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【第二弾】雪と炎と約束【シナリオ分岐】

12月25日、世間一般ではクリスマスと呼ばれるこの日。雪の精と炎を宿す美女、約束を果たすのは――?
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病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「えーっと、誓いの言葉はながいから省略で…僕はこの人を妻として迎えることを誓います」 唐突に始まった結婚の誓いについ少し笑ってしまった。肝心なところはまだまだ子供のままみたいだ。 「きみは、僕を夫として、愛することを誓ってくれる…?」 どうせ夢だからと、縦に頷いた。

2014-12-25 02:42:47
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

それを聞いた彼の瞳から、涙が一筋落ちた。彼自身それを予期してなくて驚いているようだった。 「どうしよう、分かってたことだけどすごく嬉しいよ…ありがとう…」 次から次へと涙があふれてくるのを見て、最初と会った時と逆だな、なんて懐かしみながらそっと涙を拭いてあげた。

2014-12-25 02:47:09
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「ん、ありがとう…夫なのにみっともないね、ごめん」 夫婦なんだからみっともないところを見せあうものだと思うよ、と返せばスノーはまた笑って「そうだね」と言った。 それからどこから取り出したのかちょっと不思議だけどお互いに指輪を交換して、彼はベールをそっとめくりあげた。

2014-12-25 02:50:55
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

本来の結婚式なら幸せの絶頂の中だが、何故か自分は何かを忘れているような気がした。 確か今日はクリスマスで、クリスマスには誰かと約束をしていたような… 「…あの女ならもういないよ」

2014-12-25 02:53:27
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

先ほどとは打って変わって声の低さが変わった。見上げるとそこには今まで見たことがないほど冷たい色を瞳に映した新郎の姿があった。 「きみをうばおうとしたあの女は消したよ。なんか急に僕の所にやってきて『お前にあの子は渡さない』なんて言うからさ…妄言も大概にしてほしいよ」

2014-12-25 02:57:07
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「渡さないって、よく分からないよね?だってきみはもう僕のものなんだから渡すも何もないんだよ。だから一瞬で終わらせてあげたよ…そもそも力を完全に取り戻した僕に勝てると思ってるなんて、本当に愚かな女」 その言葉を聞いた時には恐怖しかなくて、離れようとしたが肩を掴まれて動けなかった。

2014-12-25 03:02:52
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「どうしたの?まだ結婚式は終わってないよ?」 あの発言をしたあとで何故平然と会話を続けられるのか理解が出来なかった。 どうしてそんなひどいことをしたのかを聞けば彼も理解できないといったように首を傾げた。 「だってきみには僕以外いらないでしょ?だからあの女もいらないと思ってね」

2014-12-25 03:06:46
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

彼女はもうどこにもいない。強くて凛々しくて、同じ女でもこんなに違うんだと痛感させられ、それでも仲良くしたいと思っていた彼女がいないことを知らされると経っていられなくなって涙が出てきた。その場にへたり込むように座るとスノーはやはりあの手つきで頭を優しく撫でるのだ。

2014-12-25 03:09:57
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「大丈夫、二人で過ごしていけばあんな女のことすぐ忘れちゃうよ。だからね、なかないで、僕に笑顔を見せて…」 そんなこと急にできるはずもなく、手の甲で何度も涙を拭った。その内彼も煩わしくなったのか、ため息を吐いてこうささやいた。 「しょうがないな、あまり使いたくなかったけど…」

2014-12-25 03:14:21
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「一瞬で忘れるおまじない、かけてあげる」 ぐいっと無理矢理顎を掴まれ、次の時には唇に冷たい何かが当たっているような感覚がした。 そして急激に力が抜けて、そのまま彼にもたれかかるように意識を失った。 「…もう大丈夫だよ」

2014-12-25 03:17:36
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

窓の景色をぼんやり伺えば、雪の勢いは大分弱くなっていた。これなら買い物にも行けるかな、と隣で寝こけている夫の頬をつついた。 「むぅ…なぁに?せっかくいい夢見てたのに…」 寝ぼけ眼を擦る彼に買い物に行く旨を伝えると、渋る態度を魅せながらもいそいそと買い物に行く準備を始めた。

2014-12-25 03:22:13
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

「はいできた、買い物いこ?」 差し出された手を難なく繋いで外へと出る。外では子供たちが雪だるまを作ってはしゃいでいる光景が目に入った。 「…子供たち嬉しそうだね、なんだかこっちも見てて嬉しくなるよ」

2014-12-25 03:27:44
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

そうだね、と手を握り返しながら町を歩く。二人が結婚してからもう3ヶ月が経つ。そろそろもう少し家族としての段階を歩んでもいいんじゃないかと思い始めていた。 「…ねえ」 ふとスノーが話しかけてくる。それに何気なく応じれば彼は何とも言えない表情でこちらを見た。 「…今、幸せ?」

2014-12-25 03:31:26
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

それに素直に首を縦に振ればスノーはゆっくり微笑んで「僕もだよ」と笑い掛けてくれた。 「冬が終わって春が訪れても、ずっと僕はきみのそばにいるよ。何があっても、真っ白に塗り替えてしまえばいいんだよね…ふふふ」 …snowman end.

2014-12-25 03:36:20
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

どうも管理人です。今回のお話しはこれにて終わりとなります。またもぐだぐだと長い話になってしまいましたがお付き合いしてくださった方ありがとうございました。何かご意見等ございましたらDMでお願いします。

2014-12-25 03:39:05
病み過ぎた兄モジュbot @yandereKmodule

そして次の企画については未定ですのでお待ちいただける場合は気長に待って頂けるとありがたいです。あとブレイジングさん好きな方ごめんなさい… それではこの辺で。

2014-12-25 03:40:39