そうだ ホール、作ろう。

フォロワーさんの艦隊が楽団として演奏に来るよ! →やばい、ホールがない →じゃあ作っちゃえ!
0
不明乗務員 @FO5GJ

@maroncarpbaka そういえば、そちらの司令部にもウチの音楽隊をお邪魔させたいのですが、如何でしょう?

2014-11-30 13:45:52
マロン @maroncarpbaka

@50b3lgb 全く問題ありません。よろしくお願いします

2014-11-30 13:46:18
マロン @maroncarpbaka

「はい、よろしくお願いします。それではお待ちしてます」 「上から?」 「いや、そうじゃない。なんか楽団が来てくれるらしい」 「いつですか?」 「来月の3日」 「3日って、あっ…(察し)」

2014-11-30 14:56:15
マロン @maroncarpbaka

@maroncarpbaka 「まぁ、そういうことだから元々遠征も出さない予定だったしな。逆に言えばこの日くらいしか全員が集まるというのもないからな」 「それで何人くらいが来るんですか?」 「なんか全員で押しかけます。泊まるのは船の中なので問題ないです、とか言ってたぞ」 「」

2014-11-30 15:00:44
マロン @maroncarpbaka

「楽団ということはオーケストラなんですよね?」 「まぁそうなるな」 「100人以上が演奏できるスペースなんてウチにはないじゃないですか、どうするんですか。まさか市民会館借りるわけにもいかないでしょうし」 「それなら問題ない。少し離れた場所に広い土地がある。そこにホールを作る」

2014-11-30 15:47:41
マロン @maroncarpbaka

「2週間しかないのに作れるんですか?」 「任せておけ。知り合いの土建屋に超高速で建物建てられる腕利きのいい職人集団がいるんだ」 「もしかして、『ドボ鎮』って言われてる…」 「当たり。まぁ彼らなら大丈夫だ」

2014-11-30 15:51:49
マロン @maroncarpbaka

「でも100人以上が演奏できるホールをたった2週間で建てるのなんてできるんですか? これでもし完成できなかったら向こうさんにどうお詫びすればいいのか」 「知ってるか、大和とか武蔵とかが住んでる別館は土地を接収してから完成するまで1週間だった」 「ドボ鎮ぱネェ…」

2014-11-30 16:03:41
マロン @maroncarpbaka

「幸い、すでに土地は接収してあるし予算は『艦娘の慰安施設』とでもしとけば落ちるくらいの緩さだから、そっちの方は気にしなくて構わん」 (この人敵に回したくない…)

2014-11-30 16:06:38
マロン @maroncarpbaka

「じゃあ早速電話してみるか」 プルルルル… 「はい、こちらは小さな体に大きな重機のコバトン建設です」 「いつもお世話になってます、鎮守府のマロンです。社長様はおられますでしょうか」 「はい、ただいまお繋ぎします」 ♪〜 youtu.be/wToOOdcZY_0

2014-11-30 21:17:02
拡大
マロン @maroncarpbaka

「はい、お電話変わりました。いつもお世話になります」 「こちらこそ。さて、急なお願いなのですがオーケストラが演奏できる規模のホールを作っていただきたいと思いまして」 「期限は」 「2週間なのですが」 「分かりました。さっそくそちらに伺います」 「ありがとうございます」

2014-11-30 21:23:14
マロン @maroncarpbaka

「オッケーもらった。これから来るみたいだから茶の準備しといて」 「いくら国連指定企業だとしても柔軟すぎじゃないの」 …ピーンポーン 「ほら、もう来たみたいだぞ」 「車で来るんじゃないんですか普通」 「なんかプライベート瑞雲持ってるらしい」 「」

2014-11-30 21:28:00
マロン @maroncarpbaka

「こんにちは、コバトン建設です」 「遠いところお疲れ様でした」 「早速ですが建設予定地を見せていただきたいと思うのですが」 「了解しました。車出しますね」 「瑞雲でも構いませんが」 「いやいや、1キロくらいなので」 「それではお言葉に甘えて車で行きましょう」

2014-11-30 21:40:00
マロン @maroncarpbaka

現場について車を降りる。そこには広大な更地が広がっていた。 「ここです。本当は別の施設にする予定だったと聞きました」 「ほうほう、これくらいの大きさならば十分ホールは作れますよ。あ、地鎮祭も今日やっちゃいます? そうすれば明日からすぐ工事を始めることができますので」

2014-11-30 23:56:54
マロン @maroncarpbaka

「そうですね、工期も少ないですからね。できるならばやっちゃった方がいいかもしれないですね」 「それでは私も担当の者に連絡を取るので、その間に日本酒を用意して頂けませんでしょうか。お神酒が必要なので」 「早速取ってきます」 そういうと車を走らせ食堂に酒を取りに行くことに

2014-12-01 00:01:23
マロン @maroncarpbaka

車を走らせ食堂から日本酒を拝借し、再び現場に戻ってくるまで約30分。その間にコバトン建設の人はもう準備完了していた。いくらなんでも早すぎだろう。 「やはり瑞雲で来たのですか」 「私は彩雲だよ」 「彼女が地鎮祭担当の隼鷹です。それではよろしくお願いします」

2014-12-01 00:06:37
マロン @maroncarpbaka

隼鷹が土地の真ん中に立ち何やら呪文のようなものを唱え始めた。唱え終わると式神を出し飛ばす。すると式神が東西南北の4方向に別れ、式神が土地と同化した。 「これで悪霊は封印できました。お神酒はありますか」 コップに注がれた日本酒を渡す。そしてそれを隼鷹に渡した

2014-12-01 00:13:30
マロン @maroncarpbaka

渡されたお神酒を隼鷹は一気に飲んだ。 「ぷはーっ、美味かったぜ! ありがとう」 そういうと隼鷹は彩雲に乗り帰っていった。 「これで地鎮祭は終了です」 「先ほど彼女が飲んだのも手順の一つなのでしょうか」 「あれは彼女がお酒が好きだから勝手に飲んでるだけです」 「ですよねー」

2014-12-01 00:16:07
マロン @maroncarpbaka

次の日からホール建設のための工事が開始された。 多数の五十鈴が工事に加わっている。「解体」された彼女たちは普通の女の子に戻るわけだが、仕事がすぐ見つかるわけではない。そこで、コバトン建設では退役艦娘を積極的に採用しているのだ。これが「ドボ鎮」と呼ばれる所以でもある

2014-12-01 00:19:47
マロン @maroncarpbaka

五十鈴はLv12で改造可能で、改造すると22号電探を持ってきてくれると言うことでいわゆる「牧場」がなされた。今ホール建設のために働いている五十鈴はほぼ全員がそういう経歴の持ち主であった。それにしても同じ艦だからか連携作業がスムーズで見ていて非常に気持ちがいい

2014-12-01 00:23:51
マロン @maroncarpbaka

そんな彼女たちの頑張りの甲斐があり11月30日午後6時を以って完成と相成ったわけである。 「これで完成ですね」 「ありがとうございます。これで楽団の方をお迎えすることができます」 そう言うとコバトン建設社長と握手を交わした。社長のマイ瑞雲には「UW」の信号旗が掲げられていた

2014-12-01 00:29:53