前葉とミナイと姫～きょうきなトリオのお出掛け編①～

フォロワー記憶飛ばしいろは酢 @roha_86th

@elicalies @hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me 了解です！　大将の部屋から道なりに歩いて数分、無機質な廊下が終わる十字路で。右に行けば演習場、左に行けば城下商店街、まっすぐ行けば病院や研究所のある元帥邸敷地内。「どっちに行きたいですか？」と二人に問う。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 「どっちに行ったら面白いものが見られるのかなぁ♡さっくん触手でそういうの分からないのぉ？」 笑いながら前葉くんの方を見ます

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「…お前、これで分かると思うのか」と呆れたように言いながら触手で木の枝を拾い地面に垂直に立てる。「…これで決めればいいだろう」 そして、触手を枝から離し枝を倒した。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies なにも知らなければ他愛ない二人の会話を隣で静かに聞いている。 倒れた枝は左に向いた。ここからしばらく歩けば、私服姿の兵たちで賑わうアーケード街が見えてくるだろう。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 「あっちはお店がたくさんある方だねぇ♡人もたくさんいるかなぁ？でもたくさん死んじゃったからいつもより少ないかもねぇ♡」楽しそうに笑いながら左へと足を進めます 足取りは軽やかです

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「避ける手間は省けるな」 姫ちゃんの言葉と足音で枝の向いた方向を確認し、気怠げに姫ちゃんに続きます。 でも、よくよく見ると触手がぴくぴくしている。 嬉しい…のかもしれない

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@Hi_Say_Kill_Me @hnmt_zng @elicalies 「人通りのあるところでそういう発言するのは慎んでくださいね」 アーケード街は戦闘前と変わらず老若男女で賑わっている……ただひとつ違うのは、道行く人ひとりひとりがどこかしらに怪我をしていることだろうか。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 「はぁい♡」と返事しながらも楽しそうな笑顔が途切れることはない。店を眺めて笑っているのか怪我人を眺めて笑っているのかは周りから判別つかない。

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「…ふむ」顔はまっすぐ前を見たまま、のんびりと歩いている。

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@Hi_Say_Kill_Me @hnmt_zng @elicalies 歩いているとちらほらと視線を感じる。三人のうち二人は神牙隊の大将と先の戦いの捕虜、噂好きな民衆にとっては格好の的なのだろう。「…どこか店に入りませんか」居辛そうな声色を含んだ言葉を先行く二人に投げかける。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 好奇の視線を一切気に留めずミナイくんの方へと振り返る。「うん♡いいよぉ♡どのお店に入りたいのぉ？」

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「なんだ、視線に耐えられないのか、ミナイ」同じく目線なぞどこ吹く風で前葉も応答。特に異存は無いようだ

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@Hi_Say_Kill_Me @hnmt_zng @elicalies 「……一人で歩いてたらこんな風にはなりませんから…」と押し殺すような声を漏らし、目についた人の少ない古本屋へと歩を進める。店内は古風な和の雰囲気で清潔ではあるが、商品が商品だ。多少のかび臭さは拭い去れない。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me くすくす笑いながらミナイくんの後について古本屋へと入る。一瞬かびの臭いに身構えるがすぐに慣れたのか 本の背表紙を眺めながらゆっくりと歩いている。

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 二人の方向転換にワンテンポ遅れて続き、店の中に入る。目が見えない分、多少なりとも敏感なのか「…へくしっ」とくしゃみを一つ。声が少し高いのもあって可愛らしいくしゃみである。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies どんなにたくさんの本が並んでいようともミナイが立ち止まるのはやはり医学書が並ぶ棚。気ままに歩く姫から注意を逸らさないようにしながら前葉のくしゃみに振り返る。「風邪ですか？」あえてこう言っているような声色だ。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 童話の並んだ棚を見付けてじっと見つめる。見覚えのある背表紙は子供の頃に姫が持っていたものだ。一瞬笑顔が消えるが前葉くんのくしゃみで元に戻る。前葉くんの方へと振り向いて笑う。「さっくん大丈夫ぅ？」

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @roha_86th @elicalies 「…ん、大丈夫だ。風邪はひいてない」 ふらふらと写実画の画集の棚に近づく。見えていないのに意味はあるのだろうか。

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@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @elicalies 前葉の言葉を聞き流し、百年ほど前に出版された医学書を数冊手に持つと改めて店内をゆっくりと回る。童話の棚の前に居た姫に「知らない童話集でもありましたか」と声をかけて。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 前葉くんに「そっかぁ♡良かったねぇ♡」と返し棚へと目を戻す。上から下まで背表紙を目で追っていく。もう表情が無くなることはない。声をかけたミナイくんへと笑顔を向ける。「んーん♡全部知ってるやつだったよぉ♡」

フォロワー記憶飛ばしいろは酢 @roha_86th

@hnmt_zng @elicalies @Hi_Say_Kill_Me 「そうですか、まあ童話の種類なんて限られてますからね…」と薄い反応で姫の横を通り過ぎる。奥にある目立たない棚には国交が絶たれる前に日ノ本に入ってきた敵国の書物が。異国語で書かれたそのページをぱらぱらと捲り。

いお @to238san

@hnmt_zng @roha_86th @Hi_Say_Kill_Me 童話の棚を一瞥してまたふらりと歩き出す。奥の棚の前で日ノ本らしからぬ装丁の本を持ったミナイくんを見つけふらふら寄っていく。 「それ 日ノ本の本じゃないよねぇ？」

フォロワー記憶飛ばしいろは酢 @roha_86th

@elicalies @hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me 「龍華仙国の思想史書、みたいですよ。古くて役に立たないし、中身はつまらない経済論と都合のいい洗脳文ばかりみたいですけど。」閉じた本は所謂共産主義について書かれたもの。ここにある本はそこまで有益ではないようだ

しゃん@どうやらお疲れの模様 @Hi_Say_Kill_Me

@hnmt_zng @elicalies @roha_86th 二人には微塵も興味を示さず「おい、店主。紙と鉛筆は無いのか」とか言ってます。

いお @to238san

@hnmt_zng @Hi_Say_Kill_Me @roha_86th 「ふぅん つまんなそうな本だねぇ♡本くらい面白く書けないのかなぁ♡」またふらりと歩き出す。童話以外特に惹かれるジャンルもなく、店主へと話しかけている前葉くんの方へと向かって歩いていく。