横山裕　×　風邪ひきさん

りえこ @eighter_rieko83

横山裕　×　風邪ひきさん １ いつもなら１日何通も届く彼女からのメール。 今日は夕方になっても一通も来ない。 たまたま仕事も早よ終わって、なんか気になったから電話した。 あきらかに元気なフリの声。 今から行くわ、って言うたら、焦った声で謝ってくる。 “ごめん、風邪ひいた…”

りえこ @eighter_rieko83

２ 合鍵で部屋入ると、ベッドの上に苦しげな彼女。 顔が真っ赤になっとる。 おでこに手を置くと、高熱やって計らんでも分かるぐらい。 □□「ん…きみくん…？」 横山「薬飲んだんか？」 □□「うん…病院も行ったよ…。」 横山「そぉなんや…貼るやつ 　　　買ってきたわ。」

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３ おでこにペタンと貼る。 横山「他にしてほしいことある？」 どうしたらえぇか、分からんで聞くと、微かに笑った彼女。 □□「ありがと…大丈夫… 　　　うつっちゃうから帰って？」 横山「何言うてんねん。 　　　ここにおったるわ。」 □□「でも…。」

りえこ @eighter_rieko83

４ 横山「えぇから、もぉ寝ぇや。」 □□「きみくん…。」 横山「ん？」 □□「きみくん…。」 横山「なんやねん…？」 □□「・・・・・。」 どうやら眠ってしまったらしい。 こんなんほっといて帰れるわけないやん…。 彼女の手をギュッと握って、寝顔を見つめた…。