真波が小野田くんに負けた時の心の痛さや苦しさは、真波に生きてる実感と生きる意味と、人生の華やかさを教えてくれるものなんだろうな。痛華やいでる。
2014-11-17 07:00:58たぶん、あの勝負が真波にとっての初めての全力勝負で、初めての敗北なんだろうな。周りはうるさくて送り込まれる空気は苦しくて、産声をあげる赤子のように泣くしかない。
2014-11-17 07:07:13それでも、彼にとってそれは誕生で、己の力で立ち上がらないといけない新しい世界の始まりなのかな。おめでとう真波。きっとインハイ後、敗北を自分の中で消化しきった彼の周りには今までとはちがった新たな世界がひろがってるんだ。
2014-11-17 07:09:44真波の世界はいろんな音に満ちてて色彩豊かなんだと思う。まさに痛華やいでるって感じ。特に顕著なのが心臓の音で、それが彼にこの世に存在している(生きている)ことを示しているんだろうな。
2014-11-18 20:26:41対して東堂はピンと張りつめた世界に見える。雪が降り積もった白黒の世界で、その雪がすべての音を吸収してしまっているような。生死でいうと真波とは違って「死」に近くて、装飾物が何もない感じ。神に近いと言っちゃったら東堂かっこよすぎてムカついちゃう。
2014-11-18 20:29:45無色無音の東堂に対して真波は多色多音で、東堂が死・神とするなら真波は生・人間なんだろうな。そう考えるとつかみどころのないように見える真波がちょっと違って見えてくる。
2014-11-18 20:32:40人間誰しも迷ったり悩んだり悲しんだり喜んだり楽しんだり嫉妬したり、感情があちこち揺れ動いて一つとしてとらえきれないように、真波もきっとそれなんじゃないかなと。
2014-11-18 20:33:55人間の複雑な面をキャラとして体現しているような。御堂筋くんや小野田くんは両極端でとらえやすいけど、真波はその二人の間に位置付いていて、一番本来ある人間の姿に近い。そういったあまりに複雑な人間をキャラとして描こうとしたら複雑なものすべてを描ききれなくてつかみどころなく見えるのかも。
2014-11-18 20:37:11そうするとね、無色無音で死・神と表現した東堂の「人間らしさ」っていうのが見たくなってくる。原作でも東堂だけ挫折経験が描かれてないんじゃないかな。巻ちゃんに負けたことが挫折ですって言われても私は認めない。
2014-11-18 20:38:49相対する性質をもっていて、互いに興味なさそうだけど、実は一番相手のことを見ている東堂と真波の先輩後輩関係がすっっっっごく好き。他の人がいるところでは先輩後輩っぽいことを見せないのに、二人だけになったりそれぞれ一人だけになったらそういう面をガンガン出してくるのずるい。
2014-11-18 20:41:18「自由に走れ」って言う東堂、ずるい。もう東堂の存在がずるい。 この「自由」っていうのも今後いろいろ考えていきたいキーワード。きっと、東堂と真波の関係性とか信念とかを考えるうえで重要になってくる。
2014-11-18 20:44:05東堂の「それでも過去がおまえを苦しめるなら簡単だよ――そのジャージをぬげばいい」っていうセリフには、東堂の厳しさと優しさが同時に内包されている。一見「嫌なら辞めてしまえ」という言葉に聞こえるけど、決して東堂は「自転車競技を辞めろ」とは言っていないところがポイント。
2014-11-19 22:30:57つまり、過去の行い(IHに小野田を呼んだこと)が真波自信に「箱学メンバーであることの苦しさ」を抱かせているのなら「箱学メンバーであること」を辞めろと言っているんじゃないかと。それは真波が現状から救われる策を提示していて、決して「辞めちまえ」と言っているのではない東堂の優しさかな。
2014-11-19 22:35:26そして東堂は真波山岳という男を認めているということも含まれているんじゃなかろうか。「自由に走れ」「そのジャージをぬげばいい」は組織に縛られずに個の単位での真波山岳という選手を認めているからこその言葉なのかな。
2014-11-19 22:39:35「全力を出して負けた、それだけだ」というのも、真波がインハイ後から抱えている「箱学メンバーとしての責任」を個のレベルまで解体した言葉だと思う。
2014-11-19 22:40:46「過去が苦しめるならそのジャージを脱げばいい」とか「自由に走れ」(この場合の「自由」とは「自分が思うがままに走れ」と解釈するとしたら)、東堂は選択肢を真波の前に並べるだけで、決断は真波自信に任せている。 擁護するのではなくて、真波の個を尊重して助言している東堂ずるい。
2014-11-19 22:50:26誤字発見したので、再度。 本日の考察:東堂尽八の真波山岳に対する評価~周囲の真波山岳に対する評価への反応から見えてくるもの~
2014-11-20 09:27:31真波の根底にある「欲」は「勝負をして勝ちたい」よりもシンプルな「頂への渇望」。「勝負をして勝つこと」と「頂にいくこと」は両立が不可能なもの(過去の経験から?)
2014-11-21 02:29:44いつも頂上には誰もついてこなかった→小野田ならば、もしかして。と思っていたがそれもかなわない→「勝負」よりも強く望む「頂」を求めるために、小野田への期待を捨てる = 山頂を獲る(自由に走る)ことは孤独
2014-11-21 02:35:51「苦痛をのりこえ 次のステージにいく “力”は自分の中にある」 今まで他者との関係で切磋琢磨した経験がない真波らしい考え。
2014-11-21 02:40:59小野田との決別からの最後の「頂を懸けた勝負」は、真波のそれまでの人生観を突き崩すものだったのでは? それが今後の真波の成長のきっかけになってくれればいいなあ。なるんだろうけど。
2014-11-21 02:46:03真波がインハイで「頂を懸けた本当の勝負」ができたことに対して心臓が震えるほどに歓喜してる。私が。そしてその初めての「頂を懸けた本当の勝負」に真波が負けたということにも。
2014-11-21 02:58:39