自キャラ女体化トーナメントその1【春原円子、立つ】+登場人物紹介

ぺんさんオルタ @Pen_san

ここまでのあらすじ：SS4裏試合にバトルジャンキー女子を送り込んだぺんさん。インパクトと堅実性を兼ね備えたキャラに加え、対戦相手を生かしたプロットも用意し、勝利を確信しSSに取り掛かる。

ぺんさんオルタ @Pen_san

しかしそこで、自分の決定的な弱点に気付く。「あ、俺、女キャラ書けねえ」無残！SSを仕上げることもできず、原生林は原生林と化した。失意に沈むぺん。忘年会にもセルフパロを送る始末！

ぺんさんオルタ @Pen_san

そんな彼の姿を見て、振り返りラジオに出演していたDT、珪素、アスハルからこんな助言が。「いきなり萌えキャラやるのは難しいし、自分の過去キャラ女体化して書いて見れば？」

ぺんさんオルタ @Pen_san

と言うことで、やります。自キャラ女体化トーナメント2015。

ぺんさんオルタ @Pen_san

五角エイジ！吹上真一！アリオーリオ純一！クルトン十二世！真野来人！東郷結城！サンプル太郎！白上光！藍川精錬！コウタロウ・カザマ！青柳信也！トリニダート・バーズアイ！西条友博！弐羽巧！マルコ・スプリングフィールド！ワタナベ！総勢16人の自キャラが、舞台と性別を変えて殴りあう！

ぺんさんオルタ @Pen_san

果たして俺の精神は持つのか！？自キャラを女体化して、かわいい萌えキャラになるのか！？締め切りを守ることは出来るのか？すべてが未知数、だけどやるっていったらやるしかない！これができればきっとランクも上がるはず！頑張れ俺！

ぺんさんオルタ @Pen_san

と言うことで明日プロローグからはじめます。登場する女体化キャラはマルコ・スプリングフィールドと真野来人の予定です。よろしくお願いします。

ぺんさんオルタ @Pen_san

と言うことで、自キャラ女体化トーナメント、やっていきます。流石に延々とこのアカウントでやってTLを流すのはどうかと思ったので、依然使っていたサブアカを改造した　@Pepen_san でやります。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

パワーバランスとかがあるので元々の設定とこのトーナメントの強さが違ったり、能力が変わってたりするかもしれませんが許してください。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「右の拳！」「ブモーッ！」「左の拳！」「ブモォー！」「そしてとどめの……すごい奴だぁあああ！」「ブモオオオオオオオ！」仄暗い闇の中、小さな拳士から放たれた三つの拳が、緑色の巨体に突き刺さる！粘ついた汗が炎に飛び込み、音を立てて蒸発！直後巨体は音を立てて地面に倒れ付した。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

一撃目で倒れる筈の所を拳で浮かせ続け、完全に息の根を止めた形だ。無論巨体の主であるオークは死亡！立ち上がることは無い！「フハハー！弱敵！未来の武神、円子様の敵ではないわー！」それを見て、洞窟内に拳士の声が響き渡る。彼女の名は春原円子。東京を根城にする冒険者の一人である。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「さて、戦利品鑑定だ！そうだなあ……。この牙とか高く売れる気がする！スカウトとしての経験がそういっているぞ！」呟き終えると、彼女は慣れた手つきで牙を引き抜き、背負っていた冒険者バッグの中へ仕舞った。中は同様の戦利品で満たされており、町で売ればかなりの額になるだろう。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「MPも切れてきたし、バックも重い！ちょうどいい潮時ですな！街に帰ろう、街に、街……。」それにも拘らず、彼女の顔は明るくなるどころか、むしろ力を失い暗くなっていた。「はぁ、街に、帰ってもなあ……」

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「このバック一つで、どれだけ借金が返せるのか……はぁ……。」大きく肩を落とす円子。見れば彼女の装備はかなり痛んでおり、かなりの間使い続けられていることが判る。装備を新調する金は、全て5000万に昇る借金返済に費やされているのだ。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

何故こんな事に成ったのか？それは円子自身にも判らない。冒険者としては有能だが、見ての通り、彼女は酷く知能が低い。親戚がどうの、契約がどうのと言う話が周りで行われ、気付いたら借金塗れになっていたのである。同時期に仲間であったバラガスも消え、彼女は一人東京に取り残された。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

唯一の幸運は、彼女の居住区に巨大迷宮、通称『東京駅』に向かう軌道エレベーターが存在したことであろう。彼の地には前時代の遺物が今だ数多く存在し、そこで取れる宝は高値で取引されている。命の危険と引き換えではあるが、彼女は借金を返済しながら、何とか生活費を確保できていた。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「バラガスさんがいればもっと上の階に昇れて、稼ぎも増えるのに！何で居なくなっちゃったんすか！もー！」今彼女が居るのは地上3階。これより上の階層はモンスターの質も高くなり、更に瘴気の影響も濃くなる。神官を連れず、グラップラー一人で行くのは自殺行為であろう。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

彼女は愚かではあるが、その程度の知識は持ち合わせている。最も、他の神官を雇うという選択を思いつかないのが、彼女の致命的な部分なのだが。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「……ふぅ。こんな事してる場合じゃない！一匹ならまだしも、複数でこられたら面倒っすからね。早いとこずらからないと。」こうしている間にも、利息により借金は増え続けている。それは違法な金利であったが、彼女にそんな難しいことは判らない。マップを頼りに彼女が引き返そうとした、その時！

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「…………ぃ」「……ん？」彼女の耳が、どこか遠くで叫ぶ、人の声を捉えた。「これは……上の階からだ。」「……ーい、だ…か………誰か………かー？」彼女は躊躇った。これはもしかして、上の階のモンスターが仕掛けた罠では？餌をおびき寄せ、腹を膨らませるための罠ではないか？と。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「罠感知判定……。これは罠じゃない！間違いなく人の声だ！もしかしたらバラガスさんの代わりに成ってくれるのでは！？」そう言うと彼女は階段を上がり、四階へと向かった。後半は希望的観測に過ぎなかったが、彼女はその位の希望にでも縋りたい気分だったのだ。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

四階に上がった瞬間、瘴気の影響で肌がチリチリと痛んだが、戦闘に成らなければある程度我慢はできる。「おーい！だれかー！誰か居ないかー！」声を頼りに歩を進める。幸い、道中でモンスターにはエンカウントせず、声の主までは無傷でたどり着くことができた。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「居ます！ここにいるっすよー！」それに反応し、声の主が振り向く。その身長は円子よりふた周りほど大きく、180センチほど。腰まで伸びた長いポニーテールが美しい女性であった。服は所々汚れているが、目立った傷はなく、先述したポニーテールにも汚れはなかった。

ぺんさんセカンド @Pepen_san

ぱぁ！っとその顔に笑顔が灯る。「ヒューッ！ひっさしぶりの人だぁ！なあ、一応聞いておきたいんだが、ここはときょうで合ってる？私、三日も歩きっぱなしでさ、つっかれちゃってつかれちゃって！すぐつくと思ってたから、食料も危うくつきかけてたところだったんだ。とにかくよかった！人に会えて！」

ぺんさんセカンド @Pepen_san

「ええーっ！？三日もダンジョンに居たんすか！？よく生き残れましたねえ。あ、私は春原円子！冒険者っす！貴女は？」「おっと、まずは自己紹介だよね！ごめんごめん、人に合えた嬉しさでつい……。私は真野来人ってんだ。学生！よろしく円子！」