ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#4

【これまでのあらすじ】ヤクザクランのヨージンボとなったレップウ。彼は早速ヤクザの抗争へ向かう。イクサをするために!
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】の投下を行います。うるさくなりますので必要な方はタグ #4215tk をミュート重点。よければ実況する場合もタグをお使いいただけると幸いです。では、やる。ワオワオー #4215tk

2015-01-06 20:03:11
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ジャスト・レップウ・ブロイング】#4 #4215tk

2015-01-06 20:04:01
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

【これまでのあらすじ】強盗団の凶弾に倒れ、ニンジャとして生まれ変わったドージョーの師範、レップウ。彼はふとしたことからフリーランスの女ニンジャ、レッドハッグと知り合い、それをきっかけにヤクザクランのヨージンボを引き受けることとなった。そして早速イクサの時が訪れる! #4215tk

2015-01-06 20:06:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

怒声と銃声が渦巻くハングリー・ヘルハウンド・ヤクザクラン事務所前。そこに二人のニンジャが対峙していた。彼らの周りには、両クランのヤクザたちの死体が転がっている。が、どちらのニンジャもそれに気をやる様子は見られない。イクサには常に死が付き纏う。1 #4215tk

2015-01-06 20:08:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

アイサツはすでに済ませている。レップウは眼前のタイル甲冑ニンジャを見やった。ニンジャの名はホプロマキ。キャノンボールから任された相手である。彼は独特な構えを取り、レップウの前に立ちふさがった。レップウにはその構えが獲物に飛びかからんとする獅子に見えた。2 #4215tk

2015-01-06 20:10:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「古代ローマカラテは魔技。そして我が獅子の構えは盤石」ホプロマキがじわり、と動く。円弧を動くように。間合いを計りながら。「現に貴様は我が隙さえ見出せずにいる。死ぬまでそうしておるつもりか、老いぼれ」あからさまな挑発に、レップウは笑みを浮かべた。3 #4215tk

2015-01-06 20:12:08
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「成る程。それが古代ローマカラテとやらのやり方か」飄々とレップウが返す。「古代ローマのことはよく知らんが、そちらの獅子というのは獲物に手を出すことができぬほどに臆病なのかね?」軽口を返しつつ、彼もまた円弧を描くように動く。綺麗な一撃を見舞える隙を見計らいながら。4 #4215tk

2015-01-06 20:14:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「老年になっても表面的なものの見方しかできぬか。小物め」ホプロマキが眼を細める。「獅子とは百獣の王。どんな獲物であっても、全力で見極め、仕留める。それだけの事!」「成る程」レップウは挑発合戦を打ち切った。二人の間の空気が張り詰める。5 #4215tk

2015-01-06 20:16:11
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

実際ホプロマキは油断ならぬワザマエの持ち主。あの大言は確かな実力に裏打ちされてのもの。レップウは、未だ相手の隙を見出せずにいた。古代ローマカラテの技量に加え、あの鎧。生半可な一撃では、受け切られ、痛烈な反撃を食らうのが目に見えている!(難敵!)6 #4215tk

2015-01-06 20:18:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

しかし、レップウの顔には笑みが浮かんでいた。本人も自覚してはいないであろう。彼はこのイクサを楽しんでいた。ホプロマキとの間合いを保ったまま、睨み合いが続く。それは無限にも続くかと思われた。が、そうはならなかった。7 #4215tk

2015-01-06 20:20:23
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「ノコータ!」頭上から降ってきた声に、両者は揃って頭上を振り仰いだ。ホプロマキの頭上に巨大な影!キャノンボールだ!彼は今、ムテキ・アティテュード状態でジェット噴射をしている!これぞ彼のヒサツ・ワザ、ムテキ・ヨリ!「ヌゥーッ!」ホプロマキが唸る!8 #4215tk

2015-01-06 20:22:15
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ホプロマキがバク転回避!KRAAAASH!キャノンボールが地面に激突!「ドッソイオラー!」着弾と同時にムテキを解除し、キャノンボールがホプロマキめがけツッパリを繰り出す!「狂犬めがァーッ!」ホプロマキが叫び、これを真っ向から受け止める!9 #4215tk

2015-01-06 20:24:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウからは、ホプロマキの姿はキャノンボールの巨体に阻まれ見えない。故に、彼は何が起こったかわからない。理解できたのは、キャノンボールが横に吹き飛ばされたことだけだ。「グワーッ!?」キャノンボールの悲鳴。レップウは走った。10 #4215tk

2015-01-06 20:26:32
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ホプロマキは未だ態勢を整えられていない。レップウの初手は左手によるサミング。直接ではない。指先から迸る衝撃波が、ホプロマキの目を撃つ。「グワーッ!?」悲鳴。ゆっくりと聞こえる。レップウはカタナに手をかけた。身を低く沈め、そして。「イヤーッ!」11 #4215tk

2015-01-06 20:28:10
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「グワーッ!?」ホプロマキが崩れ落ちる。鎧の関節部を狙ったイアイ。レップウは相手の両足を薙ぎ斬った。ホプロマキが仰向けに倒れる。彼の右腕を足で押さえ込み、レップウはカタナを首筋へと突き込む。そこでようやく、鈍化していた周囲の空気が元に戻る。12 #4215tk

2015-01-06 20:30:14
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

キャノンボールを一瞥する。生きている。すぐに立ち上がれないようだが、さしたる問題はあるまい。「勝負あった」レップウは静かに言った。「ハイクを詠んだらどうかね、ホプロマキ=サン」「おのれ…!」ホプロマキが苦しげに唸った。彼は抵抗しようとして、やめた。13 #4215tk

2015-01-06 20:32:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ホプロマキは深く息を吐いた。「…スモトリの/ドヒョー入りにて/獅子が死す」ハイクを詠み終えた彼は、じっとレップウを見つめた。「できれば、水入りなしのイクサをやりたかった」「…そうであれば、俺が負けておったよ」レップウが苦笑した。「イヤーッ!」「サヨナラ!」14 #4215tk

2015-01-06 20:34:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウのカイシャク!飛び離れる彼の前で、ホプロマキは爆発四散した。重金属酸性雨が彼の体を打つ。いつの間にか、雨が降っていた。「やったか」よろよろとキャノンボールが立ち上がる。「まさか、本当に…大したもんだぜ、レップウ=サン」15 #4215tk

2015-01-06 20:36:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「否。貴方の助太刀無くば敗れていた」爆発四散痕を見ていたレップウが、不意にキャノンボールへと視線を向ける。「そちらの勝負はついたのか」「おうともよ。ホプロマキ=サンに比べりゃ…大したことはねえ」キャノンボールは痛みに顔を歪みつつ、そう言った。16 #4215tk

2015-01-06 20:38:14
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「これでここらは俺たちアイアン・ハリネズミ・ヤクザクランのもんだ!」キャノンボールが事務所を見やる。中からぞろぞろと彼の配下のヤクザたちが現れる。「ひとまずこれでひと段落!ありがとうよ、レップウ=サン」「こちらこそ礼を言わせてもらおう」17 #4215tk

2015-01-06 20:40:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「なあレップウ=サン、あんたもう少しこっちで働く気はねえか」キャノンボールが言った。「今後はここらで暴れるニンジャの討伐とかになるだろうが…ああ、そういう話はスシでも食いながらしようじゃねえか」「スシか」レップウは頷いた。気づけば腹が減っていた。18 #4215tk

2015-01-06 20:42:10