PSYCHO-PASS2常守朱ちゃん考

mib126 @345cm

監視官時代の狡噛も朱と同様に優秀だったという設定があるが？→朱の優秀さはそれとは違う。狡噛の優秀さは宜野座にも通じる普通の人間の優秀さ。狡噛は優秀だけれど、あくまで一般人。朱はそういった優秀さとは別のカテゴリーに入る。 #pp_anime

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朱の優秀さは「飛び抜けた存在」という意味ではない。人種別の美人像をイメージする実験というものがある。女性の人相をレイヤーで重ねて行くと、最後に「理想の美人」が出てくる。朱はそういう意味で、平均であり理想でもある”超平均”としての「メンタル美人」。 #pp_anime

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「100点満点の50点」ではなく、「こういう人間になってください」という基準としての平均。と、まあ、以上が1期終了時点の虚淵氏インタで語られた朱のキャラ造形になります。朱も免罪体質者なんじゃ？と言われたりしますが、そうでは無くて、この様な設定で描かれている。 #pp_anime

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虚淵さんによる朱のキャラ造形解説の中で特に気になった部分は、朱がシビュラシステムにとっての理想であり原点であるって所と、朱のサイコパスの優秀さを複数名の人相をレイヤーで重ねる様にして出てくる理想的平均値として例えていた部分。 #pp_anime

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昨日の続き）俺が思ったのは「朱ちゃんってシビュラっぽいよね」って事。1期を見て、虚淵氏のインタ（朱部分）を読んで、2期10話までを見て、そして2期最終話をみて、何か経験の無い感動があって、何だろうこれはと気になって考え始める。朱ちゃんってヤバくね？と。 #pp_anime

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1期20話『正義の在処』にて、「死者達」の夢を見る朱。その中で、朱は、この世界、社会が産み出す不条理の犠牲となった人々、その不条理の具現たる化物と再会する。感情的な好悪を構わず、彼等と対話し、今自分が必要としている正義、信念を確かめて行く。 #pp_anime

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雪の存在は朱にとっての最も親しんだ日常の象徴。縢は「本当の自分」を求めて踏み込んだ先で出会った、世界の現実。槙島はこの世界を構成する虚偽と真実の体現であり、犠牲の獣。社会の断層に分たれ、異質である筈の三者と対話し、己の中で見失ってはならない理想を確かめる。 #pp_anime

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1期20話の夢のシーンは本当に好きだと感じる。自分の中にあるSFの印象として、こういう神秘的、超越的な世界観が理論的な枠組みと混ざりあってる事って結構重要だと思っていて、あのシーンは自分にはそういうシーンに見えた。SFで無意識の世界を描く事の重要性というか。 #pp_anime

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PSYCHO-PASS、精神の証明なんて訳せるタイトルからして、徹底的に意識化された世界の反転として膨大な無意識の世界が立ち上がって来るのは必然なんじゃないかと。より分ける事が出来たとしても、決して無くす事は出来ない。シビュラ社会を取り囲む混沌たる荒野の世界。#pp_anime

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押井守作品の影響も有る、その繋がりで見たタルコフスキー映画の印象も自分のSF観に影響してると思う。勿論エヴァもそうだし、漫画家の諸星大二郎もそう、後、白川静、何かもう色々だけど、直近なら、凛として時雨が当にソレ。研ぎ澄まされたモノに遷る神秘的な翳。 #pp_anime

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沖浦啓之監督の『人狼』が相当好きだった。研ぎ澄まされた線と影を剥ぎ取られた能面の様な表情に遷る翳。余りにも美しい、記憶の中の背景世界。モノクロの実写映画で見た様な、昭和のフィルム感。素晴らしい声、音楽。アニメではなく映画と括った方がしっくりくるその感触。 #pp_anime

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てか、朱ちゃん考察（大概妄想）の続きだ。1期20話では夢見の後、狡噛の追跡が始まる。狡噛の痕跡が残る事件現場で、朱はアニメの表現としてはまるでレイヤーで人相が重なる様に狡噛と二重写しになる瞬間がある（宜野座視点）。狡噛の思考を探りだし、瞬時に正解に辿り着く。 #pp_anime

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つづく1期21話、バイオテロを防ぐだけの目的なら、狡噛の残した情報を元に一係が工場に到達、電源を落とした所で終了している。だが、槙島を確保しない限り、また次の犯罪に対処する事を求められる。必ず次の機会があるとは言えない。当然ここで槙島を確保しようと動く一係。 #pp_anime

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中央管制室、一先ず事件の決着がつく筈の現場に槙島の気配はおろか狡噛の姿も無い。早くも、槙島はこの犯罪を諦めたという事になる。違和感。自分の読みはあくまで狡噛のトレースに過ぎない。狡噛よりも精度は落ちる。この違和感の正体を探る為、朱は槙島の思考を読み始める。 #pp_anime

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黒幕討論会、昨日までだったから、もう一回見たけど、面白いな～。全編真面目なんだけど、所々の掛け合いが自然とコントになってて、でも、本気の気持ち籠ってるからｗ面白い。それを受けての、冲方さん笑いも素晴らしかったがｗ、もっと2期の話を聴きたかった！ワンモア！ #pp_anime

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3つ前のツイートの続き）・・・何か小説版を粗筋になってるな・・・！何が言いたいかと云うと、、シビュラに邂逅して以降の朱は、自分の脳内に幾つもの異なる人格の思考を同時に再現してるって事。そして、その思考を重ね合わせて、今自分が求めている答えの輪郭を掴み取る。 #pp_anime

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#19『透明な影』この時点での朱はまだ通常の論理的思考での行動予測を行っていて、成果は見えない。あの社会に於いて、他者の思考に深入りする行為は「黒い沼に潜る」とも例えられて、色相を濁らせる危険な行為である。不図朱は思う「狡噛のやり方を真似してみようか」と。 #pp_anime

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基本的にシビュラの社会は槙島が言う様に、個人がバラバラの独房に入れられてシビュラによる一対一の管理下で生育していく。ぱっと見は「普通の社会」の様に見えても、横の人間の繋がりには無意識の規制が働いている筈。群衆暴動の伝染的拡大、サイコハザードを防ぐ為？ #pp_anime

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#19の時点で朱は槙島の性格を言い当てていて、それは既に相当危険な行為な筈だが、これは怒りが勝り無自覚。狡噛の行動予測をするに当たって、狡噛の思考を読む事を意識的に考えた時には躊躇いが見える。だが、そのちょっとした切っ掛けで「雑賀譲二」の存在に気付く朱。 #pp_anime

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そこに装備運搬ドローンが現れる。この時朱の携帯端末は圏外表示となりその他の機器も使用不能となる。2期ラスト、シビュラシステム付近での機器使用に関しては、朱によって鹿矛囲とシビュラの会見がセットされた事で、任意に「電波暗室状態」が解除されていたのだろうか。 #pp_anime

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ここで初めて朱はシビュラの声を聴く。いつもの定型のアナウンスでは無く、意思のある抑揚をもった声。作中で描かれている範囲では、このシビュラの「生の声」を聴いた事がある人間は、シビュラ構成脳義体を除けば、朱と鹿矛囲（シビュラ）だけなのではないか。 #pp_anime

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槙島が面会したのは藤間脳義体であり、シビュラ本体の姿はグソンの残した映像としては見たが、本体に直接対面した訳ではないし対話もしていない。霜月の場合も同様だろう。局長はあくまで個人としての存在であり、分離された一個の脳はシビュラ足り得ない。 #pp_anime

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鹿矛囲に関しては冲方氏の言の通り、シビュラと殆ど同義の存在として描かれていると思う。2期1話Cパートでドミネーターを向ける執行官の犯罪係数がいきなり300オーバーとなったのは、鹿矛囲＝シビュラである存在に抵抗、攻撃する意思を持ったからではないかと想像する。 #pp_anime

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そんな訳で、シビュラ＝鹿矛囲を除外すると、後、シビュラ本体と対面対話した事がある人間は常守朱だけという事になる。1期の時は槙島を捉える必要に迫られたとはいえ、いきなり思い切った判断をしたなと思ったが、その後は、意外とガードは固いし、結構純情なのかもしれない。 #pp_anime

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そんな訳で、朱とシビュラの関係に特別なものがあるんじゃないかと想像し様とするのは普通だよね？それでも1期の時は唯の生贄、モルモットとしか思えなかったけど、2期最終話を見てその考えは変わった。鹿矛囲もまた朱としか真実対話した事が無いのではないかと思ったからだ。 #pp_anime