#トラ泊神戸支部~迷子妖精編③

Twitter上で書いている、自分のところの鎮守府をモチーフにしたSSのまとめとなります。 1月3日更新。
0
ですか @desuka_desuyo

トラ泊神戸支部~2nd season 次回:迷子妖精編④ この章も次回で完結。次は夏イベについての話の予定です。 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:39:56
ですか @desuka_desuyo

うんと頷いたしおいが五人の代表となって答えた。 「この子は――」 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:37:00
ですか @desuka_desuyo

「なるほど、そういうことだったの」 イムヤの言葉に妖精の顔が輝いた。今度こそこの妖精と話が出来る艦娘を見つけることが出来たのだろうか。 「あの、イムヤさん!妖精さんの言葉が分かるんですか?」 青葉の問いに五人が頷く。 「じゃあこの子は何の妖精さんなのですか?」 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:35:55
ですか @desuka_desuyo

「あなたは誰なの?」 「どこから来たの?」 「誰にその服着せてもらったの?」 「どうして迷子になったの?」 「お家分かる?」 次々に質問され戸惑っていた妖精が少しづつ答える。相変わらず俺にはさっぱり理解できない言葉だが、果たして彼女たちには理解できるのだろうか。 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:26:29
ですか @desuka_desuyo

「よし。じゃあ妖精さんとお話ししよー!」 「それは良い案なのね。早く妖精さんをこちらに渡すのね」 イクに急かされたあきつ丸が慌ててしおいに妖精を手渡す。しおいが妖精を受け取ると、潜水艦娘達は妖精を囲むように立ち口々に質問し始めた。 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:21:41
ですか @desuka_desuyo

五人に期待の眼差しを向けられたじろぐ。チラリと青葉を見ると意図を察してくれたようで、彼女たちに説明をしてくれた。 「なるほど。つまりはっちゃんたちがその妖精さんとお話しできたら解決するのね」 はっちゃんの言葉に青葉と二人で頷く。その様子を見てしおいが口を開いた。 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:15:20
ですか @desuka_desuyo

そこにいたのは遠征から帰ってきたであろう潜水艦娘達だった。イクとゴーヤがこちらに駆け寄ってくる。 「司令官、こんなところまで来てどうしたの?」 「はっちゃんも気になります」 「私も気になる―」 イムヤにはっちゃん、しおいも俺の方に歩いてきた。 #トラ泊神戸支部

2015-01-04 00:10:17
ですか @desuka_desuyo

青葉と今にも泣き出しそうな妖精に声を掛ける。 「所属してる艦娘なんて百人ちょっとしかいないんだから、すぐ見つかるさ」 ほら行こう、そう言いかけた時、ガヤガヤと賑やかな集団がこちらへとやってきた。 「あっ!提督なのね」 「てーとく、何してるの?」 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:59:53
ですか @desuka_desuyo

「いや、まだだ!まだ他の艦娘がいるだろ!」 絶望に陥ったかのような顔の二人にそう声を掛ける。だが、希望を見せられてからのこの結果は、二人にかなりのダメージを与えていたようだった。 「本当に見つかるんですかね」 疲れ切った表情で青葉がそう呟く。 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:54:39
ですか @desuka_desuyo

「申し訳ありません。自分には分からないであります」 あきつ丸の言葉に俺の顔が固まる。青葉の方は口が半開きになっていた。妖精はあきつ丸の困ったような表情を見て、全身の力が抜けたように崩れ落ちた。可能性があるかも?何寝ぼけたことを言ってるんだ過去の俺は! #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:47:53
ですか @desuka_desuyo

妖精にも希望が見えてきたのかもしれない。これは解決も早いのではないか。 この場にいた全員がそう思っていた。 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:41:56
ですか @desuka_desuyo

確かに彼女たちなら他の艦娘には使えない装備も使うことが出来る。そっちから行った方が可能性が高いように思えた。 「よし、そうと決まれば目指すは特種艦寮か」 「ですね」 青葉の返事に合わせるように、妖精が拳を振り上げた。さっきまでとは違い元気そうである。 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:40:33
ですか @desuka_desuyo

青葉がドヤ顔でヒントのようなことを言ってくる。何のことだよと言いかけてふっと数人の艦娘の姿がよぎった。 「特種艦娘……陸軍艦や工作艦たちのことか!」 「その通りです」 青葉が満足気に答えた。 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:35:03
ですか @desuka_desuyo

「駆逐艦の子たちも良いですけど、もっといい艦娘がいると思います」 青葉は何かひらめいたのか、ニヤリと笑みを浮かべながらそう俺に話しかけてきた。 「いい艦娘って」 「思いつきませんか?他の艦娘達が使えないような装備を使える娘といえば誰だと思います?」 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:27:48
ですか @desuka_desuyo

「じゃあ駆逐寮にでも行くか?あいつらにしか装備できないものは多いし、妖精を人形みたいにしてこんな服着せることだってしてそうじゃないか」 そう青葉に話しかける。だが青葉は口元に手を当て何か考え事をしているようだった。俺は良い案が出るかもと黙って見守ることにした。 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:23:26
ですか @desuka_desuyo

二人と一匹で肩を落としながら階段を下りる。とりあえず俺たちは一つ下の階層、通称巡洋艦寮へ向かっていた。 「う~ん、正直ここに手掛かりはないと思いますけどねぇ」 二階の廊下に足を踏み入れた青葉が呟く。確かに青葉でダメだったのならほぼ装備が同じの軽巡でもダメだろう。 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:15:38
ですか @desuka_desuyo

前回のあらすじ 「進展なんてなかった」 #トラ泊神戸支部

2015-01-03 23:08:27