【シューニャリアーナ藝術論】アートの歴史と諸問題

職人が作り上げる創作というのはとても素晴らしく、感性をそばだてる強度を持つ。 ところが、その強度がついぞ快に目覚めたとき、その歴史を疑うようになる。 何故か?簡単。その歴史が決して清らかな流れではないことを知るからだ。 しかし、その歴史においても、人がある種の快なる甲斐、に価値を見出してきたが故の文化であるのも、また事実だ。 歴史がうずたかく積み上げた穢れと問題は、快を享受する我々がともに手を取り合って解くべき責務となったのかもしれない。
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難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そんな状態では、折角うずたかく文脈積み上げて、その中で主張したって、その根拠を確かなものだと言えない。それは、アートをやってる人たち――「アーティスト」にとって、ものすごく恐怖だ。自分達は、アーティストじゃなくなるかもしれない!

2014-12-27 18:32:26
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

(あるいは、やってるつもりもないのに、アーティストとか周りから言われるかもしれない!それも、怖い!!)

2014-12-27 18:32:45
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

さて…問題はこれで終わりか? いや。まだまだまだ。 そんなほったらかしのままアートが拡大し続けたから、こいつはちょっと迷惑なことになっている。

2014-12-27 18:36:51
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

問題その3. 『アートって言えばいいのかよ?!』 ……知らないとは言わせないぞ。解らないとも言わせないぞ。 いまや藝術の、アートの問題は、それを作る人たちや解ってる人たちだけの問題にはとどまらなくなったのだ。

2014-12-27 18:37:53
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

それがアートをやってる人たちだけの問題だったらほんとよかったよ。 そんだけ考えてりゃよかったんだから。インスタレーション見てきたお客さんとかはほうっぽいといて、机の上で議論してりゃよかったんだ。てかその議論の向こう側にアートがあるんだから、アートはワレワレのタッチするとこじゃない

2014-12-27 18:42:28
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

…んだけど。 「見に来た人に見せる」ことも、あるいは「そう見せて、そう思ってもらおうとする」ことも、 アートは文脈の中に組み込んでいるのだ!

2014-12-27 18:43:14
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

つまり、その論文の最大の資料に、ワレワレもなっている。 ワレワレは論文の資料として参照される重大な参考文献になるのだ。 しかし、その参考文献、『何処に書いてあったんだ?』

2014-12-27 18:44:09
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そう、ふだんそんなアートもやらん人だって、見に来るのだ。 かれらはものを書くことなんて稀な人だって多いのだ。 描いてても、アートについて書いてない人も多いのだ。 書いてるヒマなんてない人も、 書くより見てて聞いてて楽しいって人も、少なからずいるのだいるのだ。

2014-12-27 18:45:07
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

みんながみんな、論文呼んでるわけじゃない。 いや、読んでる奴なんてほんのひとにぎり、これがどっちかってと確かな現実だ。 …不思議なもんだ。世の中もっとメジャーになって世界的に広まってるウワサの文脈もいっぱいあるのに、アートはアートだけでどこか歴史と文脈を作ってる(※)!

2014-12-27 18:46:38
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

※もちろん、やってる人たちの間なら物凄く壮大で、分厚い文脈があるぞ。 けれど、それ「だけ」で世界見た気になるなよ、ってのがまさに「神の死」なのだ。 そもそもアートって言葉が西洋語なのに注意しろよ? 「とてもメジャー」だったワンジャンルが、グローバルのなかでマイナーになったのだ。

2014-12-27 18:47:53
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

…そんななかで、知らない人たち、書かない人たちの言う事書くことを使って、論文書く。アートを作る。インスタレーション(展示)する。 …それ、ええのかよ?要するに、アートが主張しているものには、勝手にそんな人たちを囲い込んだようなテーマもいっぱいあるんだぜ?

2014-12-27 18:49:19
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

いつのまにかアートが 「お前らはこうだ」と主張しているようにもなってきている。 その決めつけは、ほんとに正確なものか?どっから資料持ってきたんだ?

2014-12-27 18:49:55
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

これの問題は、ものすごく大きい。 だって、参照される資料側は、自分たちが資料なんだから、批判のしようがない。 そう批判する自分達だって資料の中にすでに書かれてるから、「反論できない」のだ。

2014-12-27 18:50:34
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

これは、やばい。 何が問題かって、「アート」と自己主張してる枠組みの外側が、これを批判できない。これの問題点を指摘できない。だってもう論文に入っちゃってるんだもん、いくら違う事言ったって彼らの「言うとおり」にしかならない。

2014-12-27 18:51:24
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

アートがそういう「批評性」を持ってしまったとき、アートはときとして、見てくる人、楽しむ人に暴力だってするときがある。それに、観る人がすごくものを言いづらくなる。 アートがアートって言葉を使って好き勝手するのを、止める装置が存在しなくなるかもしれないのだ。超やばい。

2014-12-27 18:52:32
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

じゃあ、そう言ってるけど、アートの外部はなんか解決策を持ってるのか? と言われると、実は持ってないどころか、自分から巻き込まれてった。 …それも、これまた問題。

2014-12-27 18:53:45
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

まあそもそも、使われる側にさらに努力を求めるのもおかしい話だと思うけどね。 それはともかく、彼らはいちおうのところ、(僕もだが) 『アートはすごいもの』『アートって楽しいもの』 みたいなイメージをどっかで持っている。

2014-12-27 18:54:33
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

なぜなら、 美術館でそれを見たら新しい価値観に出会えるし、なによりそこにいて、耳と眼が幸せだからね。そういう気持をアートが与えてくれる、とどっかで思っている。 与えてもらい続けたせいで、『今後もそんなアートを与えてくれるだろう』と心のどこかで思っているのだ。

2014-12-27 18:55:42
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

アートの外側の人たちには、アートというものにたいして、だいぶ偏ったイメージを持っている。おそらく、美術館や芸術教育のおかげだろう。

2014-12-27 19:20:45
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

アートはいいもの、たのしいもの、おもしろいものとおもっている。 たぶんまた新しいアートも、こんなイキな仕掛けがあって楽しいのだろう、と心のどこかで思っている。

2014-12-27 19:20:54
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

美術館や芸術教育…いや、それだけじゃないかもしれないな。 日々放送されるテレビ、家で聴いたり時に弾いたり歌ったりする音楽、お祭りのどんちゃん騒ぎや、その豊かで素敵な仕掛けをした屋台や山車。イベントのたびに撃ちあがる美しい花火。映画館でやってる映画たち。

2014-12-27 19:22:18
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ありとあらゆる「楽しいもの(こういうのを「エンターテインメント」と言ったりするが)」が周りを取り囲んでいて、その一部として「アート」がある側面がある。 こういうのに慣れているから、「アートはいいものを作る」と思い込んでる人は、きっと多いだろう。

2014-12-27 19:23:10
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

また、藝術というものにあんまり基礎的な知識がなくて、イメージで「藝術」をとらえている人もいっぱいいるだろう。その「藝術」のイメージに、現代アートの多くは、そぐわないことが多い。大抵、藝術と言って思いつくのは、古典の写実的な絵や印象派の色彩、とプラスアルファくらいだろう。

2014-12-27 19:24:33
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

で、そういうのを「アート」と捉えている人は多分、いまでも少なくない。ある意味で、アートが落としたアートの影は、そんなところにもあったりする。

2014-12-27 19:25:08
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そういう人たちは、ときとして、アートの「見方」をまちがえる。 こう見れば面白いものを、見方を誤ることで、ほとんど楽しめなくなってしまう。 見識の狭さが、藝術というもの、アートというものの多彩さを覆い隠してしまい、鑑賞できるものが減ってしまうという弊害がある。

2014-12-27 19:26:46