ジャーナリスト安替氏「中国報道における構造的欠陥―日本メディアへの提言」　津田大介さんによる実況ツイート

津田大介 @tsuda

安替「昔電気が発明されたときにこんな時代になることを想像した人はいなかった。ウィキリークスもそういう段階じゃないか。ジュリアン・アサンジはレーニンではないかと思う。今後僕は政府や各企業のトップはまず自分たちに叩きつけられた挑戦状がどういうものか真剣に考える必要がある」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「各国首脳や企業人がどれだけ努力してもこうしたウィキリークス的な勢力は完全にたたきつぶすことはできないのではないか。なので、開放できるものはすべて開放し、守るべきものは守るというスタンスにならないといけない。そういう時代に生き残れるのはやはり米国ではないかと思う」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「他の国の人間は『まあ米国のことだからね』と対岸の火事かもしれないが、次に標的になるのはあなたの国かもしれないよ、と言いたい。アサンジ一人を逮捕して終わるような問題じゃない。ネット上の共産主義者はアサンジだけでなく、彼の後ろには多くの人間がいる」 #jfic

津田大介 @tsuda

質問「10月まで朝日新聞にいた者です。日本の新聞がこだわっているのは情報そのものが正確であるか、確認検証という部分。ネットのすさまじい速度の中で正確性を保てるかというところに異常なこだわりを感じているし、戸惑っているというのが現状」 #jfic

津田大介 @tsuda

質問「既存メディアはネットを見下しているのではなく、恐れおののいているというのが正確な状況だと思う。安替さんは情報の正確性、情報の精査という点をどう思っているか」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「メディア人は一般の人より情報に対する多くのアクセス権を持っている。日本のメディアはなぜ首相や閣僚の話を報道できるのか。これは記者クラブがあるから。しかし、ブロガーにはそのアクセス権はない」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「現在の報道は3種類。国内報道、国際報道、そしてウィキリークスのニュース。ウィキリークスのニュースは誰でもアクセス権がある。YouTubeに流れた尖閣ビデオはテレビ局は後追いで流さざるを得なかった。ネットの拡大は過去メディアが握ってたアクセス権よりも拡大している」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「問題は日本のメディアの人たちがそこにある情報を検証できるかという話じゃない。伝統メディアが検証能力を失いつつある時代に入っている。日本のメディアは記者クラブを通じて政府の動きを報じているが、既にこういう態度は反社会的な態度だと思っている」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「ネットは猛獣のような力を持っている。洪水のように押しかけてくるものに対して我々中国人は伝統的にせき止めるという方法をとった。伝統メディアの人はネットを恐れる必要はない。ネットはわかりやすいものだから」 #jfic

津田大介 @tsuda

安替「米国はメディアで強大な力を持っているのはネットではない。CNNやFOX。米国では影響力をまだキープできている伝統メディアはネットを大きく利用して勢力を拡大している。ネットによって多くの記者が失職するという状況にはならないだろう」 #jfic

津田大介 @tsuda

会場からは「記者クラブの問題じゃないよ！ ネットには怪しい情報もたくさんあってそれをどう検証するかって話だよ」とインタラプトする（恐らく）伝統メディアの人が……。

津田大介 @tsuda

安替「ネットの情報が検証できないというのは、ある種の仮説の話。米国の文字メディアで一番力を持ってるのはニューヨークタイムズでもワシントンポストでもなく、ブロガーたちによって運営されてるハフィントンポスト」 #jfic

津田大介 @tsuda

ということで質疑応答は終了。最後の展開はお約束通りで面白かったなー。安替さんの煽り勝ちだね、と思いました。いやー今日も面白かった。 #jfic

津田大介 @tsuda

ああいう若干感情的っぽいやりとり端から見てると、記者クラブとっとと開放しろとは思うね。完全になくせとは思わないけど。開放のやり方は個別に議論していきゃいいだろうなって時代になってるんだと思う。