超準解析(IST)についてのつぶやきまとめ
Edward Nelson による Internal Set Theory (IST)は、標語的に言えば「ユニバースごと超準化された」集合論です。多くの超準解析では正則性公理周辺が微妙になることがありますが、ISTはZFCの保存拡張であることが知られています。良いことずくめのようですが実際には流行っていません。推進派の自分ですら、他人にはなかなか勧めづらいところがあるなぁと感じます。IST独特の扱いづらさがどの辺なのかをつらつらと書いてみました。
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dif_engine
@dif_engine
ネルソンのIST(internal set theory)のように、超準域の構成すら行わずに使えるように離乳食レベルまで噛み砕かれた体系があるのになぜ超準解析が普及しなかったのか。
2014-11-26 00:56:30
dif_engine
@dif_engine
ネルソンのISTが簡単、というのが結局嘘であった、というのは言い過ぎだとしても、数学的言明を全て論理式で書くということが結局「普通の数学をやってる人たち」にはそれほどアタリマエのことではなかったのではないか?と感じる。
2014-11-26 00:59:48
dif_engine
@dif_engine
例えば、「有限性」と「*有限性」の違いというのは「要するに何なのか?」と言われると非常に難しく、ISTの場合だと「公理でそうなってます」としか言いようがなく、納得感が得られないのでキモチワルイと思われて敬遠されてしまったのではないか?と思えなくもない。
2014-11-26 01:02:53
dif_engine
@dif_engine
Alain Robert (この人はISTの入門的な本を書いている(絶版))は、ISTにおける「スタンダード」な元は、accessible なものと解釈できるというような事を書いてる。
2014-11-26 01:05:38
dif_engine
@dif_engine
Robert が "accessible" で何を主張したいのかよくわからないのだけど、構成可能であるということの公理化とかそんな意味かなと思うと公理(I)なんかは、なんとなく「気持ち」が伝わってくる気がする。
2014-11-26 01:08:26