でもね、日本の政府の嘘を追求してもしゃあない。日本の政府は(一部の人たちを除く)総体としての国民が「信じたい嘘」をつくようになってる。日本の政府の嘘をやめさせるには、国民が「信じたい嘘」より「信じたくない現実」を選ぶようになるしかない。対処さえすれば、お先真っ暗でないと思うけど。
2014-12-21 15:52:43日本がどんどん苦境になるのは、現実が厚い嘘の皮を突き破って、骨身にしみるようになってからしか、みんなが前例を破って動こうとせんからやと思う。それからの変貌ぶり、回復ぶりはいつもいつも凄いんやから、早目に現実を直視して受け入ればええと思うんやけど、そうは問屋が卸さんねんなあ。
2014-12-21 15:55:07信じたくない現実を受け入れるというたかて、早いうちならだったらどうするかという選択肢も多いわけやから、それは日本の国民の総意として合意して一番ええ策取ったらええねんけど、日本で現実が受け入れられるのは、ひとつしか選択肢がなくなった時点なんやな。合意の手間が省けるんか知らんけど。
2014-12-21 16:02:04まさにその「所得税の累進性強化や法人税の強化」が、言うは易し、行うは難しやからでっせ。そうやって預かったお金を、多く税金を納めた個人や法人が回りまわって結局は得になるようにうまいやり方で、その金を貧困層に分配できる政府なんてない、そこの問題ですわ。
2014-12-21 17:55:58貧困層へのお金の分配が、社会全体にうまく還流するには、貧困層の購入行動が、より上層の消費行動と統合されてる必要がある。実態は貧困層向けの市場が出来てて、従事者も貧困層となりがち。教育市場が特に顕著で経済状況と学業成績の相関が明白。この市場の断絶がトリクルダウンが起こらない原因。
2014-12-21 18:01:35つまり、トリクルダウンが起こらない原因を修正しないことには、貧困層への分配自体が、貧困層の固定を招きかねないという皮肉なことになってる。一番厄介なのは、貧困層が分配されたお金で同じ市場に購買層として現れるのを許容できるかという問題。これが克服できんと貧困ビジネスが蔓延る。
2014-12-21 18:05:06結局、妥協解としては、納税の代わりに高額所得者が音頭取りをしてその他の階層も協力する形での慈善活動の奨励、無償の教育および職業訓練とセットにした最低限度の生活保障、階層の移動を容易にする生涯教育制度、全階層への市場への能動的な参加者としての投資、消費教育の浸透あたり、かな。
2014-12-21 18:10:29ポイントとしては、貧困層への分配は、高額所得者や高業績企業も結局は得になるということでやるんやから、そこに、妬み嫉みを持ち込んでもうまくいかんと言うこと。富裕層も、中堅層も、貧困層も、三方よしという形にせなうまくいかんで。他の先進国より日本の方がうまくいく見込みあると思うけどな。
2014-12-21 18:28:23だいたい、富裕層への懲罰的な高税率が支持を集めるということは、中堅層や貧困層が自分らが富裕層になる可能性を考えられないということ。そうでなくて、この破壊的イノベーションの時代に対応するには、セーフティネット付きの一発逆転可能な社会にしておく必要がある。
2014-12-21 18:39:16それを辞めたところで、その辞めた人がアニメにお金を払わなければ一緒やないか。クリエーターを助ける方法を明示したほうが良くないか。正規品の購入や正規サービスへの有償サインアップとかでもええから。正規にはこうしたら見られるというのを、海外を含めて整備し普及したほうがええで。
2014-12-22 07:40:28だいたい、日本の人の傾向やけど、自分にとって少しでも望ましい方向に行く仕掛けを主体的に工夫するより、何か大きな力が心の叫びを聞き取ってくれるのを待ってる感じなんやな。アベノミクスが嫌いな人も、別の方向のアベノミクスを待ってるだけやん。まあ、そういうことがまま起こるのが日本やけど…
2014-12-22 07:45:13「マイルドヤンキー」の台頭とか言うけど、日本経済の大部分占める中小零細ビジネスの担い手は、昔からそんな感じやで。昭和の空気にどっぷり浸かった層が厚いからこその自民党リバイバルやし。明治維新、戦後改革に続く、第三の文明開化が要るってことちゃうの。日本の人はなんでも一斉が好きやから。
2014-12-22 18:33:10アベノミクスが空回りしてるのは、中小零細ビジネスに従事するオジさんオバさんお兄さんお姉さんに、新しい産業もそうやけど、それ以上に新しい生活を提示できてへんからちゃうの。それも経済を発展させたいんなら新しい庶民の贅沢を示さなあかんのちゃうの。日本の人は何事も抜け駆け嫌がるんやから。
2014-12-22 18:36:02日本的民主主義の弊害は、自らリスクを取ろうとする人への処遇に表れてる。日本の人はリスクを取ることを嫌がるから、リスクを取る人は当然少数派。事前には多数決で釘を刺され、実行中は多数決で横槍を入れられ、失敗すれば多数決で吊るし上げ、成功すれば多数決で成果を召し上げられてしまう。
2014-12-22 19:12:40今の日本の社会の苦境の一因は、リスクを取ろうとする人への支援の欠如にある。自分達の代わりに comfort zone を飛び出していこうとする人に対する日本の人の視線は、日本の外の世界に比べてぞっとするほど冷たい。それほどまでの日本の人の「外」に対する恐怖の根源は何なのだろう。
2014-12-22 19:22:48「袂を分かつ」という表現があるけど、日本の社会では、行動を別にすることが絶交を意味してしまう。しかし 21 世紀の多様で迅速な変化に富む社会は、1 億人以上の団体ご一行様を受け入れるキャパシティはどこにもあらへん。日本の人は修学旅行で急に少人数の班行動指示されて戸惑ってるようや。
2014-12-22 19:32:07西欧にはペアであることを前提とする文化はあるけど、日本のようにひとりでいることはそれほど奇異でない。ペアの成立にはひとりとひとりの出会いがいるわけやし。日本の人のひとりであることへの不安は、少なくとも先進国の中では珍しいものやと思う。日本の人が英語に馴染めない一因かもしれん。
2014-12-22 19:36:52そして、民主主義とは、本来、この自分自身つまり「ひとり」であること、が前提になってる。成人した市民であること以外に、何の資格も理由も問われることなく一票を投じることが認められるのは、その「ひとり」はだれにも置き換えられないからや。そういう自負は日本の文化には馴染みにくい。
2014-12-22 19:41:50本来、民主的意思決定というのは、ばらばらの成員の思惑から、帰納的に導かれるんやけど、日本では、これが諸前提から演繹的に行われて、その意思決定を体現するよう成員が意見や態度まで揃えてしまう。日本の人にはそのことによる利点が体感されてるんやろうけど、外から見るとやはり全体主義っぽい。
2014-12-22 19:52:41日本の外に出て思うんやけど、ホンマに日本の人以外は、自分を曲げへん。そんな細かいことで自分の主張を貫かんでもと思うけど、本当に曲げへん。それが嫌で日本に帰る日本の人も少なくない。だからこそ、海外から見れば全体主義的にみえる日本の体制の中でも、利点だけでなく自由さえ感じるんかなあ。
2014-12-22 19:58:36日本のやり方は、日本のやり方やから、日本の人が好きにやればええねんけど、でも実は、日本の人は「好きにやる」のは苦手やと思う。海外で何かやろうとした時、他の人に相談しても、多分「自分の好きなようにやればいいよ。」と言われると思う。そこで「分からないから聞いてる」と言わん方がええよ。
2014-12-22 20:08:23ああ、そうか、個々がそれぞれ「好きにやる」のが苦手やから、元来「好きにやる」同士の擦り合わせの手段である民主主義を、持て余してしまうんやな。
2014-12-22 20:52:28そのまさに、個々に生きるということにこそ、みんな一斉にが必要というのが、日本の人のなんとも難しいところやろうけど。
2014-12-22 21:41:31