ヘイトスピーチ規制だが、「ヘイトスピーチに対応するため表現の自由の一部を規制します」ではないと、賛成は出来ねーなあ。「ヘイトスピーチは表現の自由ではない」だと、調子良すぎるし、なによりフランスみたいな「○○はヘイトスピーチではない」というのを許すことになる。
2015-01-13 13:24:29「宗教における弾圧の過去を加味して、宗教風刺におけるヘイト表現はこれを規制の対象とはしません」、「宗教へのヘイトは差別ではない」この二つは全く別のものである。
2015-01-13 13:27:59いずれにせよ、今回の一件で、シャルリーを表現の自由で持ち上げてる表現の自由闘士は、一切信用に値しないということである
2015-01-13 13:29:53あと、「ヘイトスピーカーを表現の自由のヒーローとして持ち上げてはならない」というのはヘイトスピーチ規制論者の原点ではなかったか? シャルリーを持ち上げて、「お前ら表現の自由をまともに手に入れて50年程度の土人が、フランスフランス様に文句言うなんて100年早いわ」とか言うのである。
2015-01-13 13:31:07表現の自由のヒーローとは、「大嫌いな相手の表現でも許容する人間」と「大嫌いな表現のために命を賭けて戦った人間」のことである。表現の自由界隈は地獄である。桜井誠が殺されそうになったら、桜井誠が嫌いでも庇う人間がヒーローなのであり、桜井誠をヒーローにしてはいけないのである。
2015-01-13 13:34:10ということを、いわゆるヘイトスピーチ規制論者が言っていたのであるが、いつの間にか、その界隈にも「私はシャルリー」が広がっており、お前ら言ってることとやってることが違うだろ~? である。
2015-01-13 13:35:18まあ、いわゆるヘイトスピーチ規制論というのは、いまのままだと、「極めてご都合主義のダブルスタンダードに満ちており、『自分たちの差別はヘイトスピーチではないから差別ではない』という抜け道がいくつも用意されたまま運用されている」というのは間違いない。
2015-01-13 13:39:16「これは必要な差別だから、偏見をまき散らしていても法律では罰しません」というハードルを、おそらく社会がクリアすることが出来ないんだろう。俺も出来ねーわ。
2015-01-13 13:41:08例えば、雁屋哲や福島県差別も、法律では規制できなかったよね。あの差別を法律で規制するのはマジョリティにとって不利益が大きすぎた。あそこまであからさまな差別を、反差別界隈がスルーしていた、あるいは黙認していたのは、同じ構図だったのだろう。
2015-01-13 13:42:14問題はまだある。シャルリーなる新聞社の件。アレはいろいろ示唆に富んでいる。というのも、「あらゆる宗教をバッシングしているから差別ではない」という詭弁だが、アレ、差別というものをまるでわかってないか、あるいはわかった上で悪用している。
2015-01-13 13:45:26例えば、キリスト教の悪口をフランスで言ってもキリスト教への偏見は広まるものではないが、イスラム教を揶揄して馬鹿にしたら、マイノリティへの偏見を直撃するのである。マジョリティとマイノリティを同じ力で殴ったから差別ではないとするのは、まあ差別の典型。
2015-01-13 13:47:08子供と大人を同じ力で殴ったら? 大人にはギャグで済むが、子供なら骨が折れるということもありえるわけよ? なので、「すべての宗教ネタにしてる」というのは差別の擁護としては、低レベルな分類に入る。
2015-01-13 13:50:27別の視点から見てみると更にめんどくさくなる。「反吐の出るような表現も認められなければ真の自由とはいえない」これが正しいとすると、おそらく完全な自由が認められた世界はないだろう。何らかの自由が束縛された形で国家は自由を認めるのだが、問題はその自由の切断方法。
2015-01-13 13:53:45その切断の仕方が、①もともとそんな自由はない②自由の敵に自由を認めない であった場合のご都合主義はさんざんケチを付けたけれど、この切断方法だと、自由そのものが無かったことになるし、マイノリティに不利なんだよね。決定的に。だってさあ、①と②にもろに該当するでしょ。
2015-01-13 13:58:33「君の言うことには反対だ。しかし君がそれを言う権利は命を賭けて守る」という原理主義は、「でもやっぱり、守りたくないから、これは範囲外にしましょ」という政治的な判断がないと厳しいのかもしれない。
2015-01-13 14:06:43