140字SSログまとめ。1月27日更新。

140字SSのログの記憶。一次創作だったり、二次創作だったり。 #桜埋め #架空の食レポ大会 等 2017年1月31日更新。
0
前へ 1 ・・ 3 4
@tu_2z

@tu_2z 逃げなければ、逃げなければ、逃げなければ。頭の中で警鐘がぐるぐる鳴り響くが、彼女の笑みに囚われた自分の体は動くことがない。腐った木の根が私の足を掴み、肌の中に侵入し始める。深くなる彼女の笑み。ずぶずぶと、自分の中に彼女の根が徐々に潜り込んでくる感触にため息をつく。

2016-03-25 13:10:09
@tu_2z

@tu_2z その感触は驚くほど甘美で、体内を啜られているというのにうっとりとした心地になっていく。遠くなる意識の中、自分は彼女の栄養分になるのかと、妙に嬉しくなったのだった。 あれから、どのくらい時間が経ったのだろうか。私は土の中にいる。土の中で微睡みながら彼女と少しづつ同化

2016-03-25 19:28:33
@tu_2z

@tu_2z する日々を送っていた。時折、夢から覚めたように目覚める時もあるが、その時間も徐々に少なくなり、私の意識はその内完全に彼女と同化するのだろう。自分の意識が消えることに対する恐怖はなく、彼女と同化する事を喜びとさえ感じる。私はなんと幸せ者なのだろうか。

2016-03-25 19:34:37
@tu_2z

@tu_2z その日も、夢から覚めたように目覚めた日だった。 土の上から聞き覚えのある声がするのに私は気がつく。そして、聞き覚えのあるふたつの声は「さて、ここで問題です。満開の桜の下には何が埋まっているのでしょうか」と、声を合わせて楽しそうに笑ったのだった。

2016-03-25 19:36:32
ツカノ @tukano_2013

深夜さんお勧めの「Oradano明朝」フォントで遊んでみた。 pic.twitter.com/TTABqIrgIC

2016-05-13 23:50:40
拡大
ツカノ @tukano_2013

@tukano_2013 大人しく、こっちの方が良かったか。 pic.twitter.com/Htyjj7hEBi

2016-05-13 23:54:25
拡大
ツカノ @tukano_2013

ついでに、春に書いて結構気に入っている心中ものバージョンも作ってみた。 #これから心中しにいく男女が電車に乗っている pic.twitter.com/XJ5tu7iLOs

2016-05-14 00:09:29
拡大
ツカノ @tukano_2013

狂い咲きの桜の下に女が箱を持って立っていた。頭が入る位の大きさをした箱を持った喪服の女。いったい何が入っているのだろうかと、箱の中身を訊ねてみる。すると、女はケラケラと声を立てて笑うと、貴方の頭が入っているのを、お忘れになったのですかと愉しそうに言ったのだった。 #twnovel

2017-01-26 00:49:04
ツカノ @tukano_2013

豪雨の中、猫背の男が金魚鉢を両手に持って立ち尽くしていた。金魚ガニゲマシタ、金魚ガニゲマシタと、男は繰り返す。妙な輩がいるものだと怪訝に思いながら、男の横を通り過ぎた時のこと。男はコンナ所ニイタノデスネとニタリとすると、私の首を掴まえて金魚鉢に放りこんだのだった。#twnovel

2017-01-26 15:28:23
ツカノ @tukano_2013

夜道を歩いていると、前から片手にアイスを持った土星が歩いてきた。燕尾服姿の土星は私の目の前に来ると、気取りまくった態度で一礼をする。まるで長年の知己であるかのように。どこかでお会いしましたかと訊けば、土星はニヤリと笑った後、「ばぁん」と破裂してしまったのだった。#twnovel

2017-01-27 21:30:13
ツカノ @tukano_2013

山奥に変わった温泉があるという話を聞く。その温泉は一度入ると、二度と出なくなくなる位に素晴らしいらしい。ああ、素晴らしきかな秘湯。漸く辿りついた湯に入れば、体がぐんにゃりととろけだす。とろとろと湯にとろけながら、確かに二度と出ることはできないと納得したのたった。#twnovel

2017-01-31 19:51:34
@tu_2z

その日、知人の家へ遊びに行くと、血のように赤い目をした人間大の黒いウサギと白いウサギが二尾で大きな鍋を持って、るんたった、るんたったと、くるくる踊っていた。随分とご機嫌が良いみたいだねと知人に訊けば、昨夜の戦利品でごちそうを作ったみたいですよと、知人は酷く興味なさそうな声で言う。

2017-10-10 13:10:52
@tu_2z

@tu_2z 戦利品と疑問符をつけて言えば、万霊節の戦利品ですと知人は唇だけ歪めて笑う。その笑みに、背筋がぞくりと少しだけ冷たくなる。自分の中で、嫌な予感と好奇心が喧嘩をした結果、どんな戦利品なんだいと訊けば、二尾のウサギは大きな蓋を「さあ、どうぞ」と言わんばかりに開けた。

2017-10-10 13:20:44
@tu_2z

@tu_2z 鍋の中に入っていたのは、虚ろな目をしたかぼちゃ頭と鎧甲を被った誰かの首。これはと震える声で知人に訊けば、「怪奇かぼちゃ男の頭と首なし騎士の頭で作った豪勢な特製スープだそうですよ」と、彼は何でもないかのように言ったのだった。

2017-10-10 13:25:49
ツカノ @tukano_2013

#一次創作 #創作小説 #小説 #清廉潔白探偵事務所 ポル・ウナ・カベサ、もしくはイマ○ロシニイキマス pic.twitter.com/8HMjBYjY9P

2018-01-24 20:21:21
拡大
拡大
前へ 1 ・・ 3 4