左翼の復権のあり方を考える

「なぜ左派は右派に敗退させられるに至ったのか」に多くの読者を得たことに図に乗っての第二段 処方箋編 社会主義のアイデンティティと現状の課題を考える
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徳永基二 @tokunagamotozi

驚いたことにツギャザーに纏めた「なぜ左派は右派に敗退させられるに至ったのか」というタイトルの記事は反響を得て、33169 viewも読んでもらえた。そこで、図に乗って処方箋編を書いてみようと思う

2014-09-23 10:40:04
徳永基二 @tokunagamotozi

とは言っても「選挙に勝つ方法」とか「デモで政権から譲歩を引き出す方法」のようなダイレクトなネタにはなってない。(それが分かるならフリーターの一般党員なんてやってない。なんかしかるべき役職に就いてるがな)

2014-09-23 10:43:14
徳永基二 @tokunagamotozi

ここで扱うのは①社会主義のアイデンティティ(過去から何を引き継ぎ、何が変わったのか)現状における課題(何を訴えるべきか)のような話になる

2014-09-23 10:45:45
徳永基二 @tokunagamotozi

1、左派の定義,取り敢えずはノベルト・ボッピオの定義でいいと思う「左派は平等主義であり、自分が所属する社会で虐げられた集団(低所得、移民、少数民族など)がいた場合、その不平等の最小化を目指す。(続)

2014-09-23 10:50:12
徳永基二 @tokunagamotozi

(続)人間に共通のものを尊重し、そのことがよりよき共存に必要と考え、不平等は人為的なものと弾劾、除去されるべきと考える」と

2014-09-23 10:51:15
徳永基二 @tokunagamotozi

ただ、これだけでは社会主義の定義としては不完全だ。社会主義は現在の経済制度が歪んでいると考え、その領域に民主主義の導入が可能だと考える。

2014-09-23 10:53:32
徳永基二 @tokunagamotozi

民主主義とは個々人には平等に自由に関する権利があると考え、個々人同士の合理的契約によって優れた社会が構築可能だと考えるユートピア思想のこと

2014-09-23 10:57:10
徳永基二 @tokunagamotozi

社会主義の復権を考えるならまず、民主主義を求めることが正当である根拠を述べないといけないだろう。(80年代初頭ぐらいまではこの辺りは説明するまでもなかった。世界の歴史→序々に民主化してますね、国連機関から○○宣言が出されました、日本も頑張りましょう。で終わった。

2014-09-23 11:02:38
徳永基二 @tokunagamotozi

なにせ右翼の笹川良一が「地球は一家、人類はみな兄弟」と言っていた時代だ。「日本人は未だ個として自立してない」が識者の合言葉だった。)

2014-09-23 11:05:28
徳永基二 @tokunagamotozi

ここで私はミーム理論的な話をする。すなわち人は文化素子を伝達する乗り物であり、他者から文化素子を受け取って、時代と場所に合わせて加工し、次の時代、場所へ引き渡すのが使命だ。

2014-09-23 11:08:43
徳永基二 @tokunagamotozi

思想は互いにコミュニケーションネットワーク内で郵便的誤配されながら、互いに伝播を競っている。思想の生存戦略としては二つのやり方が見られる。ガラパゴス的にある集団内で細々と棲み分けるか、パンデミック化してあらゆる環境に適応するか

2014-09-23 11:13:04
徳永基二 @tokunagamotozi

思想があらゆる環境に適応するとは(人種、民族、宗教、性別、年齢、障害)などの壁を乗り越える(バリアフリー)ということ。更に当たり前だが、宿主をすぐ殺してしまう思想は長期間生き残れない。

2014-09-23 11:16:36
徳永基二 @tokunagamotozi

後、自分がこの話をする時、意図的にデリダ用語を散りばめているということにも注意されたい。つまりデリダを解釈の多義性の論者と見ているのでなく、包摂理論の論者(「神は何処に居るのか?」「あなたの中にも居ますよ」と答える)と見ていること

2014-09-23 11:19:47
徳永基二 @tokunagamotozi

民主主義は元々、ごく少数の人間の夢想に過ぎなかった(こうなったらいいのに)、その後、革命やフロンティア開拓で地上に出現した。その時点では小人数の制度に過ぎなかったが(女もインディアンも黒人も含まれてなかった)、人類普遍の原則を謳った為に各方面に散種された。

2014-09-23 11:25:09
徳永基二 @tokunagamotozi

その内、各方面の異邦人たちが議論の輪に参加してきてその度に再帰的に見返してきた。(対自存在、否定の否定による弁証法、脱構築言い方は様々だが)そして序々に普遍的理念へと進化した。民主主義は再帰的進化力において他の普遍理論の追撃を許さない。よって権威がある

2014-09-23 11:31:17
徳永基二 @tokunagamotozi

次に考えなればならないのは社会構築主義について、自分はこれについてはMウェーバー的な前提(つまり新カント派)を言い立てることしかできない。人は確かにある価値観、理念に駆られて物事に接するが、同時に事実を一旦、価値判断を中断してみることも出来る。そういう客観合理性も備わっている

2014-09-23 11:37:34
徳永基二 @tokunagamotozi

構造主義→ポスト構造主義はデュルケーム型社会理論→Mウェーバー型理解社会学へのフランス版変化にすぎない。(従って物語消費論は社会理論の全体を説明しない)

2014-09-23 11:40:45
徳永基二 @tokunagamotozi

それに社会構築主義には矛盾がある。全てが社会的に構築されているなら他者も社会的に構築されてないと変だ。もしそうなら”社会”構築主義でなく単なる心理主義になってしまう。

2014-09-23 11:42:59
徳永基二 @tokunagamotozi

で、この辺りの話の結論、近代科学の実証主義は今でも有効で、社会科学にもある程度まで適応できる。だが、妥当性判断はより普遍的な立場で判断されるのべきだ。(かなり雑な議論ですまない。こればかり議論してれないし)

2014-09-23 11:48:20
徳永基二 @tokunagamotozi

次の問題は経済の問題、マルクス主義は19世紀の労働集約型産業がメインだった時代にはそれなりの有効性を持っていた。現在でも企業が人件費を削減し、仕事を外部化、中小零細企業の契約単価を引き下げて、そのしわ寄せが中小零細で働いている契約社員、パートタイマーに及ぶ中では有効

2014-09-23 11:52:25
徳永基二 @tokunagamotozi

ただ、経済の問題全てを議論できる包括力はない。特に価値はどうやって発生するのか?金融資本のメカニズムに関してはまったく役に立たない(評価経済やらマネーの自己増殖のメカニズムが分かってない)それに資本主義の外部に言及できてない。プロレタリアを国家に止揚?なにそれ?

2014-09-23 11:56:11
徳永基二 @tokunagamotozi

自分の立場は基本的にプルードンゲセル派の理論を踏襲している。交換手段で媒体であり、同時に貯蔵手段であることが貨幣制度の欠陥に繋がっている(市場経済の欠陥ではない)

2014-09-23 11:58:38
徳永基二 @tokunagamotozi

本来、労働とは減価償却してゆく一方の労働生産物(いわゆる富)を食い止めるためになされる行為、減価償却と労働価値は±0だ。しかし、貨幣を借りて経営を始める者はどこからか上りを得ないと利息が払えない。それが激しい競争やコスト引き下げに繋がる原因

2014-09-23 12:05:34
徳永基二 @tokunagamotozi

なら、どうする?貨幣にも減価償却してもらうしかない。つまり減価マネーの導入。とは言ってもそのためのインフラを整えるには膨大なコストが掛かるかもしれない(全てのキャッシュを一定期間ごとに減価するシステムを内蔵された電子マネーに変換しないといけない)だから当面、減価国債発行

2014-09-23 12:09:41
徳永基二 @tokunagamotozi

鳩山政権によって無利子国債までは政治課題に上った。欧州ECBによってマイナス金利(公定歩合の)が可能であることも示された。だから減価国債も可能だろう

2014-09-23 12:12:15