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音響監督・えびなやすのり氏の「THE LAST NARUTO THE MOVIEのサウンドができるまで」

『NARUTO -ナルト-』シリーズ、『ヨルムンガンド』シリーズ、『みなみけ』シリーズなど数々の音響監督をなされているえびなやすのりさんが「THE LAST NARUTO THE MOVIEのサウンドができるまで」についてツイートされたものをまとめさせていただきました。読み応えがあります!まだ映画を見ていない方は知りたくない内容もあるかもしれませんのでご注意下さい。
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えびなやすのり @yasunorisan
さてさてナルト劇場公開から1週間が経った土曜日。久々に長文ツィートをしちゃいます。 今回は THE LAST NARUTO THE MOVIEのサウンドができるまで です。 映画の話を頂いてから完成するまで音響監督としてやった事を解説し ますよ。→
えびなやすのり @yasunorisan
1.THE LASTをまだ見てない人。もしかしたら知りたくない内容とかあるかもしれないのでご注意ください。 映画を観たって人。あのシーンはこんな感じで作ったなんて事が解ってもう一度映画を観ちゃうかも! それではスタート‼︎ pic.twitter.com/ycwojcpZSv
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えびなやすのり @yasunorisan
2.まずはひとつ前の映画ROAD to NINJA迄時計の針をもどしましょう。2012年の夏です。 大分時間が経って僕の記憶も怪しくなってるので多少の月日の間違いはご容赦ください。
えびなやすのり @yasunorisan
3.RTN完成後の僕とプロデューサーとの話。 僕「次回はどんな話になるんですかね。」 P「 来年はないよ。」 僕「えっ!?」 こういう会話が交わされたわけではありませんが、がっつり省略すればこんな感じでした。 そうして2012年は終わるのでした。
えびなやすのり @yasunorisan
4.それから1年 2013年 ナルトテレビレギュラーでの会話 僕「もう映画ないんですかねぇ。」 P「あるよ」 僕「えっ!」 P「でもやるの来年の冬なんだよね」 僕「えーっ⁉︎」 勿論こんな会話は交わされていませんが概ねそんな情報が入ってきた2013年でした。
えびなやすのり @yasunorisan
5.2014年は映画を冬にやる。という情報だけで終わった2013年。 ところが年が明けてチョットした動きが音響サイドに起きます。 それは15年続いたNARUTOの連載が11月に終わる。その続きの物語を映画でやるということでした。この時映画の具体的な公開時期を初めて知ったのですが→
えびなやすのり @yasunorisan
6.それよりも、NARUTOが終わるということの方がショックでした。 このことはトップシークレットととして僕達に伝えられ、暫くはスタッフのみが知る事となります。勿論役者にも伝えてません。 肝心の映画の方は全く情報がなく暫くはテレビレギュラーの作業を進める事になります。
えびなやすのり @yasunorisan
7.映画の事で動き出したのは4月くらいでしょうか、 公開が12月となると音の完成はいつ迄にあげないといけないからどこでダビングをしてどこでアフレコをするとかがボンヤリと見えてきます。 音響スタッフもナルト以外の仕事もしているのでNGの曜日とかも聞いていかなければなりません。→
えびなやすのり @yasunorisan
8.スタッフの調整がされだすと あぁいよいよ始まったな という気になるのです。 僕の方にはまだシナリオは降りてきませんが、音響制作会社には初期段階のシナリオが届けられていて 今回の内容はナルトとヒナタの物語とになる。つまり竹内順子さんと水樹奈々さんは一緒にがっつり喋る事になる→
えびなやすのり @yasunorisan
9.なのでこの2人は絶対一緒の収録を死守しなければならないという事が分かってきます。 2人とも忙しい人なので予定の合う日が少なく、10月の数日が候補日としてあがり4月にして早々と収録の日が予定されます。この段階で4日程、そこに他の役者を集める作業も打診されていきます。
えびなやすのり @yasunorisan
10.ここで他の役者も含めて集まりのいい日を2日に絞り、大体のキャストの収録日を決めていきます。 この段階でトネリ候補があがっていたかは、僕はわかりません。
えびなやすのり @yasunorisan
11.僕にシナリオが来たのは6月だったと思います。 最初読んだ感想は 「‼︎‼︎‼︎‼︎っっっ」 でした。 まぁびっくり⁉︎な事だらけ! 6月といえばNARUTOもジャンプにバリバリ連載中で大盛り上がり。勿論終わるなんてのもまだ発表されてない。→
えびなやすのり @yasunorisan
12.ところがこのシナリオにはその後誰がどうなって誰と誰がくっついて仕舞いには子供まででてくる。 このシナリオを落としたら殺されると思いました。 それくらい持ち歩いてることがドキドキだったです。
えびなやすのり @yasunorisan
13.この段階でもシナリオはまだ決定稿でありません。内容が変わる可能性もあるし事実変わっていってます。 それでもその時期にシナリオが必要なのは音楽のイメージを作らなければいけないからです。 映画では90分以上上映時間があり、その音楽的構成を考えるのは簡単なことではありません。→
えびなやすのり @yasunorisan
14.なのでシナリオは早めに貰って、時間がある時にモチーフを考えたり構成を考えたりします。 その為にはストーリーを把握し話の流れを理解する時間が必要なのです。
えびなやすのり @yasunorisan
16.そんな中NARUTO BGM作曲者の高梨康治さんが2年連続JASRACの国際賞授賞という嬉しいお知らせが。 記念の食事会で今回もよろしくと挨拶を その時は映画音楽の話はあまりせず、ハモンドオルガン使いましょうよ。位だったかと。
えびなやすのり @yasunorisan
17.7月頭に小林監督との初顔合わせです。小林監督と仕事をするのは今回が初めてでした。監督から音楽リクエストは 今回はラブストーリーで行きたい。 ケレン味たっぷりにつくりたい。 テレビの曲を使っても構わない。 でした。
えびなやすのり @yasunorisan
18.その辺りから音楽メニュー作りに入ります。今回の敵は月の番人(イメージ)から怪奇映画のイメージ。そしてナルトとヒナタは儚い恋で、伝えられないもどかしさ。地球軍対宇宙軍(イメージ)。そしてNARUTOといえばの和物ロック。などを考えました。
えびなやすのり @yasunorisan
20.小林監督とは何回か打ち合わせを重ね 概ねの音楽モチーフにオッケーをもらい、そこから音楽の付けどころなどをシナリオにメモしていきます。 この段階でもまだシナリオは決定稿ではないのであくまで変更が来ても良いように大まかに考えます。
えびなやすのり @yasunorisan
21.この辺りでトネリ役で福山潤君の名前が挙がったのですが、音響制作はスケジュールの打診をしていたのでもっと前から彼の名前は挙がってたのかもしれません。小林監督はNARUTOの出演者を全部調べ、そこに入ってない人から候補を出したようです。
えびなやすのり @yasunorisan
22.今作品のテーマとしてナルトとヒナタというのに大きな比重が掛かるな と思いました。ハッピーなラブソングでは無く、初恋の初々しさとか不安さとかをメロディーに出来ればと考えました。 ラストの大団円の曲はこの段階ではまだ僕の中には無く、繊細なピアノで終わるという音楽プランでした。
えびなやすのり @yasunorisan
22,5.7月の後半でテレビ版NARUTOが600回を突破その記念として集英社、ぴえろ、音響、キャストで食事会が開かれ、そこで集英社から「NARUTO原作が終了します。」との発表がありました。 皆んなは本当に終わるんだ。と信じられない様子でした。
えびなやすのり @yasunorisan
23.8月に入ってからだと思います。 竹内順子さんと福山潤君と監督とで集まってテスト収録をしました。水樹奈々さんが居たかどうかは忘れました。スミマセン このテストの意図はトネリのキャラ作りと更に大人になったナルトの芝居の方向性確認です。
えびなやすのり @yasunorisan
24.確かナルトの芝居は更に低い声を出して大人に見せるのではなく、芝居を落ち着かせることで大人っぽく見せる方向で決着したような気がします。 数テイクやってキャラの修正をして終了。30分位で終わりました。
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