特別講義「ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス —スターチャイルド誕生前後のアニメ音楽業界史—」(講師:藤田純二(元・キングレコード)/司会:氷川竜介)受講レポート
藤田さん曰く「レコード屋さんも一生懸命努力してお客さんの掘り起こしをやってくれていた」そうで、氷川さんも「CDが売れないと言われる時代だけれど、またそういう活動をやってみても良いのでは」と。藤田さんも「やれることはまだたくさんある」と。 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 00:49:07Q「音源のマスターテープはどこに保管されているものなのか?」→A(藤田)「基本的にレコード会社で収録したものに関してはレコード会社の方でマスターテープは保管している。例外としてウルトラQやウルトラマンのは円谷プロだったり…(続く)」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 00:52:29(回答続き)「ウルトラセブンの音源に関しては円谷プロのテープ以上に作曲家の冬木透さんが持ってらっしゃるマスターテープのコピーの方が網羅されていたりする。」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 00:55:29「作品によってはサントラが全曲集を謳っているにも関わらず本編中に使われた曲が入っていないということもあるが、それは(そのアニメ用に)録音されたものではなくて、著作権フリーの音源を音響監督の判断で使用した可能性もある。」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 00:57:18「そのような(アニメの本編中に使用された)著作権フリーの音源は、レコード会社がそれをレコードに収録することはなかなか出来ない。放送用だから許される仕様でサントラ盤に収録することは難しい。」とのことでした。 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 00:59:25@zetial いくつか補足です。マスターテープ保管はレコード用マスター(2chステレオ)はレコード会社、作品用マスター(モノラル)はプロダクション(フィルム制作会社)の保管です。なのでレコード会社にないものは制作会社のみで保管になるので、円谷プロが例外というわけではないです。
2015-01-12 08:55:04ここで氷川さんから受講席側にいらした"「イデオン総音楽集」制作関係者の方"に急遽マイクが渡され、まさに専門の方に飛び入りで解説して頂くというサプライズ!(笑)「流用曲」というシステムについて教えて頂きました(あまり詳しくは書きませんが) #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:04:05@zetial 流用曲の話を振ったのは、さまざまな流用曲の研究をされている方(個人名への言及は控えさせていただきます)で、イデオン総音楽集の担当者ではありません。誤解を招く紹介の仕方になって申し訳ないです。
2015-01-12 08:57:59@zetial マイクを受けられていた方は「日本で一番流用音楽に詳しい人」であって「総音楽集の制作関係者の方」ではないはずです。
2015-01-12 08:20:04@zetial はじめまして。当日流用曲についてお話しさせていただいた者です。講義のまとめ、お疲れ様です。氷川氏のおっしゃるとおり、私は「伝説巨神イデオン 総音楽集」の関係者ではなく、ライブラリ盤からの流用曲を調べている者です。
2015-01-12 12:39:09@zetial ライブラリ盤からの流用曲については、曲を使った映像作品の音つけの現場で、ライブラリ盤の代理店とどのような契約を交わして曲を持ってきたかが一つのポイントとなると思います。しかしこれは外部からはなかなかうかがえないことでもあります。
2015-01-12 12:39:30@zetial また、現在のような映像作品の販売が未発達だった80年代ころまでの作品では、販売する事を前提とした契約にはおそらくなってないでしょう。なので、流用曲については、放送するのはともかくとして、DVDなどの販売にはいろいろ問題が出てくる可能性があるんですね。
2015-01-12 12:39:49@zetial 私もひとりのファンとして、流用曲の権利がネックとなって映像作品がオリジナルのまま販売できなくなるという事態はなんとしても避けたいわけでして、流用曲を知りたい、みなさんと共有したい、という欲求との板挟みになりながら、情報を出していってるのでした。
2015-01-12 12:40:11@zetial ヨーロッパのレーベルではこうした古いライブラリ盤が見直されてまして近年再リリースが進んでます。この流れにのって、なんとかわれわれの聴きたい曲を出してもらえるよう、あたりさわりなく誘導していけたらな、というのが今の私の考え、というか、希望です。
2015-01-12 12:40:31@zetial ウミリアーニのプライベートレーベルからは『ボトムズ』のいわゆる「レッドショルダーマーチ」がスコープドッグの図版つきでダウンロード販売されてまして(AMAZON で UMILIANI で検索するとヒットします)、なんらかの足がかりになればいいな、とも思ってます。
2015-01-12 12:40:50さらに氷川さんからも補足で「版権フリー曲以外にも、"ある範囲内での使用"としてお金を払って使わせてもらう曲もあり、それらもまた当時の放送の範囲内での使用に限られたもので、パッケージに収録するというのは難しいケースが多い」とのことでした。 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:08:01@zetial 「以外にも」ではなく「版権フリーではなく、ある範囲内で使用できる曲を使用料を音盤の値段に上乗せして売ってた物を使ってた」「(なので)DVDとかで繰り返し聴けるようになっちゃったのは微妙なのであまり掘り起こさない方がいい」です。
2015-01-12 08:31:50Q:「レコードを制作する際に、ファンからのリクエストや、逆にファンに対してレコード会社への要望を(積極的に)尋ねたりして、それらの意見を集めて制作されることもあるのでしょうか?」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:13:39A:(藤田)「ファンの方から手紙や電話などが来ることはあったがレコード会社から進んでファンに問いかけるようなことはほとんどなかった。ファンの方々のダイレクトな意見をレコード会社の方から積極的に求めるということはなかった。」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:16:07「ただ、氷川さんなどの"マニアのリーダー"みたいな方たちの意見は直接聴く機会も多かった。」と。逆に考えれば、怪獣倶楽部の皆さんが手綱を引いていた部分も少なからずあってそれが奏効していた部分も大きかったのかな?とか思えたり(^_^;) #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:21:33Q:「アニメの海外展開への可能性についてはどのように考えていらっしゃいますか?」→A:(藤田)「アニメや漫画などの日本の表現形態が普通に受け入れられる素地が世界中に広まっていると思うし、まだまだ広がる余地はあると思っている。」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:28:13海外展開に関する氷川さんの見解としては、「ビジネス面と人的交流面がともに同期する必要があると思うが、まだそれらはどちらもそんなに…で、コンテンツのみがそれぞれの国に行って人気となり、コスプレ文化が花開いているという感じだと思う(続く)」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:33:36(氷川さんからの回答・続き)「まだ日本と海外の人的交流も進んでいないし、行った先でのお金が日本に還元しているかというとあまり戻ってきていない。もう少し時間が経てば上手い流れが出来て、良い国際交流へと発展するのではないかと期待している。」 #ガンダムが開拓したアニメサントラビジネス
2015-01-12 01:37:15