ニンジャスレイヤー二次創作【アングリー・ニンジャ・カムズ・フロム・オニタマゴ】#1

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

＼#4215tk エンタテイメント！／

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ドーモ、シカナです。いつもお世話になっております。 昨日の今日だが、またなんかアイデアめいたものが降りてきた。ので、これからニンジャスレイヤー二次創作を投下していく。 #4215tk

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「…ア？」ネオサイタマにしては珍しく晴れたその日、男もまた晴れやかな気分だった。しかしそれも、その惨状を見るまでの話だ。1 #4215tk

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「どうなってるの」「中止ナンデ？」「テロらしい」「コワイ！」集まっていた民衆が、好き勝手に騒いでいる。男は半ば呆然とそれを聞き流した。彼の意識は目の前の建物に向けられている。オニタマゴ・スタジアム。ネオサイタマ有数の球場だったものに。2 #4215tk

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「…ア？」男はまた無意識に声を上げた。今日も野球の試合があるはずだ。しかし中止。ナンデ？簡単なことだ。球場がスクラップと化したからだ。昨日まで何事もなかったはずのオニタマゴ・スタジアムは、今や完璧に破壊されていた。3 #4215tk

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球場が壊れた。わかる。だから野球は中止。わかる。なぜ破壊されている？わからない！男の顔が徐々に険しくなっていく。彼は怒っていた。この理不尽に。自分の楽しみをぶち壊した犯人に。4 #4215tk

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「ザッ…」男は拳を握りしめた。「ッケンナコラーッ！」「アイエッ」偶然隣に立っていたサラリマンが驚いたように振り向く。「アイエエエ！？」そして男の顔を見てブザマに腰を抜かし失禁！なぜか？男があからさまにメンポをつけたニンジャだからだ！5 #4215tk

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サラリマンを一瞥することなく、そのニンジャは肩をいからせ群衆を離れた。その目に燃えるような怒りの炎を浮かべ。「ザッケンナ…ザッケンナ…ザッケンナ！」マントラのごとくヤクザ・スラングを唱えながら！6 #4215tk

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【アングリー・ニンジャ・カムズ・フロム・オニタマゴ】7 #4215tk

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「アイエエエ！」とあるアパートの一室に情けない男の悲鳴が響く。昨夜のイベントで極度に疲労していた彼は、なぜ自分がこんな目にあっているかわからない。なぜニンジャが？自分の元に！？ナムサン、彼は片手一本で吊るし上げられているのだ！8 #4215tk

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怒りに満ちたニンジャは、スラッガーと名乗った。彼はもう片方の手に金属バットを持ち、睨み殺さんばかりの視線で男を見据えている。「どういうことか。説明してもらおうか」「な、なんの話です？」男はなんとかそう言葉を返した。9 #4215tk

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「ザッケンナコラー！」「アイエエエ！」スラッガーが激昂！男の首をより強い力で絞めあげる！「オニタマゴ・スタジアム！ありゃ何事だッコラー！お前審判だから知ってるだろテメッコラー！ザッケンナコラー！スッゾコラー！アッコラー！？」コワイ！10 #4215tk

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「アイエエエ…」男…昨夜、とあるナイター・ゲームの審判をやっていた彼は、恐怖に涙を流した。同時に失禁。しかしそれを気にする余裕はない。「あ、アマクダリ・セクト…」「アァー？」剣呑な声。スラッガーが首を傾げる。「サブスティテュート＝サン」11 #4215tk

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「サブスティテュート＝サンだと？」意外なことに、スラッガーはその名前に反応した。アマクダリ審判を解放し、威圧的に顔を近づける。「なんで今、奴の名前が出てくる」「か、彼が暗殺野球をしたんです！ニンジャスレイヤー＝サンと！セプクを賭けて！」12 #4215tk

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スラッガーは目を細めた。「詳しく説明しろ」「ヨ、ヨロコンデー」震えながら頷いたアマクダリ審判は、必死に昨夜の出来事を話す。サブスティテュートとフォートレス、そしてニンジャスレイヤーによる、恐るべき野球イクサのことを。13 #4215tk

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話が進むにつれ、スラッガーの顔に驚愕が広がっていった。「待て、待て、待て！つまり、なにか？サブスティテュート＝サンが？やられただと！？野球で！？」「そ、そうなります」「バカな…」スラッガーが金属バットを取り落とした。信じられぬ。あのプロフェッショナルが。14 #4215tk

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サブスティテュートのことは、スラッガーもよく知っている。同じ暗殺野球を営んでいたからだ。サブスティテュートと比べてしまえば、スラッガーはワザマエも活動範囲も敵わない。憎むべき商売敵だった一方で、尊敬すべきプレイヤーでもあった。その彼が死んだ。15 #4215tk

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目を見開いていたスラッガーの顔に、またふつふつと怒りが湧いてきた。オニタマゴ・スタジアム崩壊の犯人は、ライバルであるサブスティテュートの命まで奪ったのだ！なんたる暴虐！「ニンジャスレイヤー…！」スラッガーがノロイめいて唸る！審判はそれを見て再失禁！16 #4215tk

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「イヤーッ！」スラッガーが衝動に任せ金属バットを振るう！バットは審判のすぐ横の床を破砕！「アイエエエ！」審判が泣き叫ぶ！「ザッケンナコラー…！」破壊で幾分か冷静さを取り戻したスラッガーは、へたりこむアマクダリ審判を放って部屋を後にした。17 #4215tk

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…審判の住むアパートを後にした彼は、自らの車からIRC通信を開始した。彼は怒っていた。必ずやニンジャスレイヤーを始末せねばならぬと決断していた。だが一人ではあまりにも無謀。よって仲間がいる。彼には心当たりがあった。通信が確立する。18 #4215tk

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『ドーモ、スラッガー＝サン。デリーション、デス』「ドーモ、デリーション＝サン。スラッガーです。あんた今、ビズあるか？」通信相手のニンジャに、スラッガーは単刀直入に尋ねた。「ナイ」デリーションがどこか困ったように返答する。19 #4215tk

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『ドウイウワケカ、ヤッカイナ相手ニ嗅ギツケラレタ。シバラク、ビズ中止重点』「なんだと？…待てよ。その相手、もしやニンジャスレイヤー＝サンのことじゃなかろうな」失望しかけたスラッガーはインスピレーションめいて宿った予感を口にした。20 #4215tk

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『ソノ通リ、ダ。奴ハ油断ナラヌカラテ強者。イクラ私デモ、単独迎撃ハ避ケタイ』「逆に言えば、協力者がいりゃあニンジャスレイヤーともやり合うってこったな？」沈黙。デリーションが訝しげに言葉を返す。『ソウダト、言ッタラ？』「俺が協力する」21 #4215tk

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『オ前ガ』デリーションの言葉はいつも平坦だ。しかしスラッガーには、その言葉にわずかな驚きが含まれているように感じられた。『ドウイウ風ノ吹キ回シダ？』「奴は生かしちゃおけねえ。それだけよ」スラッガーは吐き捨てた。そして念を押す。「で、やるか」22 #4215tk

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『…ヤロウ』「よぉし！」スラッガーは思わず手を打った。そして勢い込んで言葉を続ける。今や彼の脳裏には、狂気めいたアイディアが浮かんでいた。「それでだ、デリーション＝サン。あんたは今ニンジャスレイヤー=サンに目をつけられてるんだったな？」『然リ』「よぉし」23 #4215tk