に。得るために。知るために。」 手伝いぐらいなら、してやるさ。 むず痒い様な、羞恥心を感じたまま男はそう、伝えた

2014-11-29 01:21:21
虚のアイン @psTeilEins

ぼんやりと、漂っている。靄のような形は、ただそこに浮かぶばかりで、動かない。ただ、 ――わたしは、まだ、生まれていない。食事は、まだ、必要ない。 食事とは生命の維持のために行われる行為で、それはまだ、維持すべき生命を得ていない。 ――あなたは、何を、知りたいと、望むの。 問う。

2014-11-29 02:07:21
ブラウン @nonac_00

「栄養を取れと言ってるんじゃなくてだなぁ……。」 何と、言えば伝わるか。 それは、本来言葉に表すまでもないものだ。 そもそも、何故に俺が人の通りを説かなければならないのか。 それは神父の役割であるというのに。 「栄養や肉体の飢餓とは別で、ヒトが飢える生き物だから、かなぁ。」

2014-11-29 02:39:18
ブラウン @nonac_00

「……問い、ねぇ あえて、何かを言うのであれば。 お前がヒトなのかモノなのか。俺は知りたい 感情と意思の境を。使命と運命の矛盾を その答えの切れ端を、きっとお前は持っている」 言葉を飾ってみたけれど、知りたい意思に偽りは無いけれど。 衝動的なソレに名をつけるつもりは、無い。

2014-11-29 02:42:14
虚のアイン @psTeilEins

――わたしは、まだ、ヒトじゃない。 ――わたしは、まだ、モノじゃない。 ――わたしは、まだ、生まれていない。 ――わたしは、まだ、定まっていない。 ――わたしは、まだ、始まっていない。 ――わたしは、まだ、ここにいる。 ――わたしは、ただ、ここにいる。 ――その、理由が――

2014-11-29 03:24:05
虚のアイン @psTeilEins

音無き声は、ぽつぽつと零すように語る。アインには、心がほとんど残っていない。心から生まれる感情もまた、失われている。 ――終得(ついえ)る、ためなら―― あるいは、残されていたなら、 ――わたしは―― 泣き喚いて、抗っただろうか。 曖昧な姿は揺らぎ、漂い、黙する。

2014-11-29 03:24:16
ブラウン @nonac_00

「そう。」 それは肯定するように呟く 「お前はまだヒトでない。  お前はまだモノでもない。  お前はまだ定まっていない。  お前はまだ死んでいない。  お前はまだそこにいる。  お前は、ここにいる。」 その理由が

2014-11-29 10:19:02
ブラウン @nonac_00

「他者の祈りであるなら。 あるいは、本人の欠片の霞の塵の様な生きる意志であるならば。 それがまだ、世界に干渉できる存在であるなら。 死んで、いないのなら。」 男は酷く意地の悪い笑みを浮かべる。 「僕の前で消えてイられると思わないデくださいね。アイン君。」

2014-11-29 10:20:16
人間《ディアドラ》 @actSkbz

「ひとまず、あれは、あやつにまかせる、として」 少し離れた位置に移動すれば、そこそこな大きさの卓袱台(形だけで大きさは明らかに卓袱台のそれではない)を現せば、座布団引いて緑茶を啜る。 「みな、こちらへ、きやるがよかろ。こういうのは、あれじゃ……」

2014-11-29 13:36:07
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