田中久美子「記号と回帰」を読む

「神話が考える」の作者が、「記号と回帰」を読む。
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福嶋亮大@Tw放置中 @liang_da

田中久美子さんの「記号と再帰」を読みました。これは本当に神だ…。

2010-12-07 21:00:13
福嶋亮大@Tw放置中 @liang_da

「神話が考える」で、ベイトソンあたりを使って「濃縮」とか「自己主題化」とかいう文系的な言葉で何とか表現しようとしていた問題があったわけですが、こんなに厳密かつ形式的な語彙で言えるんですね。びっくりした。

2010-12-07 21:02:33
福嶋亮大@Tw放置中 @liang_da

「何らかの再帰の不動点であるからといって、必ずしもそれが是態を勝ち得るとは限らない。本来、意義とは、実世界に即して獲得されるべきものであろう。しかし、汎記号主義の無根拠な記号世界において意義を生み出さなくてはならないなら、再帰は、それを有せしめる一つの手段であると」

2010-12-07 21:06:52
福嶋亮大@Tw放置中 @liang_da

「筆者の考えでは再帰とは、もともとヴァーチャルな記号あるいは記号系の中で、ある内容をその内容でなければならないものにする一つの手段である。記号あるいは記号系の使用を通して内容に意義を注入し、凝固させる一つの手段である。むろん、再帰以外の他の方法でも是態は復旧されようし、」

2010-12-07 21:05:00
福嶋亮大@Tw放置中 @liang_da

考えられるのである。」(164頁)。まぁこういう感じ。とにかく感動しました。

2010-12-07 21:08:00